伝統技法「金継ぎ」に彩られた出会いと修復の青春小説『ぼくたちはまだ出逢っていない』発売!
「漆」に導かれてめぐりあう、中学生の陸と美雨の成長を描く!
書誌ページ>>https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8001062.html
Amazon>>https://www.amazon.co.jp/dp/4591174999
【あらすじ】
イギリス人の父親と日本人の母親を持つ中3の陸は、バスケ部の豪大から何かと絡まれ、暴力を受けている。一方、母親の再婚を機に引っ越してきた中2の美雨は、どこにも居場所がなく、町をさまよい歩いては時間をつぶす毎日。それぞれに、自分のアイデンティティを探して辿り着いた新たな世界とは……?
京都を舞台に、伝統工芸の「漆」「金継ぎ」を扱いながら、子どもたちを取り巻く社会問題をも描いた青春小説。
- 著者プロフィール
八束澄子
広島県因島生まれ。『青春航路ふぇにっくす丸』(文溪堂)で日本児童文学者協会賞、『わたしの、好きな人』(講談社)で野間児童文芸賞受賞。『明日のひこうき雲』『団地のコトリ』(ともにポプラ社)は国際推薦児童図書目録「ホワイト・レイブンズ」に選出。そのほかの作品に、『明日につづくリズム』『オレたちの明日に向かって』(ともにポプラ社)『いのちのパレード』(講談社)『ぼくらの山の学校』(PHP研究所)など多数。
- ネットギャリーで公開後、熱いコメントが続々と寄せられました!
「美羽も陸も最初は息苦しそうで、小さな世界でもがいている二人をハラハラしながら見ていたが、二人が少しずつ色々な世界に気づきイキイキとしていく様子に嬉しくなる。傷ついた人の心まで修復してしまう金継ぎ、その在り方がとても美しい。美羽と陸、樹の物語が重なっていく様子はまるで「呼び継ぎ」のようで、金継ぎと登場人物たちが美しく共鳴している、そんな作品だった。大好きな作品がまた増えてしまった。」
「繋がりのなかったそれぞれ心に悩みを持つ3人の中学生が、漆、金継ぎを通して出会い、本当の自分を出せる間柄になっていくストーリー、良かったです。漆の木のことや金継ぎの仕方、また京都の町並みなどにも興味は広がっていきます。実在の人物や場所に発想を得られているのを知り、余計興味深かったです。「~時が来たら出会うべき人に出会って、出会うべきものに出会う。それまではとにかく動きまわること。~」という所が心に残り、それを心に留め、進んでいきたいと思いました。」
「最近でこそ、オシャレでサステナブルな趣味としてスポットが当たることも増えてきましたが、やはりまだまだ渋いイメージのある「金継ぎ」。そこに中学生を掛け合わせるという、なかなかに特殊な角度から切り込んだ作品でしたが、伝統工芸の奥深さに爽やかさと甘酸っぱさが薫る良作だと思います。」
- 書誌詳細
書名:ぼくたちはまだ出逢っていない
著者:八束澄子
装画:ふろく
定価:1540円(10%税込)
発売:2022年10月5日
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