航空宇宙市場向けの最も厳しい認定を取得した最高クラスのLVDS製品群を発表
優れた放射線耐性と電気特性を実現するSTの高信頼性製品ポートフォリオに新たなLVDSインタフェースICを追加
多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーで、高性能な航空宇宙向け製品の主要サプライヤであるSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、放射線耐性を備えたRad-Hard製品のポートフォリオに、米国の300krad QML-V(1)認証を取得したLVDS(2)ドライバ、LVDSレシーバ、およびLVDSマルチプレクサを追加しました。
STの新しいRad-Hard製品は、実績のある130nmプロセス技術と、専用のチップ・アーキテクチャおよびレイアウト・ルールを組み合わすことで優れた放射線耐性と電気特性を実現しており、競合ソリューションの性能を上回ります。今回の開発は、今後の官民の人工衛星プロジェクトへの使用を目的とし、フランス国立宇宙研究センター(CNES)ならびに欧州宇宙機関(ESA)の支援を受けています。ST製品は、QML-Vの認定も取得しているため、世界各国の宇宙機関や事業者による使用時の承認にも対応できます。
CNESの環境・コンポーネント部門責任者であるJean-Louis Venturin氏は、次の様にコメントしています。「このたび発表されたSTの高性能製品は、放射線耐性を備えた航空宇宙向け製品の開発におけるST、ESAおよびCNESの長期的な協力関係に基づく新たな成果です。私たちは、これらの製品がEuropean Preferred Part List(欧州の推奨部品表)に追加されるのを心待ちにしています。」
STの航空宇宙・高信頼性ビジネス・ユニット マネージャであるJean-Francois Vadrotは、次の様にコメントしています。「STの新しいLVDS製品は、製品寿命や放射線減衰を含めた完全な放射線試験レポートとマクロモデルを備えており、世界の航空宇宙市場において、ST製品の地位をさらに強化するクラス最高のソリューションです。」
STは、過去35年以上にわたり世界各国で官民の宇宙プログラムをサポートしてきた経験を持ち、現場で使用される部品の累積飛行時間は数百万時間におよびます。バイポーラ・トランジスタやMOSFET、電圧リファレンス、ゲート・ドライバ、リニアICおよびパワー・コンバータを含むSTの航空宇宙・高信頼性製品ポートフォリオは拡大し続けています。130nm・65nmプロセス・ノードにおいて、実績のある技術・設計専門性を持つSTは、ESAとアメリカ国防兵站局(DLA)の両方の認証を受けた世界唯一の製造設備も所有しています。
LVDSファミリの技術情報
新ファミリは、ドライバ/レシーバIC(RHFLVDS31A / RHFLVDS32A)、LVDSデュアル・トランシーバIC(RHFLVDSR2D2)、およびクロスポイント・スイッチIC(RHFLVDS228A)で構成されます。これらの製品は、重イオンが存在し総吸収線量の高い環境において、極めて高い堅牢性を発揮します。LVDS31A/32Aの場合、最大135 MeV.cm2/mgまでSEL(シングル・イベント・ラッチアップ)を発生させずに動作し、クラス最高のSET(シングル・イベント・トランジェント)耐性を持ち、総吸収線量300krad(MIL-STD-883 TM1019)まで安定した静的・動的特性を備えています。
さらに、これらの製品の入力共通モード範囲は、低い供給電圧(3.3V等)で動作する場合も含め、-4Vから+5Vと極めて広くなっています。そのため、システム接地電位における変化の許容値が増加し、接地に関する課題を緩和することで設計を簡略化します。
STの新しいLVDS製品は、競合製品と比較して、短い伝播時間と少ないチャネル間スキューを特徴としているため、チャネル間の同期を良好に保ちつつ高いデータ転送レートを維持すると共に、低消費電力を実現しています。また、供給電圧の絶対最大定格(AMR)が4.8Vと優れており、宇宙機関の定めるディレーティング規則に準拠するため、例外申請が不要です。その他、LVDSの入出力ポートが8kV(HBM)のESD保護機能を搭載すると共に、すべてのピンがフェールセーフ動作するためのコールドスペア機能を備えています。
さらに詳しい情報については、http://www.st.com/web/jp/catalog/sense_power/FM137/SC1549 をご覧ください。
(1) 米国Qualified Manufacturer List(QML)のクラスVとESCC(European Space Components Coordination)は、宇宙用集積回路(IC)の最高クラスの認定と考えられています。
(2) LVDS(低電圧差動信号)は、差動方式シリアル通信プロトコルの電気特性を定めた技術標準です。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、「センス & パワー、オートモーティブ製品」と「エンベデッド・プロセッシング ソリューション」の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデータ・セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆるシーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。2013年の売上は80.8億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。
◆ お客様お問い合わせ先
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
アナログ・MEMS・パワー製品グループ
TEL: 03-5783-8250 FAX: 03-5783-8216
STの新しいRad-Hard製品は、実績のある130nmプロセス技術と、専用のチップ・アーキテクチャおよびレイアウト・ルールを組み合わすことで優れた放射線耐性と電気特性を実現しており、競合ソリューションの性能を上回ります。今回の開発は、今後の官民の人工衛星プロジェクトへの使用を目的とし、フランス国立宇宙研究センター(CNES)ならびに欧州宇宙機関(ESA)の支援を受けています。ST製品は、QML-Vの認定も取得しているため、世界各国の宇宙機関や事業者による使用時の承認にも対応できます。
CNESの環境・コンポーネント部門責任者であるJean-Louis Venturin氏は、次の様にコメントしています。「このたび発表されたSTの高性能製品は、放射線耐性を備えた航空宇宙向け製品の開発におけるST、ESAおよびCNESの長期的な協力関係に基づく新たな成果です。私たちは、これらの製品がEuropean Preferred Part List(欧州の推奨部品表)に追加されるのを心待ちにしています。」
STの航空宇宙・高信頼性ビジネス・ユニット マネージャであるJean-Francois Vadrotは、次の様にコメントしています。「STの新しいLVDS製品は、製品寿命や放射線減衰を含めた完全な放射線試験レポートとマクロモデルを備えており、世界の航空宇宙市場において、ST製品の地位をさらに強化するクラス最高のソリューションです。」
STは、過去35年以上にわたり世界各国で官民の宇宙プログラムをサポートしてきた経験を持ち、現場で使用される部品の累積飛行時間は数百万時間におよびます。バイポーラ・トランジスタやMOSFET、電圧リファレンス、ゲート・ドライバ、リニアICおよびパワー・コンバータを含むSTの航空宇宙・高信頼性製品ポートフォリオは拡大し続けています。130nm・65nmプロセス・ノードにおいて、実績のある技術・設計専門性を持つSTは、ESAとアメリカ国防兵站局(DLA)の両方の認証を受けた世界唯一の製造設備も所有しています。
LVDSファミリの技術情報
新ファミリは、ドライバ/レシーバIC(RHFLVDS31A / RHFLVDS32A)、LVDSデュアル・トランシーバIC(RHFLVDSR2D2)、およびクロスポイント・スイッチIC(RHFLVDS228A)で構成されます。これらの製品は、重イオンが存在し総吸収線量の高い環境において、極めて高い堅牢性を発揮します。LVDS31A/32Aの場合、最大135 MeV.cm2/mgまでSEL(シングル・イベント・ラッチアップ)を発生させずに動作し、クラス最高のSET(シングル・イベント・トランジェント)耐性を持ち、総吸収線量300krad(MIL-STD-883 TM1019)まで安定した静的・動的特性を備えています。
さらに、これらの製品の入力共通モード範囲は、低い供給電圧(3.3V等)で動作する場合も含め、-4Vから+5Vと極めて広くなっています。そのため、システム接地電位における変化の許容値が増加し、接地に関する課題を緩和することで設計を簡略化します。
STの新しいLVDS製品は、競合製品と比較して、短い伝播時間と少ないチャネル間スキューを特徴としているため、チャネル間の同期を良好に保ちつつ高いデータ転送レートを維持すると共に、低消費電力を実現しています。また、供給電圧の絶対最大定格(AMR)が4.8Vと優れており、宇宙機関の定めるディレーティング規則に準拠するため、例外申請が不要です。その他、LVDSの入出力ポートが8kV(HBM)のESD保護機能を搭載すると共に、すべてのピンがフェールセーフ動作するためのコールドスペア機能を備えています。
さらに詳しい情報については、http://www.st.com/web/jp/catalog/sense_power/FM137/SC1549 をご覧ください。
(1) 米国Qualified Manufacturer List(QML)のクラスVとESCC(European Space Components Coordination)は、宇宙用集積回路(IC)の最高クラスの認定と考えられています。
(2) LVDS(低電圧差動信号)は、差動方式シリアル通信プロトコルの電気特性を定めた技術標準です。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、「センス & パワー、オートモーティブ製品」と「エンベデッド・プロセッシング ソリューション」の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデータ・セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆるシーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。2013年の売上は80.8億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。
◆ お客様お問い合わせ先
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品川インターシティA棟
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