【鳥羽商船高専】英国スコットランド グラスゴー市立大学長が鳥羽商船高専を視察
日英における海事教育や訓練において意見交換を行い、最新の練習船を紹介

鳥羽商船高等専門学校(三重県鳥羽市、校長:古山 雄一、以下「鳥羽商船高専」)は、令和7年8月25日(月)、英国スコットランドにあるグラスゴー市立大学(City of Glasgow College)のDr. Paul Little学長兼最高経営責任者とCarla Gethin副学長の視察を受け入れました。
グラスゴー市立大学は、2010年に Central College、Glasgow Metropolitan College、Glasgow College of Nautical Studies の3校が統合して設立された、スコットランド最大の技術教育機関です。造船や金属、機器産業で発展してきた都市グラスゴーを拠点に、海事を含む幅広い技術分野で人材育成を行っています。Little学長は、日本の商船や港湾のレジリエンスへの取り組み、また海事教育や訓練に強い関心を寄せていることから、英国海軍航空母艦「プリンス・オブ・ウェールズ」で開催される国際会議「Pacific Future Forum 2025」(8月29日~30日)に出席するため来日した機会を活かし、鳥羽商船高専を訪問されました。

視察では、まず鳥羽商船高専の教育課程や取得可能な資格等について意見交換を行い、英国と日本の海事教育のちがいについて理解を深めました。次いで、両氏は練習船「鳥羽丸」を見学し、船内機器や設備について齊心俊憲船長、山野武彦 機関長が説明しました。齊心船長は「学生の将来を考えて設計・整備した点を評価いただけてうれしい」と述べました。



さらに、操船シミュレータや荒天航泊施設、遠隔操船システムなども紹介し、乗船実習以外の教育環境をご覧いただきました。対応した商船学科 山田智貴教授は「日本は英国や仏国を手本に海事教育を発展させてきました。今回の視察で、産学連携による遠隔操船や自律航行システムの開発を評価いただけたのは大きな成果だと思う」と話しました。


Little学長は「日本の海事教育は非常に興味深い。国の支援も厚く、各教育機関が練習船を保有し訓練を行っていることに驚いた。遠隔操船や自律航行の教育は将来に向けて重要であり、日本企業との連携も素晴らしい」と述べました。Gethin副学長も「新しい練習船を見学でき、学びが多かった。今回の訪問が今後の強く持続的な協力関係の出発点になることを願う」と話しました。
最後に、鎌田功一商船学科長は「英国と日本の海事教育の違いを直接伺うことができ、とても刺激になった。本校が学ぶべき点もあると感じた」と述べました。
英国スコットランド グラスゴー市立大学長が鳥羽商船高等専門学校を視察|概要
日時:令和7年8月25日(月)
場所:鳥羽商船高等専門学校(三重県鳥羽市池上町1番1号)
視察者:
英国スコットランド グラスゴー市立大学(City of Glasgow College)
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Dr. Paul Little, Principal and CEO(学長兼最高経営責任者)
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Carla Gethin, Vice Principal, Corporate Development and Innovation(副学長、外部連携等担当)
鳥羽商船高等専門学校について
鳥羽商船高等専門学校は明治8年(1875年)に芝新銭座二番地に航海測量習練所として創基し、その分校として明治14年(1881年)8月20日に三重県鳥羽町に鳥羽商船黌として創立されました。日本にある5商船高専のうち最も歴史の古い商船系高等専門学校です。船員を養成する商船学科とエンジニアを養成する情報機械システム工学科の2学科で構成され、科学的思考と高度な知識・技術を習得し、地域社会から世界まで幅広く活躍できる技術者を育成しています。

【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 鳥羽商船高等専門学校
所在地:三重県鳥羽市池上町1番1号
校長:古山 雄一
設立:1881年
学校公式ウェブサイト:https://www.toba-cmt.ac.jp/
事業内容:高等専門学校、高等教育機関
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