田名網敬一画集『TANAAMI!! AKATSUKA!! / That’s All Right!!』、東京ADC原弘賞を受賞
田名網敬一×赤塚不二夫のコラボレーションによる画集『TANAAMI!! AKATSUKA!! / That’s All Right!!』が、東京ADC賞 原弘賞を受賞しました。
同賞は、日本を代表するグラフィックデザイナーである原弘(はら ひろむ/1903~1986)の功績を讃えて創設された賞です。特に、ブックデザインとタイポグラフィに優れた1点が選出されます。
田名網敬一は武蔵野美術学校(現・武蔵野美術大学)で原弘に教わっています。「僕の唯一の先生」と田名網が敬意をこめて話す人の名を冠した賞にこの本が選ばれたことは、非常に大きな喜びです。
この画集は、2021年の12月に日本の出版におけるグラビア印刷が終了する話を受け、田名網敬一にグラビア印刷による作品制作を持ちかけたところから始まります。集英社からの相談を受け、田名網は赤塚不二夫作品とのコラボレーションを発案。約2ヶ月のあいだに19点の作品を制作しました。その中から6点が選ばれ、グラビア印刷によるアートプリント作品「TANAAMI!! AKATSUKA!! / Revolver」として完成。しかし、その後も創作は止まりませんでした。
2023年1〜2月。PARCO MUSEUM TOKYO(渋谷パルコ・東京)で、顔の家の茶室などのインスタレーションを含む展覧会、田名網敬一+赤塚不二夫『TANAAMI!! AKATSUKA!! / That’s All Right!!』を開催。同名の画集をあわせて販売することになりました。
赤塚不二夫作品とのコラボレーションを中心に、田名網敬一のイマジネーションが炸裂するカラフルな新作を、A3判の大型画集に。カバーは開くと大判ポスターになる特殊仕様。片観音折りと両観音折りのページを多用し、田名網敬一が作り出した新たな絵画世界の迫力と魔力を伝えています。
さらに富山の印刷現場に田名網本人が出向き、オフセット印刷機に直接特色インクを流し込む、という「ライブプリンティング」を敢行(2022年12月21日実施)。インクは時間とともに機械の中で重なり、混じり、一部ごとに印刷結果が異なるページができあがりました。すべての本が少しずつ異なるという、実験的な試みです。布表紙にロゴ金箔押し。ページが大きく開くコデックス製本。
*999部限定。1冊ごとが異なる特殊なアートブックのため、一般書店販売はありません。NANZUKA、代官山蔦屋書店、2023年11月24日オープンの集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリー(麻布台ヒルズ)にて販売。
著者:田名網敬一
アートディレクター:柿木原政広(10inc.)
クリエイティブディレクター:岡本正史(集英社)
デザイン:内堀結友(10inc.)
印刷製本:山田写真製版所
プリンティングディレクター:熊倉桂三
用紙:竹尾
解説:山下裕二
英訳:翻訳センター
英訳監修:ニコル・クーリッジ・ルマニエール
協力:フジオプロ
マネジメント:NANZUKA
<仕様>
A3上製 コデックス製本
本文 150P(片観音開き×7 両観音開き×3)
*田名網敬一による特色オーバープリント「ライブプリンティング」ページ(4P)を含む
カバー ポスター仕様
表紙 クロス+金箔押し
高発色UVインクによるオフセット印刷
解説小冊子 B5中綴じ 8P
集英社マンガアートヘリテージ
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