【横浜・八景島シーパラダイス】シーパラ初となるレッサーパンダの繁殖成功に向けた取り組み『人工哺育の様子を公開』
【2022年9月7日(水)~】
赤ちゃん誕生後、母獣に育仔する様子が見られなかったため、人工哺育に切り替えました。
まもなく生後60日を迎えるにあたり、人工哺育も安定し、約1kgに成長した赤ちゃん たちは、だんだんと運動量も増え、まさに足腰を鍛える時期を迎えております。今よりも 広い飼育スペースを確保することが必要となるこのタイミングで、お客さまに見られることにも慣れてほしいと考え、2022年9月7日(水)から、この人工哺育の様子を皆さまに一般公開いたします。
この小さな命を通して、水族館としての種の保存に対する取り組みである人工哺育の様子をご紹介いたします。
<レッサーパンダ> 英名:Red panda 学名:Ailurus fulgens 分布:インド北東部、中華人民共和国(四川省西部)、 ネパール、ブータン、ミャンマー北部 生態:標高が高く寒い場所でくらす動物で、手足の裏まで毛で覆われている。 ※現在、レッサーパンダの数は地球上で2,500~10,000頭と言われており、絶滅危惧種に指定されている。 |
- レッサーパンダの赤ちゃん 成長・公開について
2022年7月9日(土)に双子の赤ちゃんが誕生した日から、バックヤードにて人工哺育を行ってまいりました。すぐに哺乳瓶からミルクを飲むことに成功し、生後20日ほどで目が開き、体重も順調に増え、赤ちゃんたちは現在もすくすくと成長しております。
生後60日頃になると、レッサーパンダは四肢で歩けるようになり、運動量が大幅に増えます。赤ちゃんたちの運動量に見合うスペースを確保し、今後通常の展示を行うにあたり、不特定多数の、さまざまな格好の方に見られる馴致が必要です。そのため、まずは外の世界に慣れるための練習風景や、人工哺育の様子を公開いたします。
赤ちゃんたちがお昼寝する様子やきょうだいでじゃれあう様子、四肢で歩く様子、そして飼育員による体重測定、哺乳などの様子をご覧いただけます。
公開日 : 9月7日(水)~10月16日(日) 時 間 : ①10:00~14:00 場 所 : アクアミュージアム LABO2 備 考 : 13:30、16:00から体重測定、哺乳などを行います。 ※動物の体調等により展示の中止およびスケジュールが変更になる場合があります。 |
- レッサーパンダの繁殖活動について
当社では、①レクリエーションの場 ②種の保存 ③生きものを通じた教育 ④自然環境や海洋生物に関する調査・研究という4つの項目を、施設の存在意義として捉えています。
ご来島されるお客さまに“生きものたちのさまざまな面白さ”を伝えながら、地域社会に 貢献する活動や、施設が進めるべき自然保護・海洋生物に関する調査・研究を同時に進めることも大切なことと考えています。
当施設では、2019年の展示開始以来レッサーパンダの繁殖に向けて取り組んでまいりました。
2020年2月、メスのコキンのお婿さんとして、オスのネイが当館にやってきました。
2月より同居をはじめ、コキンとネイの仲も良く、2020年、2021年にコキンの妊娠が確認され、出産に至りましたが、残念ながらどちらも上手に授乳することができず、成長に至りませんでした。
他園館にご協力いただきながら繁殖活動を進め、今年3月、2頭の交尾が確認されました。レッサーパンダの妊娠期間は3~5か月と言われており、妊娠中、コキンにストレスを与えないよう慎重に見守ってきました。
7月9日(土)、コキンが2頭の赤ちゃんを出産いたしました。
出産後、コキンが巣箱から出てきており、赤ちゃんのお世話をする様子が見られなかった ため、コキンの健康管理と赤ちゃんの生命を最優先に考え、人工哺育を行う判断に至りました。当館にとって初めての人工哺育であり、日々成長するたくましい姿に励まされながら、大切に育ててまいりました。
レッサーパンダをはじめ、当施設は引き続き、生きものの命と健康を優先し、今後もさまざまな生きものの繁殖活動に積極的に取り組み、新しい命を紡いでいきます。
■レッサーパンダの赤ちゃん 成長過程
■レッサーパンダ(親個体)の紹介
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- イベント
- ビジネスカテゴリ
- 旅行・観光テーマパーク・遊園地
- ダウンロード