LGBTQ+の人が働きやすい環境づくりに取り組んでいる職場は約1割最も必要な取り組みは「あらゆる差別の禁止、多様性の明文化」『女の転職type』が働く女性にアンケート【第70回】
正社員で長く働きたい女性のための転職サイト『女の転職type』は、女性のリアルな仕事観を調査する【データで知る「女性と仕事」】を定期的に行い、女性の働く環境の実態を公開しています。
▼詳しくはこちらからご覧ください。
https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/vol-70/
■調査結果抜粋
★LGBTQ+の人が働きやすい環境づくりに取り組んでいる職場は約1割
★職場にLGBTQ+の人がいるか「わからない」人が約7割
★LGBTQ+の人がいる場合「教えてほしい」と思う人は約2割
★教えてほしい理由1位は「知らずに傷つけたくないから」
★最も必要な取り組みは「あらゆる差別の禁止、多様性の明文化」
【Q.1 職場はLGBTQ+の人が働きやすい環境づくりに取り組んでいる?】
女の転職type会員に、職場でLGBTQ+※の人が働きやすい環境づくりに取り組んでいるか尋ねたところ、「わからない」36.0%が最も多く、次いで「まったく取り組んでいない」33.3%でした。「少し取り組んでいる」、「積極的に取り組んでいる」はそれぞれ8.2%、5.1%となり、環境づくりに取り組んでいる職場は全体の13.3%という結果でした。
※LGBTQ+とは:レズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、バイセクシュアル(Bisexual)、トランスジェンダー(Trance Gender)、クエスチョニング(Questioning)、プラスアルファ(+α)、の頭文字からできたセクシュアルマイノリティの人の総称です。
【Q.2 どんな取り組みしてる?】
※複数回答あり
※Q.1で「取り組んでいる」と答えた人のみ
職場がLGBTQ+の人が働きやすいような取り組みをしている人に、どのような取り組みをしているかを尋ねました。1位は「人事制度の整備(結婚・育休・慶弔など)」36.5%、僅差で同率2位は「LGBTQ+の研修・ハラスメント対策」、「あらゆる差別の禁止、多様性の明文化」35.8%という結果になりました。
【Q.3 職場にLGBTQ+の人はいる?】
職場にLGBTQ+の人がいるかを尋ねたところ、「いない」が19.3%、「いる」が7.1%となり、「わからない」が73.6%と最も多い結果でした。
【Q.4 LGBTQ+の人がいたら教えてほしい?】
仕事で関わる人にLGBTQ+の人がいた場合、教えてほしいかを尋ねた結果、「どちらでもかまわない」が最も多く、67.6%でした。「教えてほしい」、「できれば教えてほしい」を選んだ「教えてほしい派」の人は23.1%という結果でした。
【Q.5 教えてほしいと思う理由は?】
※複数回答あり
※Q.4で「教えてほしい」、「できれば教えてほしい」と答えた人のみ
Q.4で、仕事で関わる人にLGBTQ+の人がいた場合「教えてほしい」、「できれば教えてほしい」と回答した人にその理由を尋ねると、1位は「知らずに傷つけたくないから」69.1%、2位は「配慮のある対応がしたいから」61.0%という結果になりました。
【Q.6 教えてほしいと思わない理由は?】
※複数回答あり
※Q.4で「教えてほしいと思わない」と答えた人のみ
Q.4で、仕事で関わる人にLGBTQ+の人がいた場合「教えてほしくない」と回答した人にその理由を尋ねると、1位は「本人の自由だから」62.5%、2位は「性別・性的指向は仕事に関係ないから」58.3%となりました。
【Q.7 職場選びの際、LGBTQ+の人が働きやすい環境づくりに取り組んでいるかどうかは重要?】
職場を選ぶ上で、LGBTQ+の人が働きやすい環境整備づくりに取り組んでいるかどうかは重要なポイントになるかを尋ねたところ、最も多かったのは「あまり重要ではない」31.8%でした。「まったく重要ではない」、「あまり重要ではない」を選んだ「重要ではない派」が45.3%いるのに対して、「やや重要」、「かなり重要」を選んだ「重要派」の人は36.3%とやや少ない結果となりました。
【Q.8 LGBTQ+の人が働きやすい職場に必要なことは?】
※複数回答あり
LGBTQ+の人が働きやすい職場になるために必要だと思うことを聞きました。
1位は「あらゆる差別の禁止、多様性の明文化」49.4%、2位は「LGBTQ+の研修・ハラスメント対策」44.4%、3位は「人事制度の整備(結婚・育休・慶弔など)」38.6%となりました。実際の人事制度や設備を整えることよりも、多様性の明文化や研修の実施など、LGBTQ+への理解を深めるための取り組みの方が重要と考える人が多いこともわかりました。
▼詳しくはこちらからご覧ください。
https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/vol-70/
※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。
★今回のアンケート考察★
女の転職type編集長 小林佳代子
今回の調査でLGBTQ+の人が働きやすい職場環境づくりに取り組んでいる職場はわずか13.3%という結果でした。一方、職場を選ぶ上で、「LGBTQ+の人が働きやすい環境づくりに取り組んでいるかどうか」を重要視している人は3人に1人。「LGBTQ+の人が働きやすい職場に必要なこと」についても「とくにない」と回答した人は13.9%にとどまり、「あらゆる差別の禁止、多様性の明文化」や「LGBTQ+の研修・ハラスメント対策」の必要性を感じている人が半数程度いました。
LGBTQ+の人が働きやすい環境作りは、ダイバーシティ&インクルージョンの観点で不可欠です。すべての人が自分らしく働ける環境作りには、これからも注目が集まりそうです。
■調査内容:第70回「LGBTQ+と職場環境」 / データで知る「女性と仕事」
・調査期間:2023年2023年6月20日~7月3日
・有効回答数:534名
・調査対象:『女の転職type』会員
・調査方法: Web上でのアンケート
■データで知る「女性と仕事」一覧
働く女性を取り巻く環境や課題について定期的にアンケートを実施しており、さまざまな調査結果をご覧になれます。
https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/
■『女の転職type』とは
正社員で長く働きたい女性のための転職サイトです。未経験から正社員になれる求人、プライベートも充実できる残業が少ない求人、仕事と育児を両立できる求人など、女性に人気の求人を多数掲載。充実したマッチング機能で、自分に合った仕事を見つけることも簡単です。
■株式会社キャリアデザインセンター 会社概要
代表者 :代表取締役社長兼会長 多田 弘實
本社所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂 3-21-20 赤坂ロングビーチビル
資本金 :5億5866万円
設立 :1993年7月8日
従業員数 :695名(2022年9月30日現在)
事業内容 :
1.キャリア転職の専門情報サイト『type』『女の転職type』等の運営
2.転職フェアの開催
3.人材紹介事業(厚生労働大臣許可 13-ユ-040429)
4.質の高い就職活動を情報誌、イベント、情報サイト、人材紹介で支援する『type就活』サービス
5.パンフレット、ノベルティー採用・HP作成などのアウトソーシング事業
6.IT業界に特化した人材派遣サービス『type IT派遣』(厚生労働大臣許可 派13-315344)
7.Webマガジン『エンジニアtype』『Woman type』『20’s type』の企画・編集・運営
など、企業の採用活動をサポートする総合的なソリューションサービスを提供
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『女の転職type』事務局
担当者名:柳・土屋
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