第43回 サントリー学芸賞決定

公益財団法人サントリー文化財団(理事長 鳥井信吾)は、第43回「サントリー学芸賞」を下記の8名に贈呈することに決定しました。贈呈式は12月21日(火)に東京で行う予定です。

本賞は「政治・経済」「芸術・文学」「社会・風俗」「思想・歴史」の4部門に分かれ、正賞として楯、副賞として300万円を贈呈します。毎年、前年1月以降に出版された著作物を対象に選考し、広く社会と文化を考える、独創的で優れた研究、評論活動をされた方を顕彰しています。1979年の本賞創設以来、受賞者の数は今年度を含め362名にのぼります。

<受賞者および対象作品>
〔政治・経済部門〕
中井 遼(北九州市立大学法学部准教授)
『欧州の排外主義とナショナリズム ―― 調査から見る世論の本質』(新泉社)

中西 嘉宏(京都大学東南アジア地域研究研究所准教授)
『ロヒンギャ危機 ―― 「民族浄化」の真相』(中央公論新社)

〔芸術・文学部門〕
川瀬 慈(国立民族学博物館人類基礎理論研究部准教授)
『エチオピア高原の吟遊詩人 ―― うたに生きる者たち』(音楽之友社)

堀井 一摩(早稲田大学、津田塾大学等非常勤講師)
『国民国家と不気味なもの ―― 日露戦後文学の〈うち〉なる他者像』(新曜社)

〔社会・風俗部門〕
小島 庸平(東京大学大学院経済学研究科准教授)
『サラ金の歴史 ―― 消費者金融と日本社会』(中央公論新社)

竹倉 史人(人類学者/独立研究者)
『土偶を読む ―― 130年間解かれなかった縄文神話の謎』(晶文社)

〔思想・歴史部門〕
上村 剛(日本学術振興会特別研究員)
『権力分立論の誕生 ―― ブリテン帝国の『法の精神』受容』(岩波書店)

北村 陽子(名古屋大学大学院人文学研究科准教授)
『戦争障害者の社会史 ―― 20世紀ドイツの経験と福祉国家』(名古屋大学出版会)

-敬称略-

◎受賞者略歴・選評については、下記URLよりご覧ください。
受賞者略歴:https://www.suntory.co.jp/news/article/14024-2.html
選評   :https://www.suntory.co.jp/news/article/14024-3.html

<選考経過>
2020年1月以降に出版された日本語の著作を対象に「政治・経済」「芸術・文学」「社会・風俗」「思想・歴史」の4部門において各選考委員より優れた作品が推薦され、2回にわたる選考委員会での審議を経て、受賞者および作品が決定されました。
選考に際しては、個性豊かで将来が期待される新進の評論家、研究者であること、本人の思想、主張が明確な作品であることに主眼が置かれています。また、代表候補作品だけでなく、これまでの一連の著作活動の業績を総合して選考の対象としています。

<選考委員>
政治・経済部門
大竹文雄氏(大阪大学教授)
北岡伸一氏(国際協力機構理事長)
田所昌幸氏(慶應義塾大学教授)
土居丈朗氏(慶應義塾大学教授)
牧原 出氏(東京大学教授)
待鳥聡史氏(京都大学教授)

芸術・文学部門
池上裕子氏(神戸大学教授)
片山杜秀氏(慶應義塾大学教授)
沼野充義氏(名古屋外国語大学副学長)
三浦 篤氏(東京大学教授)
三浦雅士氏(文芸評論家)
渡辺 裕氏(東京音楽大学教授)

社会・風俗部門
井上章一氏(国際日本文化研究センター所長)
鹿島 茂氏(作家、フランス文学者)
玄田有史氏(東京大学教授)
佐伯順子氏(同志社大学教授)
佐藤卓己氏(京都大学教授)
武田 徹氏(ジャーナリスト、評論家)

思想・歴史部門
宇野重規氏(東京大学教授)
苅部 直氏(東京大学教授)
熊野純彦氏(東京大学教授)
田中明彦氏(政策研究大学院大学学長)
堂目卓生氏(大阪大学教授)
細谷雄一氏(慶應義塾大学教授)

<公益財団法人サントリー文化財団について>
当財団はサントリーの創業80周年を記念して1979年2月に大阪で設立されました。以来、わが国の国際化、情報化の時代に応えて、社会と文化に関する学術研究の助成、これらの分野における優秀な人材の育成をめざし、わが国および世界の学術文化の発展に寄与することを目的に事業を進めています。
ホームページ https://www.suntory.co.jp/sfnd/

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会社概要

URL
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業種
製造業
本社所在地
大阪府大阪市北区堂島浜2-1-40
電話番号
-
代表者名
新浪 剛史
上場
未上場
資本金
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設立
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