うきは市と熊本県との各共同提案が脱炭素先行地域(第4回)に選定
再生可能エネルギーを起点とした脱炭素化と地域課題の解決に公民連携で取り組みます
脱炭素先行地域とは、2030 年度までに民生部門(家庭部門及び業務その他部門)の電力消費に伴う CO2 排出の実質ゼロを先行的に実現する、全国のモデルとなる地域です。地域の特性に合わせた脱炭素社会の実現と、地域の魅力と暮らしの質の向上を目指す本取り組みに対し、第4回の募集では54の提案があり、うち12提案(1県12市町)が選定されました。
■うきは市における脱炭素先行地域の計画
うきは市と当社を含む10者での共同提案では、『農業×観光×脱炭素で磨き上げる持続可能な農村モデルづくり~「フルーツ王国うきは」における果樹産業を中心とした地域経済循環モデルの構築~』をテーマに掲げ、同市の地域資源であるフルーツを軸に、農業と観光、さらに農業の源となる生物多様性(様々な生きものが、異なる環境でつながり調和する)の保全を組み合わせて一体的な脱炭素化を図ります。
■熊本県における脱炭素先行地域の計画
熊本県と当社を含む4者での共同提案では、『阿蘇くまもと空港周辺地域 RE100産業エリアの創造』をテーマに掲げ、阿蘇くまもと空港及び隣接する産業集積拠点を中心としたエリアにおいて、民間施設に太陽光発電・蓄電池を導入するとともに、ダム湖の水上太陽光発電、木質バイオマス発電等を導入し、再エネ供給によるRE100を目指す企業の誘致の加速を図ってまいります。
当社では、太陽光発電等の再生可能エネルギーの活用により、うきは市や熊本県における脱炭素先行地域への再エネ供給や、地域の課題解決に主体的に関与することで、九州エリアの脱炭素化や再生可能エネルギーを起点とした地域振興に取り組んでまいります。
うきは市における脱炭素先行地域の計画概要
<テーマ>
農業×観光×生物多様性保全で磨き上げる脱炭素型農村モデルづくり
~「フルーツ王国うきは」における果樹産業を中心とした地域経済循環モデルの構築~
<概要>
・地域資源であるフルーツ及び観光農園を軸に、新設する地域エネルギー会社が中心となって環境配慮型農業と脱炭素化を進め、「サステナフルーツ(仮称)」として新たな付加価値を創出。「みどりの食料システム戦略交付金(農林水産省)」を活用して進めているオーガニックビレッジ(有機農業の推進)との相乗効果を図る。
・果樹剪定枝や放置竹林を活用したバイオ炭づくり、地域エネルギー会社を通じた生物多様性保全活動への再投資等を通じて、農業・観光の脱炭素化と生物多様性の保全を一体的に推進するとともに、自然共生サイトへの認定申請を視野にいれた「ネイチャーポジティブラーニングコース(仮称)」の設定等により、地域主体で生物多様性の保全と変化を見守る仕組みづくりを構築する。
<共同提案者>
一般社団法人うきは観光みらいづくり公社、うきはの里株式会社、うきは市商工会、ランドブレイン株式会社、
西鉄自然電力合同会社、西日本プラント工業株式会社、中山リサイクル産業株式会社、
九州電力株式会社福岡支店、JFEエンジニアリング株式会社、自然電力株式会社
<西鉄自然電力の役割>
公共施設におけるオンサイトPPA、市有地を活用したオフサイトPPAなど太陽光発電プロジェクトへの関与等
熊本県における脱炭素先行地域の計画概要
<テーマ>
阿蘇くまもと空港周辺地域RE100産業エリアの創造
<計画概要>
・RE100を標榜する世界的半導体メーカーTSMC及び関連企業の進出に合わせ、阿蘇くまもと空港及び隣接する産業集積拠点(テクノリサーチパーク、臨空テクノパーク) を中心としたエリアにおいて、民間施設に太陽光発電・蓄電池を導入するとともに、ダム湖の水上太陽光発電、木質バイオマス発電等を導入し、再エネ供給によりRE100を目指す企業の誘致を加速。
・事業系廃棄物等を原料とするバイオガス発電を宿泊施設に導入し、近隣の農業施設にも熱電供給するなど産業分野の温室効果ガス排出を削減。
・県主導の地域エネルギー会社を新たに設立し、民生・産業用の再エネを取次契約により供給するとともに、市町村へ展開。
<共同提案者>
益城町、西鉄自然電力合同会社、株式会社肥後銀行、株式会社熊本銀行
<西鉄自然電力の役割>
県有地やダム湖を活用したオフサイトPPAなど太陽光発電プロジェクトへの関与等
(参考)環境省ホームページ「脱炭素先行地域選定結果(第4回)について
https://www.env.go.jp/press/press_02388.html
(参考)西鉄自然電力合同会社の概要
会社設立:2022年4月
資本金:10百万円
代表者:職務執行者 林田 安弘
本社所在地:福岡県福岡市博多区博多駅前三丁目5番7号
事業内容:自然エネルギーによる発電事業、エネルギーマネジメント事業
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