リーガルテック社、医薬部外品・ヘルスケアメーカー向け「成分・効果整理AIワークフロー」を提供開始【IPGenius】
成分名・含有量・効果表現・権利確認の前処理を体系化し、知財・研究開発業務の情報整理を支援
リーガルテック株式会社(東京都港区、代表取締役社長:平井 智之)は、医薬部外品・ヘルスケア業界の研究開発部門・知財部門・品質保証部門を対象とした「成分・効果整理AIワークフロー」の提供を開始した。

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本ワークフローは、同社のAIデータプラットフォーム「IPGenius」導入企業向けに提供するものであり、成分名・含有量・効果表現・用途・権利確認に関わる情報整理と調査前処理の工数削減を支援することを目的としている。
医薬部外品・ヘルスケア分野では、処方設計データ・安全性試験結果・効果評価レポートなど多様な社内文書が部門をまたいで散在しており、先行技術調査やFTO(Freedom to Operate)調査の前処理に多大な工数を要するケースが多い。
本ワークフローは、こうした実務課題に対応する支援メニューとして位置付けられる。
本取り組みは「IPGenius 業界別AIワークフロー拡充シリーズ」の一環である。
背景:医薬部外品・ヘルスケア業界における知財・研究開発業務の課題
医薬部外品・ヘルスケア製品の開発においては、有効成分・配合成分・含有量・効果表現・安全性データが研究開発部門・品質保証部門・薬事部門・知財部門にわたって分散して管理されている。
これらの部門が保有するデータは、処方検討書・安全性試験報告書・有効性評価レポート・薬事申請資料・特許明細書など多岐にわたる。各資料は個別のフォルダや担当者のローカル環境に保存されていることが多く、横断的な参照が困難な状況にある。
特に以下のような課題が現場で生じやすい。
成分名・呼称の多様性による検索漏れ
医薬部外品・ヘルスケア分野では、同一成分に対してIUPAC名・慣用名・商品名・略称・配合名が混在する。たとえば保湿成分ひとつをとっても、原料メーカーごとに異なる商品名が付与されており、キーワード検索だけでは過去の処方検討履歴や関連特許を網羅的に把握することが難しい。
効果表現の多様性と権利範囲の把握困難
「保湿」「美白」「抗酸化」「肌荒れ防止」など、効果を示す表現は薬事規制の範囲内で多様な言い回しが存在する。特許明細書における効果の記載と、社内の評価レポートにおける表現が一致しないケースも多く、権利確認の前処理に工数がかかる。
処方変更時の権利確認の属人化
処方変更・成分置換・含有量変更を行う際には、変更後の処方が他社特許の権利範囲に抵触しないかを確認する必要がある。しかし、過去の調査メモや判断根拠が担当者個人のファイルに閉じており、引継ぎや再利用が難しい状況が続いている。
安全性・有効性データの散在と再利用困難
安全性試験・ヒト使用試験・官能評価などのデータは、試験ごとに異なるフォーマットで保存されていることが多い。新規処方の開発時に過去の類似処方の試験結果を参照しようとしても、必要なデータを探し出すだけで相当の時間を要するケースがある。
こうした課題は、担当者の異動・退職によってさらに深刻化しやすく、組織としての知識継承を困難にする要因となっている。
成分・効果整理AIワークフローの主な内容

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項目 |
内容 |
|---|---|
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成分名整理 |
商品名・慣用名・略称・INCI名・化学名を対応付けて整理 |
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含有量整理 |
実施例・比較例から評価対象処方の含有量・配合比を抽出・整理 |
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効果表現整理 |
社内評価レポートと特許明細書における効果表現の対応を整理 |
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用途分類 |
製品用途・適用部位・対象肌質などの分類軸を整理 |
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権利確認前処理 |
FTO調査・先行技術調査に向けた検索語候補と技術観点を整理 |
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過去案件参照 |
類似処方・類似成分に関する過去の調査メモ・判断根拠を整理 |
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ナレッジ化 |
整理結果を再利用可能な形式で蓄積・共有 |
対象資料例

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資料種別 |
内容 |
|---|---|
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特許明細書 |
実施例・比較例・効果記載 |
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処方検討書 |
配合成分・含有量・処方変更履歴 |
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安全性試験報告書 |
試験条件・評価結果 |
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有効性評価レポート |
効果評価・官能評価結果 |
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薬事申請資料 |
成分規格・効果表現 |
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FTO調査資料 |
調査前整理・権利確認メモ |
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調査報告書 |
過去案件の検索語・判断根拠 |
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研究ノート |
処方開発の検討履歴 |
想定利用シーン
・先行技術調査前の情報整理:新規成分・新規処方の開発段階で、調査に必要な技術要素・効果・用途を事前に整理する
・FTO調査前の構成要素整理:処方設計が固まった段階で、成分名・含有量・用途を調査観点に変換する前処理を行う
・処方変更時の権利確認準備:成分置換・含有量変更の際に、変更点を整理し調査範囲を明確化する
・発明提案書作成前の整理:処方検討書・評価レポートから技術課題・解決手段・効果の三点を整理し、発明候補を明確化する
・過去処方の類似案件検索:過去の処方開発事例・調査結果を横断的に参照し、重複検討を回避する
・研究テーマ引継ぎ:担当者異動時に、処方検討の経緯・調査メモ・判断根拠をまとめて後任に引き継ぐ
・競合技術分析の前処理:競合他社の特許群から、使用成分・効果・用途の傾向を整理する
・品質不具合の原因分析支援:品質問題発生時に、過去の類似処方・試験データを参照して原因分析の起点を整理する
IPGeniusによる支援
本ワークフローの運用基盤として、リーガルテック株式会社のAIデータプラットフォーム「IPGenius」が活用される。
IPGeniusは、特許明細書・処方検討書・安全性試験報告書・評価レポートなど、部門をまたいで散在する社内文書を横断的に参照できる環境を提供する。成分名・含有量・効果表現といった業務文脈に沿った情報整理を、組織として一定の粒度で実施できるよう支援する仕組みを備えている。
過去の調査メモや判断根拠を蓄積・再利用できる形で管理することで、担当者の異動・退職による知識の断絶を軽減し、知財・研究開発業務における組織的な知識継承を支援する。
今後の展開
リーガルテック株式会社では、材料・化学・食品・化粧品・電子材料・ヘルスケア分野などを対象に、業界別・用途別のAI活用ワークフローおよびナレッジテンプレートを順次拡充していく方針である。企業における知財・研究開発業務の効率化と知識活用を継続的に支援していく。
会社概要
会社名:リーガルテック株式会社
設立:2021年3月
資本金:4億9,300万円(資本準備金含む)
代表取締役社長:平井 智之
所在地:東京都港区虎ノ門5-13-1 虎ノ門40MTビル4F
事業概要:特許AIプラットフォーム「MyTokkyo.Ai」、AIデータプラットフォーム「IPGenius」、M&Aプラットフォーム「リーガルテックVDR」の開発・提供
コーポレートサイト:https://www.legaltech.co.jp/
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