【東京都庭園美術館】開館40周年記念事業ラインアップ発表のお知らせ

公益財団法人東京都歴史文化財団

2023年8月28日 14時00分

東京都庭園美術館は2023年10月1日に開館40年目の節目を迎えます。これを記念し、2023年度を通じて美術館の新たな魅力を紹介するため、様々な事業を実施いたします。この機会にぜひ貴媒体にて東京都庭園美術館の開館40周年をご紹介くださいますようお願い申し上げます。

開館40周年記念事業の概要

【開館40周年記念ロゴについて】

開館40周年のアイコンとなっているロゴは、美術館本館の第一階段を装飾するブロンズ製金物のモチーフを基にデザインしました。本館はルネ・ラリックのガラスレリーフや、マックス・アングランのエッチングガラスが印象的ですが、室内装飾のすべてが海外より持ちこまれたものではありませんでした。この第一階段の装飾金物は宮内省内匠寮によるもので、モチーフとなっている椿のような花は、和風アール・デコともいうべきデザインとなっています。この装飾からは、建物を建設するにあたり、海外におけるアール・デコの潮流を受け取り、解釈、昇華していった当時の足跡を垣間見ることができます。館内にはほかにも多くの和風アール・デコのデザインが施されています。西洋と東洋が出会う東京都庭園美術館は、作品を通して、皆様のひらめきに出会える場でありたいと願っています。

【開館40周年記念キャッチコピーについて】

美術館に訪れるすべての人が、「今日はいい日だった」と思える場所にしたい。40周年の事業もそうあるよう、館を支えるスタッフ一同の願いが込められています。

【特設サイトの開設】

40周年の多様な取り組みを発信していくため、特設サイトを開設しました。周年記念事業にかかわるイベントなどを順次紹介しています。（https://teien40th.jp/）

40周年記念事業ラインアップ

1. 「ウェルカムラウンジ教えてください、わたしのいい日」

正門横スペース(旧門衛所)に期間限定の「ウェルカムラウンジ」が誕生します。これまでに開催した展覧会チラシとカタログで美術館の歴史を振り返ります。会場には訪れた方がそれぞれの思いを残したメッセージカードも展示します。メッセージは、40周年特設サイト内でも公開する予定です。

会　期　2023年8月11日(金・祝)-9月3日(日) ※毎週月曜休室

開室時間　10:00-18:00　※サマーナイトミュージアム期間中の8月11日(金)、18日(金)、25日(金)は21:00まで

会　場　正門横スペース(旧門衛所)

入場料　無料

URL　https://www.teien-art-museum.ne.jp/programs/welcomelounge2023.html

2. ガーデンコンサート「音楽のさんぽ道」

青空の下、庭園で音楽を楽しんでいただくガーデンコンサート。今回は(公財)港区スポーツふれあい文化健康財団〔Kissポート財団〕とコラボレーションし、地域と連携して東京の文化の発展と充実を図ります。

実施日時 2023年9月17日（日）2回公演 ➀13:30-14:00 ②15:00-15:30

会　場　東京都庭園美術館　芝庭

出　演　国立音楽大学在学生および本学卒業生

　　　　矢野　瑞希(やのみずき　Tp.)

　　　　森田　桜雪(もりたさゆき　Hr.)

　　　　佐々木　光(ささきひかり　 Tb.)

曲　目　G線上のアリア/J.S.バッハ、誰も寝てはならぬ/G.プッチーニ、天国と地獄/J.オッフェンバック、ほか

参加費　無料(ただし、庭園の入場料一般200円が必要です)

※雨天中止(前日の17:00までに、当館ホームページにて開催の可否をお知らせいたします)

3. 10月1日開館記念「TEIEN 40th Anniversary Festival」

開館40周年の節目に、美術館の名前にも由来する「庭園」の新たな魅力を知っていただけるようなイベントを企画しました。開館記念日である2023年10月1日(日)から11月19日(日)にかけて、四季折々豊かな表情を見せてくれる庭園を活用した40周年記念事業を開催します。

●10月1日開館記念日は入館無料！

開館40周年を記念して今年の10月１日は特別に、企画展「装飾の庭　朝香宮邸のアール・デコと庭園芸術」を無料でご観覧いただけます。

●「ジャズとダンスの祝宴マチネ」開催!

10月1日を祝祭の日とし、19世紀末から現代までの音楽とダンスでお客様をお迎えします。ワルツに始まり、アール・デコと同時代のジャズ音楽に合わせたダンスを経て、やがて現代のダンスへと続きます。

ジャズバンドによる生演奏や、時代を表すダンサーたちの衣装にもご注目ください。過去から現在までの音楽とダンスの祝宴を、タイムスリップしているような感覚でお楽しみいただきます。

実施日時　2023年10月1日(日) 2回公演　➀13:30～ ②15:00～（各回30分程度）

会　場　東京都庭園美術館　芝庭

参加費　無料

申込み　不要

※雨天中止(前日の17:00までに、当館ホームページにて開催の可否をお知らせいたします)

出　演

HIBI★Chazz-K（演奏）：「JAZZを音楽の架け橋にしたい！こちらから音楽を届けたい！」という思いから結成されました。ストリート･ジャズ･サックス･アンサンブルバンド。ソプラノサックス、アルトサックス、テナーサックス、バリトンサックスとドラムスで編成。「心が踊り出す真昼に似合うハッピー･ジャズ」をコンセプトに、国境・ジャンルを越え、老若男女が楽しめるパフォーマンスを披露します。

水中めがね∞（ダンス）：2011年、活動開始。

振付家・ダンサー・制作・ビジュアルデザイナーなどが所属しているコンテンポラリーなダンスカンパニー。「人間社会におけるダンスの在処・在り方を模索し開拓すること」を目標に掲げ、舞台作品や映像作品の創作・企画等を行っています。

●「庭園マルシェ」実施！

西洋庭園にキッチンカーが登場し、美術館をイメージした特別メニューや、当日限定のメニューなどを販売する予定です。

実施日時　2023年10月1日(日)　11:00-16:00

会　場　東京都庭園美術館　西洋庭園

※雨天実施（荒天の場合は中止）

4. 公開ゲネプロ「ジャズとダンスの祝宴」

10月1日（日）に先立ち、ゲネプロ（本番さながらの通し稽古）を公開で行います。

実施日時　2023年9月30日(土) 13:30-14:00

会　場　東京都庭園美術館　芝庭

参加費　無料（ただし、庭園の入場料一般200円、または展覧会チケットが必要です）

申込み　不要

※雨天中止(前日の17:00までに、当館ホームページにて開催の可否をお知らせいたします)

5. プロジェクションマッピング「光宿る大樹」

朝香宮邸が建つずっと以前からこの地を見守ってきたオオエノキ、それに寄り添うように並び立つムクノキは、芝庭のシンボルツリーです。その木を祝宴の紙吹雪のように光に輝くモビールで飾り付け、40周年のお祝いの大樹にします。夜にはプロジェクションマッピングで映像を投影し、大樹の精霊が私たちに問いかけてくるような、幻想的な光の調べがくりひろげられます。

実施日時　2023年10月20日(金)-11月19日(日) 16:00-18:00

※入館は閉館の30分前まで

※11月17日(金)、18日(土)の夜間開館日は20:00まで

会　場　東京都庭園美術館　芝庭

参加費　無料（ただし、庭園の入場料一般200円、または展覧会チケットが必要です）

6. 「ジャズとダンスの祝宴ソワレ ―光の調べ―」

「光宿る大樹」のもとで、「ジャズとダンスの祝宴」の夜公演を行います。プロジェクションマッピングによる映像と美しい光が加わり、昼公演とはまた違ったジャズとダンスの祝宴をお楽しみいただけます。夜の光の中でしか感じることのできない庭園の新たな魅力を引き出します。

実施日時　2023年11月17日(金)、18日(土) 各日18:00- (30分程度)※当日は夜間開館を実施しています

会　場　東京都庭園美術館　芝庭

参加費　無料(ただし、庭園の入場料一般200円、または展覧会チケットが必要です)

申込み　不要

※雨天中止(前日の17:00までに、当館ホームページにて開催の可否をお知らせいたします)

7. 「庭園能」

庭園の緑豊かな木々を借景に、日本の伝統文化「能」の公演を行います。目黒駅近郊に喜多能楽堂を構える(公財)十四世六平太記念財団と共催する本事業は、地域連携の取り組みです。

実施日時　2023年11月24日(金) 16:00～能「鵺」、11月25日(土) 第1部12:30～能「羽衣　舞込」・第2部15:30～能「小鍛冶　白頭」 (各回１時間30分程度)

会　場　東京都庭園美術館　芝庭

定　員　各公演200名程度

ﾁｹｯﾄ販売　e＋(イープラス)、famiポート(ファミリーマート設置端末) ※2023年8月23日(水)から販売中

各公演　5,000円(全席自由、入替制)

URL　https://www.teien-art-museum.ne.jp/programs/noh_231124.html

※雨天の場合はセルリアンタワー能楽堂で開催(前日の15:00以降に当館ホームページおよび喜多能楽堂ホームページでお知らせします）

各種コンテンツの拡充

●日本庭園の3Dオンラインビューイング公開

美術館の日本庭園を４Kのカメラで撮影し、日本庭園の中を実際に歩いているような疑似体験ができる３Dオンラインビューイングを作成します。9月下旬、40周年特設サイトで公開予定です。　

●公式ウェブサイトの大規模リニューアル実施

開館40周年を迎えるにあたり、約8年ぶりに公式ウェブサイトを大規模リニューアルします。今回のリニューアルでは、庭園美術館のブランドイメージを確立し、最新のトレンドをおさえながら、あらゆる方々のユーザビリティに寄り添い、利用環境の最適化を図ります。10月1日から新しくなる公式ウェブサイトをぜひお楽しみに！