「希望の陰に潜むリスク」 再生医療の真実と誤解を解き明かす新刊『再生医療の死角』本日発売。
「再生医療」を謳った危険な治療行為がはびこる業界への提言書。
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再生医療の未来が危ない
「再生医療」という言葉を聞いたとき、皆さんはどのようなイメージを持つでしょうか?
・寝たきりだった人が立ち上がれるようになる
・認知症が改善する
再生医療について、ちまたにはそんな宣伝文句ばかり溢れています。「本当にそんな効果があるの?」と疑う人もいるでしょう。それは当然の疑問です。
たしかに、寝たきり生活や車椅子生活になっていた患者さんが、再生医療を受けてまた立ち上がれるようになったり普通に歩けるようになったりする事例は数々報告されています。再生医療は、脊髄損傷や脳血管障害、関節症などで身体が不自由になった人たちが「少しでも症状がよくなる方法はないか?」と探し回ってたどり着く、最後の手段になっています。そういう意味では、患者さんにとって「希望の光」でもあります。
しかし、再生医療はそのへんの薬のように、「飲めば効く」「使えば良くなる」という類いのものではありません。効き目は個人差が大きく、ものすごく効果を発揮する場合もあれば、何度治療しても良くならない患者さんもいます。いったん良くなっても、また症状が出てきてしまう患者さんも……。それに当然、リスクもあります。良い面も悪い面もある。それが現実です。
その再生医療がいま、とても「まずい状況」になっています。再生医療が「希望の光」であるという良い面だけに焦点をあてて、安全性を省みない治療をおこなうクリニックが増えているのです。
再生医療を提供するには法律で決められたプロセスがあり、そのプロセスで審査を受けて許可を得たものしか、本来は「再生医療」を謳うことはできません。それにもかかわらず、そのようなクリニックは、正式なプロセスを経ずに安全性や妥当性すら確認していないものを「夢のような治療」として大々的に宣伝しています。
こんな状態が続けば、いつか大きな医療事故が起きる。
本書では、これらのプロセスを経ていない治療を「あたかも再生医療」と呼び、警鐘を鳴らしています。
こんな方に読んでほしい
•再生医療の研究者
•再生医療ビジネスに新規参入する(している)企業経営者
•再生医療を検討している患者さん
•患者さんに情報提供するメディア関係者
•再生医療のルールをつくる政治家や官僚
•再生医療を患者さんに提供する医師や医療関係者
目次
Chapter1 再生医療とは何か
Chapter2 日本の再生医療が抱える問題点
Chapter3 研究者への提言
Chapter4 再生医療ビジネスを始める経営者への提言
Chapter5 法律家・政治家への提言
Chapter6 患者さん・メディアへの提言
Chapter7 医師への提言
Chapter8 再生医療が今後発展していくために
著者紹介
一般社団法人 再生医療安全推進機構
2023年4月、再生医療が安全に提供される社会の実現を目的として設立された。患者や
医療従事者、再生医療ビジネスにかかわる企業等、再生医療の専門家でなくとも信頼に
足る情報にアクセスできるようにするため、「再生医療ポータル」を運営。
書籍情報
『再生医療の死角』
著者:一般社団法人 再生医療安全推進機構
定価:1,680円(本体1,848円+税)
体裁:四六判 / 188ページ
ISBN:978-4-295-40897-0
発行:株式会社クロスメディア・パブリッシング(クロスメディアグループ株式会社)
発売日:2023年11月17日
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株式会社クロスメディア・パブリッシング https://www.cm-publishing.co.jp/
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クロスメディアグループ株式会社 https://cm-group.jp/
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