食品「値上げ」年内2万品目突破 「値上げラッシュ」第三波、10月は年内最多の6500品目で値上げ予定
「食品主要105社」価格改定動向調査(9月)
帝国データバンクは、上場する食品メーカー主要105社における価格改定動向について調査を行った。
<調査結果(要旨)>
8カ月間で年内2万品目の値上げ判明 値上げ企業は昨年の4倍に急増
「加工食品」で値上げ1万品目に迫る チーズなど乳製品も値上げが相次ぐ
酒類・飲料(3814品目)は新たな値上げはほぼ見られなかったものの、10月にビール類や清涼飲料水で一斉値上げが予定されており、値上げ品目数は全分野で3番目に多い。また、乳製品(700品目)では原料乳の値上がりなどで輸入チーズの値上がりが続き、秋口にかけてプロセスチーズなどの品目で値上げが目立つ。
小麦価格据え置きで「値上げの年末」は回避見込むも、断続的な値上げは来年も続く可能性
国内でも多くのモノ・サービスで値上がりが続くなか、食品各社でも価格改定への抵抗感は低下しており、機動的に値上げ・再値上げを行う企業・品目が多い。原材料価格高騰と円安、原油高と「三段構え」のコスト増で、長年価格を据え置いてきた食品なども価格改定を余儀なくされるケースもみられ、春・夏を上回る記録的な値上げ「第三波」を形成する要因となった。
一方で、11月以降の値上げは年内2番目の少なさで、値上げの波は秋口をピークに一旦収まる気配をみせている。一時は10月に2割以上の値上がりも想定された小麦価格を、政府が現在の水準に据え置く方針を固めたことで、小麦価格高騰が反映された春先の「値上げラッシュ」再来は年明けまで回避できるとみられる。ただ、電気代や燃料費、人件費に加え、食用油など一部の原材料では足元で高止まりが続いており、断続的な値上げが今後も続く可能性は残されている。
- 8カ月間で年内2万品目の値上げ判明 値上げ企業は昨年の4倍に急増
- 「加工食品」で値上げ1万品目に迫る チーズなど乳製品も値上げが相次ぐ
- 小麦価格据え置きで「値上げの年末」は回避見込むも、断続的な値上げは来年も続く可能性
8カ月間で年内2万品目の値上げ判明 値上げ企業は昨年の4倍に急増
2022年の食品値上げ(8月31日時点)品目数・月別
食品主要105社 「値上げ」を行った割合
「加工食品」で値上げ1万品目に迫る チーズなど乳製品も値上げが相次ぐ
主な食品分野 価格改定の動向
酒類・飲料(3814品目)は新たな値上げはほぼ見られなかったものの、10月にビール類や清涼飲料水で一斉値上げが予定されており、値上げ品目数は全分野で3番目に多い。また、乳製品(700品目)では原料乳の値上がりなどで輸入チーズの値上がりが続き、秋口にかけてプロセスチーズなどの品目で値上げが目立つ。
小麦価格据え置きで「値上げの年末」は回避見込むも、断続的な値上げは来年も続く可能性
国内でも多くのモノ・サービスで値上がりが続くなか、食品各社でも価格改定への抵抗感は低下しており、機動的に値上げ・再値上げを行う企業・品目が多い。原材料価格高騰と円安、原油高と「三段構え」のコスト増で、長年価格を据え置いてきた食品なども価格改定を余儀なくされるケースもみられ、春・夏を上回る記録的な値上げ「第三波」を形成する要因となった。
一方で、11月以降の値上げは年内2番目の少なさで、値上げの波は秋口をピークに一旦収まる気配をみせている。一時は10月に2割以上の値上がりも想定された小麦価格を、政府が現在の水準に据え置く方針を固めたことで、小麦価格高騰が反映された春先の「値上げラッシュ」再来は年明けまで回避できるとみられる。ただ、電気代や燃料費、人件費に加え、食用油など一部の原材料では足元で高止まりが続いており、断続的な値上げが今後も続く可能性は残されている。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像