直感的な操作で「みどころキューブ® SaaS型」のコンテンツを制作できるCMSサービスを開始

情報の付加・更新も能動的に行えるため、教育やワークショップ等で幅広く活用が可能に

大日本印刷(DNP)

大日本印刷株式会社(DNP)は、直感的な操作でDNPコンテンツインタラクティブシステム「みどころキューブ® SaaS(Software as a Service)型」*1用のコンテンツを制作・更新できるコンテンツマネジメントシステム(CMS)のサービス提供を開始します。

「みどころキューブ」は、さまざまな情報と連動させて、多様な視点・テーマ・切り口でアート作品や文化財等の各種コンテンツを紹介するシステムで、2022年6月より「SaaS(Software as a Service)型」として提供しています。現在までに、美術館・博物館等が所蔵する資料・作品の関係性を分かり易く可視化し鑑賞するツールとして評価いただき、多数の採用実績があります。

情報の追加や更新が手軽に行えるCMSの提供により、美術館や博物館の方々はインターネットで管理画面にアクセスし、制作を行うことができます。また、学校の授業や企業・団体のワークショップなど、さまざまな用途で活用することも可能です。


キューブを作成する画面イメージ(左:アイテムの情報登録画面#1、右:メニュー画面#2)キューブを作成する画面イメージ(左:アイテムの情報登録画面#1、右:メニュー画面#2)

                       

【「みどころキューブ SaaS型」のCMS機能拡張について】

博物館法改正(2023年4月1日施行)によって、博物館の事業の一つにデジタルアーカイブの作成と公開が位置付けられました。こうした動きに先駆けてDNPは、デジタルアーカイブの公開まで見据え、さまざまな鑑賞システムを開発してきました。アート作品や文化財等の高精細デジタルデータを活用し、MLA(博物館・Museum/図書館・Library/文書館・Archive)が持つ多様な「みどころ情報」と組み合わせ、作品等への興味のきっかけを提供する「みどころシリーズ®」も展開しています。

その一つ「みどころキューブ SaaS型」は、Webサーバーを各施設で用意する必要がなく、素早く簡単に利用できるため、2022年の提供開始以降、多くの採用事例を積み重ねてきました。「みどころキューブ」のコンテンツ制作では、従来一定のスキルを保有するユーザーが表形式の編集ツールを用いて実施してきましたが、より多くの方が幅広く制作・更新が行えるよう、CMSでの対応を可能としました。

今回CMSを導入しPCのブラウザーで視覚的に確認しながら制作や更新が行えるようになったことで、多くの学芸員や企業・団体の担当者、学校の先生、生徒なども簡単に「みどころキューブ」の制作が可能となります。制作されたキューブは、展示をはじめ、学校の授業、ワークショップ、観光など、幅広い用途で活用いただけます。


制作~活用の流れ制作~活用の流れ


【「みどころキューブ」のCMS機能のポイント】

  • 「みどころキューブ」のコンテンツに必要な各種画像やテキストの設定、3次元空間内での各作品等の配置、関連テーマとの連動の設定、作品同士の関係を表すキーワードの設定などをPCのブラウザーで行うことが可能で、より簡易な制作を実現します。また、アイテムの情報登録や位置調整をドラッグ&ドロップの操作で簡単に行うことができます。

  • 完成した「みどころキューブ」の鑑賞だけでなく、その制作過程の教育的価値も注目されています。GIGAスクール構想等によって学校教育でのICT教材の需要が高まるとともに、学習者が主体的に学ぶ「アクティブラーニング」が注目され、「探究的な学習」を促進する教材が期待されています。ワークショップや学校授業等で参加者が意見やアイデアを出し合いながら、CMSを活用して「みどころキューブ」にさまざまな情報を付加していくことで、その成果を発表するデジタル教材としても活用できます*2。


【今後の展開】

CMSの導入により、多くの人々が自らの興味・関心に基づいて、より手軽に「みどころキューブ」のコンテンツを作成できるようになりました。従来は、主にMLA等の展覧会におけるデジタル鑑賞システムとして利用されてきましたが、学校の授業等の学びの場の他、企業・団体等の製品・サービスや歴史・事業の変遷を表現するなど、より幅広い用途で「みどころキューブ SaaS型」の活用を進めて行きます。


【参考:DNPのデジタルアーカイブに関する取り組み】

DNPは、世界遺産をはじめとする京都の有形・無形の文化遺産を毀損することなく保存し、次の世代へ継承する「京都・文化遺産アーカイブプロジェクト」*3や、フランス国立図書館の貴重な作品のデジタル化や鑑賞システムの開発を行う「リシュリュー・ルネサンス・プロジェクト」*4などを推進しています。こうした取り組みを通じて高精細画像処理等の技術・ノウハウを高め、ITを活用したインタラクティブな鑑賞システムを開発して、作品のデジタル化と公開・利活用を支援しています。今後も、アート作品や文化財等の保存・継承・公開等に関わる活動を推進して、多くの人々が文化を学び、さまざまな体験ができる事業を展開していきます*5。


*#1,2 ⓒDNP Dai Nippon Printing Co., Ltd. [2021], with the courtesy of the Bibliotheque nationale de France.


*1 みどころキューブ® SaaS型について

https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/10162264_1567.html

*2 DNPの鑑賞システム「みどころキューブ」を小学校の授業で活用

https://www.dnp.co.jp/news/detail/20168807_1587.html

*3 有形・無形文化遺産の“保存と継承”高精細映像アーカイブについて

https://www.dnp.co.jp/biz/case/detail/10158085_1641.html
*4 フランス国立図書館 とのプロジェクトについて https://www.dnp.co.jp/news/detail/20168297_1587.html

*5 文化財のデジタルアーカイブソリューション https://www.dnp.co.jp/biz/theme/cultural_property/


※「みどころシリーズ」「みどころキューブ」は、DNP大日本印刷の登録商標です。


※記載された内容は発表日現在のものです。今後予告なしに変更することがありますので、あらかじめご了承ください。

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会社概要

大日本印刷株式会社

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URL
https://www.dnp.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
東京都新宿区市谷加賀町1‐1‐1
電話番号
-
代表者名
北島義斉
上場
東証1部
資本金
1144億6476万円
設立
1894年01月