アスエネ、米国NZero Inc.の100%株式取得を実行
-M&Aで米国州政府の導入実績トップクラスのNZero社がアスエネグループにジョイン-
アスエネ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:西和田 浩平、以下「当社」)は、米国でGHG排出量のリアルタイム可視化とAIエネルギーマネジメントクラウドを提供するクライメートテック企業 NZero, Inc.(拠点:米国ネバダ州、CEO: Josh Weber、以下「NZero」)の100%全株式を取得し、アスエネグループにジョインしましたのでお知らせします。
政策の転換期にある米国で、エネルギーコストと排出量の両立解決に取り組むNZeroとアスエネの連携により、日米両市場における脱炭素推進とCO2排出量の見える化から削減までの連携ソリューション提供を加速します。
今回の全株式取得により、当社は米国企業におけるCO2排出量の見える化と削減施策の実行を加速させます。当社が有するアジアNo.1のCO2排出量見える化事業の実績と、米国州政府の導入実績がトップクラスであるNZeroの、AI活用エネルギーマネジメントシステムのテクノロジーを融合させることで、世界トップクラスの脱炭素プラットフォームを構築してまいります。

NZero社M&Aの背景
2025年、米国クライメートテック市場は、トランプ政権による政策転換の影響を受け、パリ協定からの再離脱や再生可能エネルギーへの投資抑制、環境規制の緩和、化石燃料産業への支援強化など、連邦レベルでの脱炭素化へのコミットメントは減少傾向にあります。
しかし、この連邦政府の動きとは対照的に、州、地方自治体、そして民間セクターにおいては、気候変動への危機感の高まりと経済的な合理性から独自の脱炭素化に向けた動きが加速しています。実際に、カリフォルニア州、ニューヨーク州などをはじめとする多くの州や主要都市は、連邦政府の政策に左右されることなく野心的な排出量削減目標を設定し、再生可能エネルギー導入計画を推進しています。
NZeroは、1時間単位の電力・ガスなどユーティリティのデータ自動収集と、AI活用によるリアルタイムかつ高精度なデータ可視化・削減施策のシミュレーションと提案をワンストップで提供するクライメートテック企業です。エネルギーコストとGHG排出量の最適化を同時に支援するNZeroの技術は、ネバダ州やミシガン州政府や、エネルギー消費量の大きな公共施設やデータセンターを中心に導入されています。米TIME誌の「Best Inventions 2022」において「Accurate Emissions Data(正確な排出データ)」部門に選出されるなど、米国で高く評価されています。
また、当社はCO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「ASUENE」や気候変動コンサルティングなど、脱炭素・ESG領域のマルチプロダクトをグローバルに提供しています。サステナビリティ領域のソリューションをワンストップで提供することにより、「ASUENE」では10,000社、「ASUENE ESG」では15,000社を超える多くの企業の脱炭素・ESG経営を推進しており、CO2可視化事業において業界No.1*の実績を誇ります。
NZeroのグループジョインは、同社が持つグローバルなサービス展開力と高いエンジニアリング力に対し、当社の強みと高い補完関係にあります。両社の強みを融合することで、ワンストップで脱炭素支援を提供できる体制を構築し、世界水準の脱炭素プラットフォームの実現を目指しています。
グループジョインにより実現すること
アスエネとNZeroの有する高精度なGHG排出量の算定システムとエネルギーマネジメントのテクノロジー、州政府や公共セクターや企業などの米国の導入実績を活かし、米国市場においてさらなる事業拡大を強化していきます。
当社は「次世代によりよい世界を。」というミッションのもと、日本と米国、そしてグローバルを見据えた脱炭素社会の実現を加速してまいります。
NZeroについて

1. 名称 |
NZero Inc. |
---|---|
2. 所在地 |
401 S Curry St, Carson City, NV 89701 アメリカ合衆国 |
3. 代表者の氏名・役職 |
Josh Weber, Co-Founder and Chief Executive Officer |
4. 事業内容 |
・AI活用のエネルギーマネジメントクラウド事業 ・GHG排出量可視化クラウド事業 |
5. 資本金 |
US$45.4Million |
6. 設立年 |
2019年 |
7. 株主 |
ASUENE America Holdings Inc.100% (アスエネ株式会社100%グループ会社) |
8. WEBサイト |
|
9. 受賞歴など |
TIME誌「Best Inventions 2022」、Business Intelligence Group Small Business of the Year、Fast Company World-Changing Ideas、AICPA SOC |
<株式取得スキーム図>

NZero・アスエネ代表のコメント
NZero Inc. / Co-Founder and Chief Executive Officer Josh Weber
「この度、アスエネグループの一員となり、共通のミッションのさらなる拡大と実現に取り組めることを大変嬉しく思います。アスエネがグローバルに脱炭素化を推進する中で発揮しているリーダーシップと革新性には深く敬意を抱いており、当社の技術的プロダクトやチームとの間に強いシナジーを感じています。今回のグループジョインを契機に、環境負荷の低減を目指す多くの企業に対しより実践的なソリューションをお届けできると確信しています。国内外の開示・コンプライアンス基準の準拠とエネルギーや資源の効率的な活用を目指す企業の支援を推進してまいります」
アスエネ株式会社 / Founder 代表取締役CEO兼COO 西和田 浩平
「この度、NZero社にアスエネグループへ参画していただき大変光栄です。アスエネにとっては初の海外のM&Aとなり、“グローバルNo.1のクライメートテック企業”へと進化するための大きなマイルストーンです。NZero社は、米国のミシガン州など州政府や自治体領域でエネルギーマネジメントやGHG排出量クラウドの強い信頼と実績を持ち、AIを用いたエネルギーマネジメントから削減施策提案までをワンストップで実現する高精度なプラットフォームを有しています。アスエネは、日本・アジア市場で培った製造業・建設業への脱炭素支援の実績とノウハウ、NZero社の技術力・州政府や企業などのネットワークを組み合わせることで、世界中の企業や政府に向けた最適な脱炭素クラウドソリューションを提供します。このグループジョインを起点に、日米の強みを補完し合いながら、さらに米国市場の攻めの施策を加速していきます」
アスエネ 会社概要
会社名:アスエネ株式会社
事業内容:
・CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「ASUENE」
・ESG評価クラウドサービス「ASUENE ESG」
・GX・ESG人材特化型転職プラットフォーム「ASUENE CAREER」
グループ会社の事業内容:
・カーボンクレジット・排出権取引所 「Carbon EX」
・脱炭素・非財務情報の第三者検証・保証、アドバイザリーサービス「アスエネヴェリタス」
・SaaS事業者向けAPI連携プラットフォーム「Anyflow」
資本金:75億2,700万円(資本剰余金含む)
代表者:Founder 代表取締役CEO兼COO 西和田 浩平
住所:東京都港区虎ノ門1-10-5 KDX虎ノ門一丁目ビル WeWork 4階
拠点:日本、シンガポール、米国、英国、タイ、フィリピン
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- 経営情報
- ビジネスカテゴリ
- システム・Webサイト・アプリ開発環境・エコ・リサイクル
- ダウンロード