キャッシュレス決済、半年でどのくらい浸透した?増税対策の「ポイント還元」で利用進む?20~69歳1,000人調査(マクロミル調べ)
vol.184のテーマは「キャッシュレス」。昨年末からキャッシュレス決済サービスのキャッシュバック等のキャンペーンが続いています。キャッシュレス決済は今、生活者にどの程度浸透しているのでしょうか?昨年10月に行った調査と比較し、この半年でどの程度普及したのかを見てみました。また、10%消費増税の経済対策「キャッシュレス決済のポイント還元」によって、今後キャッシュレス化は進むのか?影響度なども調査しました。
すべての集計結果は以下より無料でダウンロードいただけます。
https://honote.macromill.com/report/20190619/?utm_source=release&utm_medium=page-link&cid=SL-PR
<HoNote通信 vol.183>
<トピックス>
- 支払い方法の1位は依然として「現金」97%。半年で最も伸長したのは「スマホ決済」
- スマホ決済のうち「QRコード決済」が躍進。半年で32ポイント増
- 消費税対策「キャッシュレス決済のポイント還元」、認知率は75%、内容理解率は18%。
対策によってキャッシュレス払いが多くなるという前向きな回答が過半数
<調査結果>
【1】支払い方法の1位は依然として「現金」97%。半年で最も伸長したのは「スマホ決済」
普段のどのような方法で支払いをしているのか尋ね、2018年10月に実施した調査結果と比較しました。
今回最多は「現金」で97%、次いで「クレジットカード」75%、「銀行振り込み・引き落とし」38%で、これら上位3つは半年前とのスコア差が少ない結果でした。
続いて、4位がSuica、PASMOといった「交通系ICカード」で37%、5位がWAON、nanaco、楽天Edyといった「流通系ICカード」で34%、6位はLINE Pay、Apple Payなどの「スマホ」決済で19%でした。
“キャッシュレス”の観点で見ると、2位の「クレジットカード」と比べ利用率自体に大きな差があるものの、4位以降の「交通系ICカード」「流通系ICカード」「スマホ」は、この半年で伸長していることがわかります。中でも「スマホ」が特に伸長しており、半年で164%という状況でした。
【2】スマホ決済のうち「QRコード決済」が躍進。半年で32ポイント増
ここで、利用が進む「スマホ」での支払いにフォーカスします。具体的にはスマホでどのように決済しているのでしょうか。利用経験率は、「タッチ型決済」が70%で前回調査よりも18ポイント減、「QRコード決済」が67%で前回調査よりも32ポイント増となりました。2018年10月時点では、スマホでの支払いは「タッチ型決済」が主流でしたが、半年後の2019年4月には「タッチ型決済」と「QRコード決済」がほぼ並びました。
QRコード決済ユーザーの“使い始めた時期”を見ても、「6カ月以内」が60%を占めました。この半年で、QRコード決済の新規ユーザーが劇的に増加した様子です。
【3】消費税対策「キャッシュレス決済のポイント還元」、認知率は75%、内容理解率は18%。対策によってキャッシュレス払いが多くなるという前向きな回答が過半数
2019年10月に予定されている10%増税の経済対策の1つに「キャシュレス決済のポイント還元」があります。この対策の認知状況は、「内容までよく知っていた」が18%、「なんとなく聞いたことがあった」が半数超の57%、合計すると認知率は75%でした。
また、この対策によって、キャッシュレス払いが実際に多くなると思うか尋ねると、「とても多くなると思う」が20%、「まあまあ多くなると思う」が47%で、前向きな回答が合計67%で過半数でした。
▼その他の調査内容
▼すべての調査結果(データグラフ集)は、以下URLから無料ダウンロードいただけます。 |
▼調査概要
調査主体:マクロミル
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国20歳~69歳の男女(マクロミルモニタ会員)
割付方法:平成27年国勢調査による性別×年代の人口動態割付/合計1,000サンプル
調査期間:2019年4月26日(金)~2019年4月27日(土)
※ 本文の数値は四捨五入した整数で表記しています。
※ 百分率表示は四捨五入の丸め計算をおこなっており、合計が100%とならない場合があります。
▼データ引用について
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