フェンディ 2025-26年秋冬 ウィメンズ・メンズコレクション
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2025年2月26日(水)午後7時30分(イタリア現地時間)、フェンディ ミラノオフィス(所在地:Via A. Solari 35, Milan)にてアクセサリーおよびメンズウェア部門のアーティスティック ディレクター、シルヴィア・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)によるフェンディ 2025-26年秋冬 ウィメンズ・メンズコレクションが発表されました。
過去を回想し、未来へと前進する中で、シルヴィア・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)は、遊び心に満ちた、そして深遠な記憶を呼び起こします。1925年、ローマ(Rome)にて彼女の祖父母にあたるエドアルド・フェンディ(Edoardo Fendi)とアデーレ・カーサグランデ・フェンディ(Adele Casagrande Fendi)により創業されたメゾン、フェンディの5世代、100年の歴史を祝うのです。100周年の幕開けを迎え、盛大に開催されたフェンディ 2025-26年秋冬 ウィメンズ・メンズコレクションのファッションショーに際し、彼女は次のように述べています。「フェンディは未来を思い起こさせてくれます。物理的なアーカイブを掘り下げるのに時間をかけたくはありませんでした。私にとって『フェンディ100』とは、現実の、あるいは想像上の、フェンディが何であったか、そして今日のフェンディが何を意味するのかという、私自身の記憶についてなのです」
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リニューアルされたミラノ(Milan)のショールームは、まるで蜃気楼のように、ローマ、ボルゴニョーナ通り(Via Borgognona)にあるフェンディのブティックとアトリエの歴史的なサロンを再現します。そこでは、フェンディ家2代目の5人姉妹、アルダ(Alda)、アンナ(Anna)、カルラ(Carla)、フランカ(Franca)、パオラ(Paola)がともに働き、遊んでいました。木のパネルが施された両開きの扉の向こうには、豪華なカーペットや、ディヴァン、シャンデリアの世界が広がり、日中はアルタ・サルトリア(高級仕立て服)のお客様、夜はチネチッタの華やかなジェットセッターたちをもてなしました。今ではフェンディの代名詞ともなっているグラマラスな感覚が高められていくとともに、秘密と物語が世代を超えて受け継がれ、自由に流れていきました。
ハンドバッグと高級ストールを提供するブランドとして誕生したフェンディの物語は、シルヴィア・フェンディの手によって新たに紡がれ、メゾンの1世紀にわたる歴史が映し出されています。アイロニーとユーモアが冷静さと溶け合い、官能性にはローマの厳格さが吹き込まれているという、フェンディらしいアイデアが満ちています。ウィメンズとメンズコレクションは、仕立ての伝統とイタリアの洗練性に対する破壊的な解釈が絡み合い、服が人格となり、人格が服となるかのようです。
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オープニングのシルエットから、プリミティブなテクスチャーが目の錯覚を起こさせます。襟は高く、上質なゴールドのベルトでウエストを引き締めることによってドレスのようにまとうフレアコート。かつては最高級のファーにのみ用いられていたインターシャやハニカム、ゲロナート(Gheronato)パッチワーク技術が、ここではフォックス、ミンク、セーブルを模したシアリングに施されています。永遠の象徴である砂時計は、サテンのバルザスカート、フリルをあしらったコロラジャケット、丸みを帯びた袖に現れます。マーブル模様のプリセとリブ編みのニットドレスはカールレタスのようなヘムを生み出し、イールとラムレザーのパッチワークがAラインのシェブロンスカートに広がり、ローカットのメンズコクーンコートは隠しマーチンゲールによってオペラのような効果を生み出します。月桂樹、フォレストグリーン、グラファイト、チョコレート、ペトロールブルーから、燃えるような夕日を思わせるシナモン、テラコッタ、バブルガム、バターミルク、スカーレット、ダスティローズまで、コレクションを通じて変化する色合いが夕暮れのローマを思い起こさせます。
この100年のスタイルを振り返り、フェンディのテーラリングの卓越性は、ブレスレットスリーブのブレザーとストーブパイプフレアにおいて頂点に達していると言えるでしょう。ボイルドウールコートは、際立つサテンの裏地によって脱構築され、イタリアのパワードレッシングを象徴するトレンチコートは、ラムスキンでゆったりと仕立てられるか、プリーツタフタのスカーフカラーが施されています。メンズのカバンには、パウダリーカラーのウールが使われています。ウィメンズとメンズの両方で、フェンディのシアリングストールは、仕立てられた襟としてジュエルトーンのカーディガン、貴重なランジェリードレス、またはジョーゼットブラウスの上に重ね着され、重厚なコートの風格とショールの軽やかさを兼ね備えています。また、フェンディのアトリエが誇るレザーの職人技は、ディアスキンとスエードのリバーシブルで着られるフルートの「セレリア(Selleria)」コートや、プリントではなく、豪華な幾何学模様のインターシャで仕上げられたまばゆいオプアートコートに見事に表れています。
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ウェーブ状にキルティングされたサテンスカート、ビショップスリーブのようにドレープされたドゥシェス、チェックのブークレに散りばめられたミラーとクリスタルの刺繍など、ローマの夕べの魅惑はマットと光沢の駆け引きの中で続きます。カシミアのツインやピンストライプのシュミーズを彩るシャンティイレースがジェンダーの対立を演出します。一方で、チュールのフリンジとフィンガーネイルスパンコールは、フェンディの職人技であるミッレフォッリエ(millefoglie)のイブニングアンサンブル3部作を縁取り、贅沢でありながら空気のように軽やかです。
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フェンディ 2025-26 年秋冬アクセサリーコレクションは、レトロフューチャリストの堂々とした視点でメゾンのシグネチャーを再解釈した、色彩と退廃の万華鏡です。モダニストも驚く新しい「フェンディ ジャーノ(FENDI Giano)」は、ひねってカチッと開閉する月形のバッグです。クラッチからショルダーバッグまで展開されるこのバッグはツートンカラーのカーフスキン製で、「フェンディ スクワレル(FENDI squirrel)」のエンブレムとヤーヌス神(Janus)の肖像が両面にあしらわれています。2005年にローンチされた「フェンディ スパイ(FENDI Spy)」バッグがソルベカラーのシアリングにツイストハンドルが付いたディコンストラクション構造になって復活し、メゾンの永遠のアイコンとして「ピーカブー(Peekaboo)」および「バゲット(Baguette)」に加わりました。シアリングインターシャとディスコスパンコール、フルーティドスエードテクニックが「マンマ バゲット(Mamma Baguette)」と「ピーカブー ソフト(Peekaboo Soft)」を豪華でありながらも感触の良いデザインへと再考し、一方レオパードウォータースネークまたはミラーエンブロイダリーによってまばゆいばかりのフェンディの「バゲット」を主役にしています。メンズにおいては、新しい「フェンディ ルイ(FENDI Lui)」 ソフトジップダッフルと、「クオイオ ローマ(Cuoio Romano)」に「FF」ロゴメタルがあしらわれたソフトなホーボーバッグが登場します。全体に散りばめられた「フェンディ マキシ チャーム(FENDI Maxi Charm)」のキャラクターは、アップサイクルされたフェンディファブリックで作られ、職人技と創造的な循環性を融合させています。
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フットウェアにおいては、サテンとイールを用いたトロンプルイユブーツとピープトゥスリッパに、スリムウェッジまたはわずかにポリッシュメタルを用いて仕上げられたフックドヒールが採用されています。一方、メンズのデザートブーツにはワイルドシアリングやソフトラムスキンで仕立てられています。
デルフィナ・デレトレズ・フェンディがデザインしたフェンディ 2025-2026年秋冬ジュエリーコレクションは、ファーのような質感で輝きを放ちます。スネークチェーンのカラーやトランブランブレスレット、シャンデリア「ファウンテン」イヤリング、スターリングシルバーのオベリスクペンダント、メンズの「FF」ロゴボールチェーンネックレスなど、多彩なアイテムが揃います。
エディターズノート:
フェンディ2025-26年秋冬 ウィメンズ・メンズコレクションのショーの招待状は、アコーディオンのように折られた台紙に「クオイオローマ」を「セレリア(Selleria)」ステッチで綴じた、1964年から1977年の写真が収められたフォトアルバムでした。シルヴィア・フェンディの幼少期のポートレートから1966 年に発表されたカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)の最初のコレクションが垣間見えるものまで、選ばれた写真の数々は、フェンディの黄金時代の始まりを描いています。
フェンディ2025-26年秋冬 ウィメンズ・メンズコレクションのショーは、デルフィナ・デレトレズ・フェンディとニコ・ヴァセラーリ(Nico Vascellari)の7歳の双子の息子であるダルド(Dardo)とタツィオ(Tazio)が木製の扉を開き、モデルたちが登場することによって正式に始まりました。ダルドとタツィオはそれぞれ、カール・ラガーフェルドがデザインし、1967 年に 7 歳のシルヴィア・フェンディが着用した乗馬用アンサンブルのレプリカを着用しました。
ミシェル・ゴベール(Michel Gaubert)が手掛けたフェンディ2025-26年秋冬 ウィメンズ・メンズコレクションのサウンドトラックには、バリー・ホワイト(Barry White)の『忘れられない君(Never, Never Gonna Give Ya Up)』(1973年)からオルネラ・ヴァノーニ(Ornella Vanoni)、ミーナ(Mina)、パティ・プラヴォ(Patty Pravo)、フランコ・バッティアート(Franco Battiato)まで、 その声と音楽のスタイルがイタリアの文化史に永遠に刻まれるレジェンドたちの重要なサウンドバイトが用いられています。
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