中小型トラック用の電動式輸送用冷凍ユニット「TEJ35GAM」を新たに販売開始 「TE20・30シリーズ」「TEJ35AM」に続くラインアップ
◆ ヒートポンプシステムで加温運転と冷却運転を同時に実施、マルチシステムで複数温度製品の同時輸送にも対応
三菱重工グループの三菱重工サーマルシステムズ株式会社(社長:佐々倉 正彦、本社:東京都千代田区、以下、三菱重工サーマルシステムズ)は、中小型トラック用の電動式輸送用冷凍ユニット「TEJ35GAM」を、国内総販売会社である菱重コールドチェーン株式会社(RCC、社長:石井 一男、本社:東京都千代田区)を通じて販売を開始しました。2019年度省エネ大賞「資源エネルギー庁長官賞」と2021年度日本冷凍空調学会「技術賞」を受賞した「TE20・30シリーズ」、電気自動車(EV)専用のヒートポンプ加温機能付き電動式輸送用冷凍ユニット「TEJ35AM」に続くラインアップです。
TEJ35GAMの特長は、商用電源(プラグイン電源)と冷凍機専用発電機を併用するプラグインハイブリッドシステムを採用している点で、走行・停止など車両の状態に合わせ、プラグイン充電、走行充電とバッテリー運転の自動切り替えが可能です。また、冷凍機のバッテリー残量や庫内温度に応じて3つのモード(パワーセーブ、高効率、ハイパワー)に自動で切り替わります。車両の駐停車中やアイドリングストップ中にも冷凍機の運転が続けられるため、配送ドライバーは冷凍機の操作を行うことなく運転・配送に集中でき、高い水準の品温管理が可能です。
さらに、大気中の熱を利用して加温運転を行うヒートポンプシステムと、荷物の量や中身に応じて適切な温度を複数設定できるマルチシステムの採用により、従来のホットガス式加温ではできなかった冷却・加温の2室同時運転が可能です。夏場は2室とも冷却運転、冬場は2室ともヒートポンプ式の強力な加温運転、春・秋は1室を冷却、1室を加温で同時運転することで年間を通じて安定した温度維持を実現し、加温機能を使用しない夏を除いた秋・冬・春の長い期間でヒートポンプ式加温の高いCOP※で高効率に運転できます。
三菱重工サーマルシステムズは今後も、電動式輸送冷凍機のインバータ制御向上、ヒートポンプシステムやマルチシステムの利点を生かしたCO2削減と省エネに役立つ技術・製品開発などを通じて、物流業界の働き方改革、輸送効率化、環境性能などの課題に取り組み、安心安全な食品輸送の実現に力を注いでいきます。
※ COP(Coefficient of Performance)とは、定格条件において算出されたエネルギー消費効率を表す成績係数で、値が大きいほど省エネ性に優れます。COP=定格冷凍能力(kW)÷消費電力(kW)。
■三菱重工業株式会社
ウェブサイト:https://www.mhi.com/jp/
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