クルマの維持費は月額2万円以下が過半数 負担に感じる費用は2人に1人が「車検費用」
調査結果トピックス
① クルマの維持費は月額「10,000円〜15,000円」が最多で34%
② クルマにかかる費用の中で負担に感じるものは、2人に1人が「車検費用」と回答
③ 約4割が維持費を節約するために「特に何もしていない」
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パーク24は、毎月9日に、クルマや交通に関するアンケートの調査結果を発表しています。今月の「クルマの維持費」についてのアンケート結果詳細は以下のとおりです。
※入会金・年会費無料の会員制ポイントプログラム。タイムズパーキングやタイムズカー、タイムズカーレンタルの利用等でポイントがたまる他、会員限定サービス等を提供。会員数約911万人(2021年11月末現在)。
なお、本アンケートは、駐車場やカーシェアリング、レンタカー等のクルマに関わるサービスを利用した方々を対象としたものです。
① クルマの維持費は月額「10,000円〜15,000円」が最多で34%
クルマの月額の維持費は、クルマ保有者全体では「10,000円〜15,000円」34%が最多、20,000円以下を含めると過半数という結果になりました。
クルマの保有台数別で見ると、複数台保有者の2割が月額の維持費は15,000円以下でした。一方、1台のみの保有者でも維持費に50,001円以上かかっている人が4%いることがわかりました。
クルマ1台保有者の車型別で見ると、軽自動車を保有する人は「10,000〜15,000円」が最多で半数を超え、他の車型と10ポイント以上の差がありました。一方、スポーツカーは唯一「50,001円以上」が1割を超えており、他の車型と比較すると維持費が高いことがわかります。
② クルマにかかる費用の中で負担に感じるものは、2人に1人が「車検費用」と回答
クルマにかかる費用の中で特に負担に感じるものは「車検費用」53%がトップ、以下「ガソリン代・燃料代」47%、「自動車税」43%と続いています。「特にない」と回答した人はわずか4%でした。
クルマの保有台数別では、1台保有者は「車検費用」のみ半数を超えた一方、複数台保有者は「車検費用」に加え、「ガソリン代・燃料代」も半数を超えました。「駐車場代」は唯一、1台保有者が複数台保有者を上回っています。
「その他」では、「タイヤなどの消耗品代」という回答も見られました。
③ 約4割が維持費を節約するために「特に何もしていない」
維持費の節約については、約4割が「特に何もしていない」で最多となりました。2位は「維持費の安いクルマを選ぶ」28%、以降は「保険を見直す」「車検やメンテナンス費用を抑える」「料金の安い駐車場を選ぶ」が全て約2割となっており、クルマの保有台数別でも大きな違いはありませんでした。
「その他」では、「できるだけ安いガソリンスタンドで給油する」と回答した人が多く見られました。
今回のアンケートにより、クルマを保有する上でかかる費用を負担に感じる人が多いことが分かりました。2019年に当社が実施した「ガソリン価格」に関するアンケート※では、高いと感じるレギュラーガソリンの価格は「140円以上/L」が4割という結果でしたが、2021年後半はそれを上回る価格で推移したため、例年以上に負担に感じた方が多かったものと思われます。
一方で、維持費を減らすための節約を実践している人は約4割でした。節約方法がわからないという方も多いのではないでしょうか。そこで、当社のグループ企業で保険代理店業を営む「タイムズサポート株式会社」に所属するファイナンシャルプランナーの小嶋明紀にクルマの維持費の節約方法について聞きました。
※「ガソリン価格」に関するアンケート:https://www.park24.co.jp/news/2019/09/20190909-1.html
【ファイナンシャルプランナーに聞く!クルマの維持費の節約方法】
■タイムズサポート株式会社 保険事業部 ファイナンシャルプランナー小嶋明紀
まずは、アンケートで負担に感じている方が最も多かった車検費用ですが、クルマの種類などによって費用が一律で決まっている「法定費用」と「それ以外の費用」に分類されます。
法定費用を節約するため、自賠責保険や自動車重量税などが安い軽自動車のほか、政府から補助金が出るエコカーに切替えるのも一つです。
それ以外の費用を削減する方法としては、複数社に車検費用の見積りを依頼し、比較して選ぶことをお勧めします。パーツの交換費用や点検費用は依頼先によって金額が変わるため、出来るだけ安く車検を受けられる店を選びましょう。また、業者などを介さずに自分で車検を通す「ユーザー車検」も節約には効果的です。
次に、自動車保険の見直しです。
自動車保険は大きく二つに分けられます。自分自身で各種手続きや事故対応をする「ダイレクト型自動車保険」と、保険代理店を通じて各種手続きなどを行う「対面型自動車保険」です。
一般的に「ダイレクト型自動車保険」は「対面型自動車保険」よりも料金が安く設定されているので、「ダイレクト型自動車保険」への切替えにより保険料を節約できる可能性があります。ゴールド免許割引のほか、Web割引などの制度が利用できるケースもあるため、自動車保険については定期的な見直しをお勧めします。
クルマを複数台所有している方は自動車保険(任意保険)の保険期間を統一することで、台数に応じた「多数割引」※が適用される場合もあります。
※一定の条件を満たす必要あり
また、クルマをどのような時にどのように使用しているか確認し、利用状況を「見える化」することで、「クルマを所有する」か「カーシェアリングサービスのように使いたい時に使えるクルマに切替える」か選択しやすくなります。利用状況によっては、維持費がかからず使った分だけ支払う※カーシェアリングサービスへの切替えが節約につながるかもしれません。クルマを所有する必要性とともに、所有し続けた場合とカーシェアリングに切替えた場合の費用の違いなどを総合的に見て検討してみてはいかがでしょうか。
※入会金やカード発行手数料、月会費は除く
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