ドキュメンタリー番組「土がくる~規制なき負の産物の行方」が「奨励賞」を受賞…「第46回 放送文化基金賞」贈呈式開催!
【土がくる~規制なき負の産物の行方】
2018年5月。愛知県瀬戸市の住宅街に突如現れた“残土の山”で、住民が困っているとの情報を得て取材を開始。すると、「休耕田にリニア新幹線の工事で出た残土を1メートルの高さにして搬入させてほしい」という業者に対して、土地の所有者は「搬入後は畑として使えると言われたし、JRの事業だから変なことはないだろう」と了承した。ところが、それは真っ赤なウソだった。さまざまな建設現場から出た土の寄せ集めの山と判明した。
一方、三重県南部の尾鷲市周辺は格好の“土捨て場”。関東・関西の工事現場の残土が船で運びこまれ、港からすぐの山肌が削られ捨てられていた。
都会の“負の産物”を引き受ける“残土ビジネス”の実態を追った。
ナレーション:石井 亮次
撮影:民部 靖人
撮影:岡村 大輔
編集:竹内 雅文
MA:笠原 貴一
ディレクター:横山 朋未
チーフディレクター:有本 整
プロデューサー:大園 康志
<チーフディレクター・有本整 コメント>
高い評価をいただき、ありがとうございます。普段気にも留めない「土の山」。
気づかないだけで実は住宅街や郊外のあちこちにできています。それは私たちが押し進める開発行為の残滓ともいえるものです。あまりの量に国もゼネコンも手を付けずうやむやにしてきた建設残土の問題を世に問おうと、一連の取材を行いました。
行政の不作為に翻弄される夫婦、孤軍奮闘この問題を指摘しながら「遅すぎた」とこぼす元議員。そして「必要悪だ」と話す残土の搬入業者。いずれの言葉も残土の問題の現実を物語っていて印象的でした。一連の取材によって行政が条例制定に踏み切り、国も初の全国実態調査に乗り出す事に繋がり、一定の意義はあったと考えております。
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