夏の空の下、全編“アコースティック”で行われた“Augusta Camp 2010”、12年目を迎える豪華アーティストの共演を放送!!
Augusta Camp 2010が、8月14・15日に東京都・夢の島公園陸上競技場にて開催された。今回は、“アコースティック”というテーマを設け、さらにステージ転換時には、デビュー15周年を迎えた山崎の楽曲のカバーも披露されるという、例年以上に“オーキャン”ならではの特色が出た、スペシャルな内容となった。
午後2時、真夏の太陽が容赦なく照りつけるステージに、杏子がトップバッターとして登場。カラフルなロングスカートの裾を煽りながら、バイオリンの音色に乗せデビュー曲「DISTANCIA~この胸の約束~」最新作『Just』から「ねぇ、もっと」などを披露し、観客を一気に引き込み、続く後輩達がリラックスして臨める環境を作り上げた。
スキマスイッチは、アコースティック・アレンジで披露した最新曲「アイスクリーム シンドローム」で、常田のピアノと大橋の声だけで聴かせてくれた「奏(かなで)」で、ミュージシャンとしての芯の太さを見せてくれた。椅子に座ってギターを弾く岡本定義(COIL)の「ウサギちゃん」は、いつものロックなCOILのステージとはまた違った一面を感じさせ、少しメランコリックな気持ちを誘った。真骨頂であるピアノと歌というスタイルで見せたさかいゆうは、会場を囲む木々をその歌声で揺らすかのようにのびのびとファーストアルバム『Yes!!』から4曲を歌い、スガ シカオはアコースティックという縛りがありながらも、そのファンキーな部分はしっかりと残し、ストリングスを率いて「黄金の月」や「19才」などを聴かせてくれた。
開始から3時間以上が経過し、太陽もようやく穏やかな表情を見せるようになると、その切ない雰囲気をより一層心に刻み付けてくれるような、アコギ一本で歌う長澤知之の声が会場に響く。元ちとせは、その唯一無二の存在感を、リリースしたばかりのカヴァーアルバムから「Ob-La-Di,Ob-La-Da」というポップソングを歌うことで刻みつけた。9月8日に発売される新曲「メトロ・フィルム」を始め、全曲ギターの弾き語りで披露した秦 基博は、その歌声の素晴らしさを改めて感じさせてくれた。
そして、ラストを飾るべく登場したのは、山崎まさよし。自身の登場までに披露された自らのトリビュート楽曲について、「(自分が)死んじゃったかと思った(笑)」などと話していたが、そんな素晴らしいカバー曲を聴いたあとであっても、やはりオリジナルの山崎の歌は彼にしか表現することが出来ないスタイルがあることを証明してくれる。独特の世界観でこの15年を歩んできた彼だからこそ見せられるものだった。
アンコールは出演者全員でのセッション。山崎の15周年を祝うためか、男性出演者全員が頭にタオルを巻いた“山崎スタイル”で登場(笑)。遠くからステージを見ていると全員が山崎に見えるのだが、歌うと誰なのかすぐにわかる。この、それぞれの歌声に他人には真似できない魅力があることが、オーガスタの特徴だ。
シンプルなアコースティックという内容だからこそ、彼らの才能がより一層際立った今年のAugusta Camp。8月15日の模様が、WOWOWで「Augusta Camp 2010 ~Acoustic Live in 夢の島~ 杏子、山崎まさよし、スガ シカオ、元ちとせ、スキマスイッチ、秦 基博 and more」として8月28日(土)夜8:00~放送される。個々のライブでは見ることが出来ないものがここにはある。Augusta Campでの彼等の姿を絶対に見逃さないで欲しい。
【番組情報】
「Augusta Camp 2010 ~Acoustic Live in 夢の島~
杏子、山崎まさよし、スガ シカオ、元ちとせ、スキマスイッチ、秦 基博 and more」
8月28日(土)夜8:00~
WOWOWでハイビジョン放送
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