横尾忠則・著『死後を生きる生き方』、集英社新書から10月17日(火)発売。人生は「未完成」でいい! 美術家が語るアートと死の共犯関係
人は死んだらどこへ行く? そんな夢想は結局、「死=無」という地平線上におさまったりする。だが、死の世界はそんな凡庸なものではない――。87歳を迎えた世界的美術家・横尾忠則が、死とアートの関係と魂の充足について自由闊達につづる。父母・愛猫の死から、三島由紀夫やアンディ・ウォーホルらとの交流の記憶まで。貴重なエピソードを交え、「死」とは何か、「死後を生きる」とはどういう境地なのかを考えていく。
「人間は未完で生まれて、完成を目指して、結局は未完のままで死ぬ。これでいいのです。」その言葉に触れればふっと心が軽くなる、横尾流人生美学。本書掲載の著者とアトリエ写真の撮影は森山大道氏。
「人間は未完で生まれて、完成を目指して、結局は未完のままで死ぬ。これでいいのです。」その言葉に触れればふっと心が軽くなる、横尾流人生美学。本書掲載の著者とアトリエ写真の撮影は森山大道氏。
◆「おわりに」より◆
創作は自分の中の不透明なものを吐き出す作業だけれど、
死について本一冊分語ったわけだが、死を言葉にすることで、
自分の中の死も吐き出されたのかな?
それはともかく死を恐れる気持ちは
いつの間にか薄められたような気もする。
本書の進行途中で急性心筋梗塞になって死にそこなった。
死んでもおかしくない状態から、
気がついたら(別に気絶をしていたわけではないが)
無事帰還して、
何もなかったように、再び絵を描き始めていた。
書誌情報
書名:『死後を生きる生き方』
著者:横尾忠則
発売日:2023年10月17日(火)
定価:1,210円(10%税込)
ページ数:208ページ
判型:新書判
ISBN:978-4-08-721286-0
集英社新書
著者プロフィール
横尾忠則(よこお ただのり)
1936年兵庫県出身。美術家。1972年、ニューヨーク近代美術館で個展。その後も各国のビエンナーレに出品、パリのカルティエ財団現代美術館、東京国立博物館他、内外で個展を開催。国際的に高評価を得る。毎日芸術賞、紫綬褒章、旭日小綬章、朝日賞、高松宮殿下記念世界文化賞等受賞・受章多数。令和2年度東京都名誉都民、2023年日本芸術院会員に。著書に小説『ぶるうらんど』(泉鏡花文学賞/文藝春秋)、『言葉を離れる』(講談社エッセイ賞/青土社)、小説『原郷の森』(文藝春秋)他多数。
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