小学生親子がビデオ会議で参加した<オンライン読書会>レポート 花まる学習会・高濱正伸先生も参加 ~小学生が「Zoom」を初体験~
-ハイブリッド型総合書店「honto」-
大日本印刷株式会社(DNP)が株式会社丸善ジュンク堂書店、株式会社文教堂及び株式会社トゥ・ディファクトと共同で運営するハイブリッド型総合書店「honto(https://honto.jp/)」は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、小学生親子を対象としたオンラインのみで開催する読書会を2020年3月30日(月)に実施しました。花まる学習会代表・高濱正伸さんのメッセージとともにイベントレポートを発表します。
- 新型コロナウイルスの影響で休校となった小学生親子に向けた取り組み
- オンラインで安心して参加できる読書会・ビデオ会議システム「Zoom」を小学生が初体験
- 休校を余儀なくされた状況下での生きる心構えを、花まる学習会代表・高濱正伸さんが語った
■こんな時だから親子でじっくり考える時間を。初体験のビデオ会議で喜ぶ小学生も。
この読書会は新型コロナウイルスの感染拡大、全国小中学校の休校を受け、親子でじっくり考える時間を提供するために企画しました。参加者はビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」の専用URLへアクセスし、首都圏を中心に遠くは仙台から、高濱正伸さんのいる花まる学習会 お茶の水教室と繋がりました。6歳から11歳までの小学生と親子、父子2組・母子4組の計6組が参加。中には、お母さんがいつも仕事で使っているビデオ会議システムを体験できて喜ぶお子さんもいました。
(参考:募集サイト:https://honto.jp/cp/hybrid/campaign/pairdoku.html)
■人生を生き抜くための辛口な50のルールを読んで親子で話し合う。
読書会の流れは、高濱正伸さんの著書『よのなかルールブック』(日本図書センター)を1.その場で読んで、本の中から気になった「ルール」について2.親子で対話した後、3.高濱さんに質問をするという「ペア読書」*1の手法で行いました。
人生を生き抜くための辛口な50の心構えは、大人も背筋が伸びるような辛口のルールで、親子で向き合って話をするのにぴったりの内容でした。参加者の気になったルール、高濱さんへの質問とその回答を一部紹介します。
※()内はお子さんの年齢
親子とも一番気に入ったのがこのルールで、会話が盛り上がりました。理由は、ピアノの発表会の曲が練習しても弾けなくて諦めていたけど、ピアノの先生が3日間特訓をしてくれて、嫌々レッスンに通って練習していたら弾けるようになった、この経験をしたからです。
【高濱さんの答え】素晴らしい経験ですね。今の世の中がまさにそうで、新型コロナで医療機関などが色々やっているけれどうまくいかない。でもそれは無駄ではなく、今ある条件でベストを尽くし続けるしかない。学校へ行けないけどその中でどう頑張るか。置かれた状況に不満を言うのではなく、人生は前向きに努力するしかないのです。8歳でこのことに気付いたのはすごいことだね!素晴らしいことです。
【Sさん親子(6歳)】気になったルール「迷ったときは、キツいほうを選ぶ。」
大きいケーキと小さいケーキがあって友だちと分けないといけないときに、どうしても小さいのはイヤだと思ってしまいます。
【高濱さんの答え】その通りだと思うよ。今は自分のことで精一杯でまだわからないと思います。
生きていくということは周りの人も幸せにしていくことに尽きてきます。そのときに荷物があったら重いほうを持つ人、汚いほうの部屋の掃除をさっと選ぶような人はものすごく信用される。小さいほうのケーキを選べると、相手の心に「この人いいな」という気持ちを植え付けることがある。そうして「人のため」「自分がキツいほうを」とやっていくと、気づいたら自分に力がつき、周りからも信頼され、良いことしか起こらない。今はわからないかもしれないけど、それでいいです。大きいケーキのほうがいいよね。自分の気持ちに正直に、いい子ぶらなくていい。褒められそうだからキツイほうを選ぶのではなく、そのほうが自分が幸せだと思えるからキツイほうを選ぶことができるようになる。だんだんわかってくると思います。
■読書会の終わりに高濱さんからメッセージ
今まさに成長過程の子どもたちはこのルールを読んで「そんなの損だよ」と素直に思ってくれていて、それはそのままでいいと思います。大事なことは、自分に嘘をつかない、ということ。本の中で疑問だなと思ったことは、日付と一緒にそのページに書き留めておくと良いでしょう。数年たって読み返したら「確かにそうだ」と思うことがきっと出てくる。ぜひそうやって使ってください。答えは一つではありません。それぞれがそれぞれに、人生の哲学を作っていってください。
■イベント終了後の参加者の感想
- 息子と繋がりが深まる機会になりました。 息子は緊張していたのと、外に遊びに行きたいのとで、最後までは参加しないと言っていましたが、高濱さんに憧れる父のワクワク感を察してか、終わりまで一緒に過ごせました。 他のお子さんからの学びもあり、彼の今後の成長が、今日のことで加速したと思います。
- いつも母がZoomで仕事しているのを羨ましく思っていたそうです。今回は、親子でZoomを使って会議に参加できると、娘は喜んでいました。親子で大切な価値観について話し合うとても良い機会を作っていただきました。
- こんな時に開催してくださってありがとうございました。ペア読書についても、教えていただいてありがとうございました。活用したいと思います。
■『よのなかルールブック』書籍概要
人生を生き抜くための50のことば。ちょぴりピリ辛だけど、いまのうちにこどもたちに伝えたい本当のこと。
【よのなかルール 抜粋】
■いいことを言うよりも、よい行動をとる ■すぐに「きらい」「苦手」と言って自分の世界をせばめない ■見た目ではなく中身で勝負する人になる ■話を聞くときは、ことばではなく相手の心にこそ耳をすます ■「一生懸命」をバカにする人にはふりまわされない ■まちがってもいいから、自分なりの答えを出す
○タイトル:『メシが食える大人になる!よのなかルールブック』
○著者:高濱正伸(監修)、林ユミ(イラスト)
○出版社:日本図書センター
○定価:1,430円(税込)
○honto本の通販ストア:https://honto.jp/netstore/pd-book_29469767.html
著者:高濱 正伸(たかはま まさのぶ)プロフィール
花まる学習会代表、NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長、算数オリンピック委員会理事。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。『小3までに育てたい算数脳』、『わが子を「メシが食える大人」に育てる』ほか、『算数脳パズルなぞぺー』シリーズなど、著書多数。全国各地で年間約100開催する講演会も好評。ニュース共有サービス「NewsPicks」のプロピッカー。アプリラジオ「ちょっと聞いてよ高濱先生!」を「勢太郎の海賊ラジオ」にて放送中。1959年熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。
■高濱正伸さんのhontoブックツリー
「これからの「学校」「勉強」を考える」5冊:https://honto.jp/booktree/detail_00007238.html
*1hontoの 「ペア読書」とは
ハイブリッド型総合書店hontoでは、準備をせずに会場に集まり、当日各自で約30分間本を読み、参加者同士で語り合うことで、読書の楽しさと新しい気づきを提供する「ペア読書会」を提供しています。
話すことを前提に読むので本の内容がインプットされやすいのが特長です。
対話することで自分と違う価値観に触れ、学びが深まります。
<ハイブリッド型総合書店「honto」について>
「honto」は、ネット書店(本の通販ストア、電子書籍ストア)と、丸善、ジュンク堂書店、文教堂、啓林堂書店などのリアル書店を連携させた総合書店です。「読みたい本を、読みたいときに、読みたい形で」提供するサービスで、本を愛する人をサポートします。
2020年4月現在、honto会員は約550万人、hontoサイトと共通で利用できるhontoポイントサービスは約180店舗で展開しています。
≪ハイブリッド型総合書店「honto」公式サイト https://honto.jp/≫
<大日本印刷株式会社 会社概要>
・会社名:大日本印刷株式会社(Dai Nippon Printing Co., Ltd.) https://www.dnp.co.jp/
・社長:北島 義斉
・所在地:〒162-8001 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号
<株式会社トゥ・ディファクト 会社概要>
・会社名:株式会社トゥ・ディファクト(2Dfacto, Inc.) https://www.2dfacto.co.jp/
・社長:田宮 幸彦
・株主:大日本印刷株式会社
・所在地:〒141-8001 東京都品川区西五反田3-5-20
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