皮脂RNA発現情報に基づく肌タイプを顔画像から推定する「肌遺伝子モード」 アイスタイルの@cosmeアプリに初搭載
客観的な肌の指標の活用実現をめざす第一歩
花王株式会社(社長・長谷部佳宏)は、スマートフォンで素顔の写真を撮影するだけで、皮脂中に含まれるRNA(皮脂RNA)*1発現情報に基づく肌タイプを即時に推定できる「肌遺伝子モード*2判定」技術を開発し*3、株式会社アイスタイル(社長・遠藤宗)の運営する@cosmeアプリに初めて搭載しました。@cosmeの新機能「お肌のケアどき診断」は、生活者がスマートフォンで素顔の写真を撮影すると、肌遺伝子モード「C1」「C2」のどちらかになるかを判定し、ケアをした際の伸びしろが大きいと推測されるケアポイントとアドバイスを提供します。
これは、2024年3月に両社が共同設立した、「皮脂RNAモニタリング」技術を核としたビジネス共創をめざす「RNA共創コンソーシアム*4」の成果の第一弾で、生活者が客観的な肌の指標を手軽に利用できることをめざす取り組みの第一歩です。

*1 2019年6月4日 花王ニュースリリース
皮脂中に人のRNAが存在することを発見 独自の解析技術「RNA Monitoring(RNAモニタリング)」を開発
*2 スマートフォンで素顔の写真を撮影し、皮脂中に含まれるRNA(皮脂RNA)発現情報に基づく肌タイプ「C1」「C2」を推定したもの
*3 2025年5月21日 花王ニュースリリース
皮脂RNA発現情報に基づく肌タイプを、顔画像から推定するモデルを構築 だれでも手軽に客観的な肌の指標を利用することが可能に
*4 2024年3月11日 花王ニュースリリース
背景
花王は、皮脂中にRNAが存在することを発見し、皮脂からRNAを抽出して網羅的に解析する「皮脂RNAモニタリング」技術を構築しています。花王とアイスタイルは、この技術をもとに、2022年3月から、RNA発現特徴が似ている肌をグルーピングし、生活者が効率的に商品を選択できることをめざした取り組みを進めてきました*5。この発展形として両社は、2024年3月に、RNA情報を共通のモノサシとして活用し次世代サービスや商品を開発・提案することに賛同する組織を募り、「RNA共創コンソーシアム」を共同設立しています。
この取り組みの基盤として、花王は、皮脂RNAの発現情報の類似度から2つの肌タイプが存在することを見いだし*6、さらに、スマートフォンで素顔の写真を撮影するだけで、皮脂RNA発現情報に基づく肌タイプを即時に推定できる「肌遺伝子モード判定」技術を確立しました。
*5 2022年3月7日 花王ニュースリリース
花王とアイスタイル 皮脂RNAモニタリング技術を応用し、自分の肌に合う化粧品との出会いを創出 2022年春から顧客満足と商品廃棄削減をめざす共同取り組みを開始
*6 2024年2月19日 花王ニュースリリース
皮脂RNAによる肌タイプ分類の開発 遺伝子発現(RNA)特徴が異なる2つの肌タイプが存在することを発見
「肌遺伝子モード判定」技術を、アイスタイルの@cosmeアプリに初めて搭載
花王の開発した「肌遺伝子モード判定」技術が、このたび、アイスタイルの運営する@cosmeアプリの新機能「お肌のケアどき診断」に初めて搭載されました。このアプリは、生活者がスマートフォンで素顔の写真を撮影すると、肌遺伝子モード「C1」「C2」のどちらかになるかを判定し、ケアをした際の伸びしろが大きいと推測されるケアポイントとアドバイスを提供します(図1)。

@cosme公式アプリ

「肌遺伝子モード判定」を利用した、今後のアイスタイルとの取り組み
これまでの検討により、@cosmeの商品クチコミ評価が、生活者の肌遺伝子モードによって異なる場合があることが明らかになっています。花王とアイスタイルは、このようなデータを蓄積することで、客観的な肌の指標である肌遺伝子モードを、商品選択時の共通のモノサシにしていくことができると考えています。
花王は、引き続きアイスタイルや「RNA共創コンソーシアム」と共に、肌遺伝子モードを使って、生活者が自分に合う商品を選択できる仕組みの構築、次世代サービスや商品の開発、提案などを推進していきます。
関連情報
「RNA共創コンソーシアム」について
花王とアイスタイルは、2024年3月11日、ビューティ&ヘルス産業のサステナブルな発展のため、「皮脂RNAモニタリング」技術を核としたビジネス共創をめざす「RNA共創コンソーシアム」を共同設立しました。生活者が自分に合う商品・サービスを選択できる仕組み、サステナブルな消費サイクルを実現できる活動を推進しています。
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