『出雲国風土記』の写本画像2点を新たに公開しました!
今から約1300年前の奈良時代につくられた『出雲国風土記』は、写本として書き写されて現代に伝わっています。今回、それらの写本のうち倉野家本・郷原家本の画像をインターネットで公開します。
島根県古代文化センターでは、約30年にわたり全国にある100点以上の『出雲国風土記』写本を調査・撮影してきました。これらの写本のうち、島根県教育委員会が所有する写本の画像3点について、昨年度よりインターネット上での公開を開始したところです。
このたび、新たに倉野家本・郷原家本(いずれも個人蔵)の画像を公開いたしました。これらの写本がどこからでも簡単に閲覧可能になったことで、風土記研究のさらなる発展が期待できます。是非多くの方に活用していただければ幸いです。
1.公開ページ
https://www.pref.shimane.lg.jp/bunkazai/kodai/library/database/fudoki/
2.インターネット公開開始日
令和5年3月24日(金)から
3.インターネットで公開する写本
①『出雲国風土記』倉野家本
・島根県立古代出雲歴史博物館寄託
・書写年は不明。ただし、書写年が判明する最古の写本である細川家本(慶長2年〈1597〉)に近似していることから、古態を残す写本とされる。
・「毛呂氏家蔵本」の蔵書印あり(上野国新田郡(現在の群馬県太田市)出身の毛呂義郷に関わる蔵書印)。
②『出雲国風土記』郷原家(ごうばらけ)本
・江戸時代前期(17世紀後半頃)書写。
・松江藩士で、『出雲国風土記』の最初の解説書である『出雲風土記鈔』(天和3年〈1683〉)を著した岸崎佐久次時照の所持本。
・朱墨による訓点や校正が多数書き込まれている。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像