フィジー共和国で高品位な亜鉛・銅の鉱化を捕捉

~オセアニア地域における将来の亜鉛・銅の供給地となる可能性~

 JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:細野 哲弘)は、フィジー共和国コロカイウ地域において共同探鉱相手方であるサンダーストラック・リソーシズ社(本社:カナダ・バンクーバー)と実施したボーリング調査の結果、亜鉛13.8%, 銅2.94%を含む高品位な黒鉱型の亜鉛・銅の鉱化を捕捉しました。

フィジー・コロカイウ地域位置図フィジー・コロカイウ地域位置図

 フィジー共和国コロカイウ地域は、首都スバの西約50キロメートルに位置しており、サンダーストラック・リソーシズ社が100%所有権を持つ1鉱区(探査権:鉱区面積30平方キロメートル)で構成されます。

 本地域では1970年代を中心にボーリング調査が行われ、黒鉱型の亜鉛・銅鉱床の存在が報告されていました。しかし、ボーリング試料や主要鉱化部以外の調査データは残されておらず、改めて本地域の鉱床ポテンシャルを評価する必要がありました。

 2019年4月から開始した本プロジェクトでは、既往調査で有望地とされている地区を中心に、地質調査、土壌地化学探査並びに地上重力探査を行ってきました。そして、同年8月から12月の間に行ったボーリング調査(6孔計805.80メートル)で、掘進区間長11.00メートルで亜鉛13.8%, 銅2.94%を含む、既往ボーリング結果よりも高品位な黒鉱型の亜鉛・銅鉱床を捕捉しました。特に優勢な鉱化を捕捉した3孔(西からWLK16A、14B及び17)から、鉱床が少なくとも東西100メートルにわたって分布していることがわかり、今後、さらなる鉱床の広がりが期待されます。

 JOGMECは本地域において引き続き調査を実施し、既知鉱床の連続性を把握するとともに、新たな亜鉛・銅鉱床の発見を目指し、さらなる探鉱を行います。本件を通じて、供給源の多角化および資源セキュリティー確保による鉱物資源の安定供給に一層努めてまいります。
 

ボーリングコア(WLK14B孔、16A孔、17孔)の分析結果ボーリングコア(WLK14B孔、16A孔、17孔)の分析結果

WLK17孔の着鉱部コア試料(掘進長59.00–74.20メートル(区間長15.20メートル))WLK17孔の着鉱部コア試料(掘進長59.00–74.20メートル(区間長15.20メートル))

■プロジェクトの概要
1)探鉱地域
 コロカイウ地域は、環太平洋火山帯に位置し、後期漸新世~中期中新世の海底火山活動により形成された火山岩類及び堆積岩類が分布しています。鉱区内のワイナレカ鉱徴地では、既往ボーリング調査により厚さ5メートル前後の塊状硫化物鉱体が地表付近から深度方向に連続する約150メートルの区間で確認されています。本鉱徴地の鉱体は層準に規制されていると考えられ、深部方向・走向方向に探鉱余地があります。鉱区内では、他にも複数の亜鉛・銅の地化学異常が確認されていますが、試錐調査は実施されておらず、十分な評価がなされていません。
 このように本地域は鉱床胚胎ポテンシャルが高いことから、今後の探鉱により、経済的に開発可能な金属鉱床が発見されることが期待されます。

2)契約概要
 共同探鉱相手方であるサンダーストラック・リソーシズ社(Thunderstruck Resources Limited)は、カナダ・バンクーバーに本社を置く探鉱会社で、TSXベンチャー取引所および米国OTCQBに上場しています。フィジーに探鉱鉱区を2か所所有しており、銅、亜鉛、金の探鉱を実施しています。
 本プロジェクト開始にあたって、JOGMECはサンダーストラック・リソーシズ社と2019年2月26日付で共同探鉱契約を締結しました。本契約により、JOGMECは3年間で計350万加ドルの探鉱費用を負担することで、本鉱区を所有するフィジー現地法人の株式70%を取得するオプション権を得ることができます。

■用語説明
黒鉱(くろこう):
亜鉛、鉛、銅などを多く含む黒色の鉱石。海底へ噴出した熱水から沈殿した硫化物などが起源とされます。秋田県北部の北鹿地域が代表的な産地です。


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http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_08_000076.html?mid=pr_200131

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