アストラゼネカと熊本市「生活習慣病(NCDs: 非感染性疾患)対策の推進等に関する連携協定」を締結 NCDsの予防・早期発見・早期治療を推進
アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:堀井 貴史、以下、アストラゼネカ)と熊本県熊本市(市長:大西 一史、以下、熊本市)は、この度「生活習慣病(NCDs: 非感染性疾患)対策の推進等に関する連携協定」を締結しました。本協定のもと、熊本市が掲げる「全ての市民が生涯を通して住み慣れた地域で健康でいきいきと暮らせるまちの実現」に向け、生活習慣病をはじめとするNCDs発症予防及び早期発見・早期治療の推進による健康寿命の延伸に取り組んでまいります。

全国的に、死因別の死亡者順の上位に「脳血管疾患」「心不全」「がん」「腎不全」など生活習慣病などいわゆるNCDsが占めており1、死亡や介護に至る要因の一つにもなっていることから、さらなるNCDsへの対策への包括的な対策が重要な課題となっています。
熊本市においては、過去、新規人工透析導入者数の割合が高かったため(全国平均の1.47倍)2、全国に先駆けて熊本市医師会や腎臓専門医などの関係機関と連携し、発病予防や悪化防止に取り組んできており、新規人工透析導入者割合を全国平均まで下げるという目標を掲げています。
近年、「メタボリックシンドローム」や「糖尿病」などの生活習慣病によるCKD(慢性腎臓病)が増加しています。CKDは「腎炎」「糖尿病」「高血圧」など様々な原因により起こることがわかっています。また、生活習慣病を放置すると、CKDが進行するばかりでなく、脳梗塞や心筋梗塞といった病気を起こす可能性があることもわかっています。さらに、肺の生活習慣病であるCOPDについても、呼吸だけでなく、症状が悪化すると、慢性心不全などの心血管イベントにも影響があるとされています。厚生労働大臣が定める国民の健康増進の推進のための基本方針に基づく健康づくり運動「健康日本21(第三次)」では、2032年までに人口10万人あたりのCOPDによる死亡を10.0まで減少させるという新たな目標が掲げられており、熊本市においてもCOPDの死亡率の減少を目指すことを目標としています。
このような状況を受け、アストラゼネカと熊本市は協働してステークホルダーとの連携や、より多くの方々が健康づくりにアクセスしやすい環境を整備し、地域の健康課題の把握や疾病予防に関する啓発活動など、健康づくりの輪を広げるとともに、地域全体の健康意識向上および健康寿命の延伸を目指してまいります。
今回の協定締結において、熊本市の市長である大西 一史氏は次のように述べています。「熊本市は、『人生100年時代を生きるための健康づくりの推進』を掲げており、また、「第3次健康くまもと21基本計画」においても、生活習慣病の発症と重症化の予防を重要な目標の一つに位置づけております。このような中、豊富な知見と実績を有するアストラゼネカ株式会社様と連携協定を締結できましたことは、本市にとりまして大変心強く、疾病予防に対する知識や理解を深めてもらうため情報発信などの啓発活動にご協力いただくことは、市民の健康寿命の延伸に向けた大きな一歩であると考えております。この協定締結を契機として、官民連携による健康施策のさらなる充実を図り、誰もが健やかに暮らせるまちづくりを進めてまいります」。
アストラゼネカの代表取締役社長である堀井貴史は次のように述べています。「アストラゼネカが重点としている疾患領域は、熊本市が医療課題として抱える疾患と重なっています。健康寿命の延伸には、NCDsの予防・早期診断・早期治療が重要です。アストラゼネカはこれまでにも慢性腎臓病の疾患啓発に積極的に取り組んできました。また、慢性心不全などの心血管イベントにも影響があることがわかっているCOPDについても早期診断などの取り組みを様々なステークホルダーと協働しています。アストラゼネカはこれまで培ってきた製薬企業としての知見やエビデンスデータおよびノウハウを活かし、多様なステークホルダーとの連携強化のハブとなり、データヘルスと医療DXの活用、エビデンスの創出を通じて、市民の皆様の健康寿命の延伸に貢献していきたいと考えています」。
以上
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非感染性疾患(Non-Communicable Diseases, NCDs)とは
NCDsとは、世界保健機関(WHO: World Health Organization)の定義では、不健康な食事や運動不足、喫煙、過度の飲酒、大気汚染などにより引き起こされる、がん・糖尿病・循環器疾患・呼吸器疾患・メンタルヘルスをはじめとする慢性疾患をまとめて総称したもので、2021年には全世界で4300万人以上の方がNCDsが原因で亡くなっています3。日本では、高齢化社会の進展に伴い、NCDsの患者数・死亡者数が年々増加しており、総死亡者数のうち約85%を占めると推定されています4。国民の健康増進の推進のための基本方針に基づく健康づくり運動「健康日本21(第三次)」においても、NCDsの有病患者数増加が指摘され、『その対策は国民の健康寿命の延伸を図る上で引き続き重要な課題である』とされました5。これらの疾患の主な原因は不健康な生活習慣にあり、生活習慣の改善を促す対策が提唱されています。また、NCDsは家計や経済にも大きな影響を与え、これが持続的に増加すると予測されることから、グローバルな対策が求められています。
アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ医薬品企業であり、主にオンコロジー領域、希少疾患領域、循環器・腎・代謝疾患、呼吸器・免疫疾患からなるバイオファーマ領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。英国ケンブリッジを本拠地として、当社の革新的な医薬品は125カ国以上で販売されており、世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細については https://www.astrazeneca.com/ または、ソーシャルメディア@AstraZenecaをフォローしてご覧ください。
日本においては、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝、呼吸器・免疫疾患およびワクチン・免疫療法を重点領域として患者さんの健康と医療の発展への更なる貢献を果たすべく活動しています。アストラゼネカ株式会社については https://www.astrazeneca.co.jp/ をご覧ください。アストラゼネカのFacebook、Instagram、 YouTubeもフォローしてご覧ください。
References
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令和5年(2023)人口動態統計月報年計
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai23/dl/gaikyouR5.pdf
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熊本市CKD病診連携リーフレット
https://www.city.kumamoto.jp/kiji0034852/5_4852_383911_up_XI50TRAQ.pdf
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World Health Organization. The Global Health Observatory. Noncommunicable diseases: Mortality
https://www.who.int/data/gho/data/themes/topics/topic-details/GHO/ncd-mortality
アクセス日:2025年5月15日
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World Bank Group. Cause of death, by non-communicable diseases (% of total).
https://data.worldbank.org/indicator/SH.DTH.NCOM.ZS アクセス日:2025年5月15日
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厚生労働省:健康日本21(第三次)/ 国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針
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