未利用海藻・青のりを通じて海について学ぶ1日講座「子ども海藻アカデミー~海と日本プロジェクト~」を開催しました
11月21日(日) 場所/函館朝市ひろば2階
はこだて海の教室実行委員会は、11月21日(日)に、専門家による講義や板のり作り体験などを通じて、子どもたちが海について学び、海の未来を考える「子ども海藻アカデミー~海と日本プロジェクト~」を開催しました。この講座は、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
- 海藻の種類が多く、昆布生産量日本一の町、函館。未利用海藻の新たな可能性も!
<講義要旨>
・日本人は古来から海藻を食材や衣服、建築などに用いてきた。近年はさらに、薬や化粧品にも活用している。
・函館近海でとれるガゴメコンブは未利用だったが、今から約20年前、健康に良い成分が確認され、活用されるようになった。その経済効果は300億円にものぼる。
・現在、北海道の海岸には「青のり」という海藻が生えている。香りと彩りがよい高級食材だが、漁師はとっておらず、未利用である。一方、もともと青のりを特産品としていた九州や四国では、海水温上昇等により不作が続いている。北海道の青のりは今後、活用されれば、函館エリアの新たな特産品になる可能性がある。
- 五感を使って青のりを体験
つづいて、子どもたちは「青のりを使った板のり作り」に挑戦しました。生の青のりを洗って刻み、枠に流し込みます。慎重に枠を外すと、きれいな四角が完成しました。
次のランチタイムでも「青のり」を体感しました。この日のために用意した特製ランチボックスには、真いかの青のり炒め、青のり入り春巻き、王様しいたけの青のりあんかけなど、青のりの香りと色を生かした料理がずらり。食後には、調理を担当した函館国際ホテル 木村史能総料理長から「未利用海藻の活用」についてお話を伺いました。おいしい料理に刺激された子どもたちからは次々と質問が飛び交いました。木村総料理長は「料理を通じて、みんなに喜んでもらいたいと思っている。青のりのような、まだ使われていない食材を生かすこともそのひとつです。」と語りました。
- 学びと体験を整理し、ポスター作りに挑戦
2名の作品をご紹介します。
【かずあきくん(小学校6年生)】
アオノリは、香りがよかった。すごく高級な食材ということがわかった。アオノリをみんなに知ってもらって、商品化され、食べてもらいたい。アオノリを大切にしたい。
【みずほさん(小学校5年生)】
これからは、函館や北海道の人に限らず、たくさん青のりをとって食べてほしいです。
そして、マイクロプラスチックなど、海の中のごみをもっと減らして、海をきれいにもしたいです。青のりの森や林を海の中に作って、もっとかんきょう問題について取り組むといいと思います。
【その他、子どもたちからはこんな感想が寄せられました】
◎もっと海のことを知らなくちゃと思いました。
◎地球温暖化と、海藻の関係は深く結びついていたことが分かった。
◎青のり作りでは、磯の香りがすごくして、海にいないのに海にいるようなかんじがしました。
◎青のりがもっと増えて、みんなもっと青のりを知ってもらいたいし、青のりの料理が、もっと増えてほしいと思いました。
参加児童全員のポスター作品や、当日のくわしいレポートを、はこだて海の教室ブログでご紹介しています。興味のある方はぜひご覧ください。
https://blog.canpan.info/hakodate-umi/archive/85
団体概要
団体名称 :はこだて海の教室実行委員会
団体所在地 :函館市旭町6-14
電話番号 :0138-86-7602
会長 :菅原雅仁
設立 :2018年12月1日
URL :https://www.hakodate-umi.com/
活動内容 :函館朝市ミニ水族館の運営、海に関連した「子ども向け講座」を実施
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- イベント
- ビジネスカテゴリ
- 環境・エコ・リサイクル農林・水産
- ダウンロード