コクヨ、INERTIAとの連携で、慶應義塾大学教授/アーティストの脇田玲氏による参加型アートの展示を開始
AIが創造した空間に対する人々の受容性を検証
コクヨ株式会社(本社:大阪市/社長:黒田 英邦、以下:コクヨ)は、株式会社INERTIA(本社:渋谷区/社長:吉井 仁実、以下:INERTIA)との連携で、慶應義塾大学環境情報学部教授でありアーティストの脇田 玲氏による参加型アートを、コクヨ東京品川オフィスTHE CAMPUS内「KOKUYO OPEN LAB.(コクヨオープンラボ)」に展示します。展示は11月7日(月)より開始し、AIが創造した空間に対する人々の受容性について、検証を進めてまいります。
昨今、AI(人工知能)は目覚ましい発展を遂げ、第三次AIブームが到来しています。様々な分野でAIが用いられるようになり、AIによる設計や絵画生成などが注目を集めています。テクノロジーの進化に驚きや期待の声が挙がる一方、AIによってこれまで人間が担ってきた様々な創造的活動が行われることへの懐疑的な声や哲学的な議論も生じています。
では、コクヨのソリューションのひとつである「オフィスデザイン」をAIが創造するとしたら、どのようなものになるのか。また、AIによってデザインされたオフィス空間に対して人々はどのような印象を持つのか。脇田氏の問いを受け、コクヨ東京品川オフィスTHE CAMPUS※内「KOKUYO OPEN LAB.」にて、参加型アートによる検証を行うこととしました。
今回は、画像生成AIによってデザインされたオフィス空間の映像を展示し、そのデザインを受け入れられるか否かを投票してもらうインタラクティブなアートにより、AIが創造した空間に対して人々がどれ程の受容性を示すかを検証します。また、将来的には今回の投票結果を用いたビジュアライゼーションをアートとして展示または発信してまいります。
※「THE CAMPUS」は”みんなのワーク&ライフ開放区”をコンセプトに、コクヨが「NEXT EXPERIENCE」(=長期的視点で社会課題解決に取り組んでいくこと)の活動を通じて、未来につながる価値を探るため、様々な専門性や経験を持つ人々と全館通して実験・実践する場所として設立されました。自社のオフィスに加えて、お客様や地域の皆さまにご利用いただけるエリアを併設しており、本アートの展示も皆さまにご覧いただけます。
■脇田氏コメント
AIは果たして理想のオフィス空間をデザインしうるのでしょうか?
そのような空間を人は納得して受け入れられるのでしょうか?
本作品はモニターと投票箱から構成されます。モニターにはAIがテキストから生成した未来のオフィスが表示されます。たとえば「2030年にコクヨが発表する最高のオフィス空間」「生き返ったコルビジェがデザインしたオフィス」などの言葉をキーとして人工知能が自動生成した空間デザインに対し、鑑賞者は投票という古典的かつ政治的な意思提示システムを用いて、1票をYESかNOに投じます。投票箱は透明な素材で作られており、人々がAIによるオフィスデザインを受け入れるのか否かがリアルタイムに可視化されます。
本作はハンス・ハーケ(Hans Haacke)が1970年に発表した「MoMA Pole」の精神を引き継ぎつつ、2020年代における権力、つまりAIやアルゴリズム、を支持するかどうかを鑑賞者に問う「AIとの政治学」のささやかな試みです。
■KOKUYO OPEN LAB.について
KOKUYO OPEN LAB.は、コクヨ東京品川オフィスTHE CAMPUS内にある開かれた実験空間です。様々な企業と、それぞれの想いや知見、技術を持ち寄り、少し先の働き方や暮らし方を考える「実験」を行っています。その過程は展示スペースやWEBサイトにてオープンに発信し、働くことや暮らすことをより豊かにする技術・仕組みの社会実装を目指しています。
名称 : KOKUYO OPEN LAB.(コクヨオープンラボ)
所在地 : 東京都港区港南1丁目8番35号 THE CAMPUS(ザ・キャンパス)南館2階
公式サイト: https://www.kokuyo.co.jp/openlab/
■株式会社INERTIAについて
社名 :株式会社INERTIA
代表者 :吉井 仁実(代表取締役)
創業 :2018年05月23日
本社 :東京都渋谷区渋谷二丁目24-12 渋谷スクランブルスクエア 15階
事業内容 :
『アートの力を、すべての人に。』を経営理念に掲げ設立。クライアントの将来に向けたビジョンを共に創り出す「ビジョニング事業」と誰でもいつでもどこでもスマートフォンを含むWebブラウザ上で学べるオンラインプログラミング教材『easelシリーズ』の開発を中心とした「エデュケーション事業」を展開。
公式サイト:https://inertiaart.io/
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