「ようやく夢が叶いました!」 特定技能制度下で“日本初”となるバス運転者が2025年12月8日(月)に誕生 [ニッコー観光バス]
両備グループ「宇宙一本気(マジ)な乗務社員採用プロジェクト」から外国人運転者に関する続報
バス運転者の特定技能試験合格第1号の外国人乗務社員が、2025年12月8日(月)に羽田空港ターミナルでデビューしました。2024年に施行された自動車運送業の特定技能制度のもとで初めてとなる外国人乗務社員の誕生です。初乗務は、客室乗務員の送迎を担う貸切バス。安全・快適なサービスを提供し、バス業界の乗務社員不足という社会課題解決に向けた新たな一歩を刻みました。
※日本初:特定技能評価試験(バス)合格第1号、日本バス協会からの新任運転者研修終了証交付第1号を経て、他社において当制度下のデビュー実績が無い(自社調べ)ことから日本初としています。

イユス 一問一答
乗せてみたいお客様は、
浜崎あゆみさん、宇多田ヒカルさん、L‘Arc~en~Ciel、X JAPAN、LUNA SEA・・・、
日本の音楽大好きです!
Q1. 初乗務を迎えた今の気持ちを教えてください
本当にうれしいです。夢が叶いました。日本の交通や観光を支える仕事に携われることは、私にとってとても特別なことです。ANAのクルーの皆様をお送りするという大切な役目を任せていただき、「しっかりやろう」という思いで、安全で丁寧な運行を心がけました。
Q2. デビューまでに苦労した点は?
私は特定技能(バス)の第1号候補という立場だったので、分からないことも多く、不安を感じる場面もたくさんありました。会社の教材や教習所での学び、バス協会の資料など、使えるものはすべて活用して、少しずつ積み重ねてきました。「この道を自分が開きたい」という思いが、最後まで自分を支えてくれました。
Q3. 研修や教育で印象に残っていることは?
研修では、日本のプロドライバーの姿勢にとても感動しました。時間管理や車両点検、交通情報の確認など、どんなときでも“安全第一”を徹底していることが分かりました。休憩中であっても次の運行の準備を怠らない姿を見て、「ああ、こんな人たちと一緒に働けるんだ」と誇らしい気持ちになりました。
Q4. バスドライバーを目指したきっかけは?
日本の旅行会社で勤務していた時、インドネシア人のお客様はインドネシア人ドライバーを探している方が多かったのにいませんでした。添乗業務で観光バスに乗ることが多く、日本のドライバーはまじめでプロフェッショナルだと感じました。また制服姿がパイロットのようで、運転席まわりのボタンもコックピットみたいでとてもかっこいいと感じ、憧れを持ちました。
Q5. 今後の夢、目標、日本でやってみたいことは?
プロドライバーになり、インドネシアの人たちに日本の交通マナーやルールを動画で紹介したい。運転技術を磨き、将来的にはインドネシア人後輩の支援・育成にも携わりたい。
Q6 .日本の印象は?
日本は美しい国。景色、自然、文化、マンガ、マナー、そしてゴミがない。
イユスについて

Profile
所属:ニッコー観光バス株式会社 千住営業所
氏名:Iyus(イユス)
インドネシア出身。大学卒業後、2013年7月に来日し日本語学校へ入学。同校卒業後、旅行会社で勤務。2024年6月、バス運転者を目指してニッコー観光バスへ入社
ニッコー観光バス入社以降
2024年8月 大型自動車二種運転免許取得
2024年12月 日本語NAT-TEST 3Q(N3相当)取得
2024年12月20日 自動車運送業分野特定技能1号評価試験(バス)受験
2025年1月10日 自動車運送業分野特定技能1号評価試験(バス)合格
2025年8月25日 日本語能力試験N3合格
2025年9月12日 日本バス協会から新任運転者研修の修了証書交付(交付第1号)
2025年9月24日 在留資格変更許可申請(特定技能1号)
2025年11月4日 在留カードが「特定技能1号」に変更
2025年12月8日 客室乗務員葬儀バスの乗務にて独り立ち(デビュー)
乗務開始までのプロセス

■自動車運送業分野特定技能1号評価試験合格について
合格日:2025年1月10日付 合格第1号
対象試験:特定技能1号評価試験バス分野(2024年12月に受験)
※当試験制度は2024年12月16日に開始されたもので、外国人労働者がトラック、タクシー、バス乗務員として就労するための在留資格を取得するために必要なステップとなります。イユスは12月20日に受験しました。特定技能1号評価試験バス分野の12月試験合格者はこのイユスのみでしたので、全国初の*当該試験合格者となりました。
*2025年1月20日日本海事協会発表「自動車運輸業分野特定技能1号評価実施状況(2024年12月)」参照
■新任運転者研修修了について
修了証書発行日:2025年9月12日 交付第1号
適性診断の受診。基本的な法令・安全意識・車両特性などの専門知識、プロドライバーとしての心構えなどの座学研修10時間以上、インストラクターが同乗した実践研修(空車研修)20時間以上を実施。日本バス協会が定めた効果測定の基準を満たしたことが審査の上認められた場合、修了証書が交付されます。同協会によりますと、イユスへの修了証書発行が交付第1号にあたります。
新任運転者研修を修了したあとも、ニッコー観光バスで引き続き研修を続けておりました。車庫(品川区八潮)~羽田空港間の運転、整備場地区の空車教育、迂回ルート確認、無線操作、指導者が同乗しての実車教育などを経て、2025年12月8日デビュー(一人乗務開始)となりました。
会社の想い

会社代表
ニッコー観光バス代表取締役COO
松本修明(まつもと のぶあき)
Q1. 今回のイユスさんデビューの意義や、会社としての狙いは?
今回、日本で初めて特定技能制度の下でバス乗務員としてデビューすることは、外国人乗務社員が新たな制度のもとで活躍を始める「大きな第一歩」であり、私たちとしても「ようやくここまで来られた」という強い思いがあります。バス業界全体で乗務員不足が深刻化する中、多様な人材の確保は不可欠で、特定技能乗務社員は他業種の実績を見ても活躍が大いに期待できる貴重な存在です。
当社では、お客様の安全と快適な移動を守るため、国の制度に則り、安全教育や接客訓練を実施してきました。本日のデビューはゴールではなく新たなスタートであり、今後のさらなる成長と活躍を大いに期待しています。
Q2. イユスさんの普段の仕事ぶりや、社内での評価について教えてください。
真面目で勤勉な人柄で、何事にも前向きに取り組む姿勢を高く評価しています。
教育期間中は、自ら空いた時間を活用して実技訓練に励むなど、乗務員として必要な技能の習得に非常に意欲的でした。
指導担当者の助言を素直に受け止め、着実に成長しており、今後のさらなる活躍を期待しています。
Q3. ここに至るまでにどのような研修しましたか?
座学研修10時間以上:基本的な法令・安全意識・車両特性などの専門知識、プロドライバーとしての心構えを学習。実践研修(空車研修)20時間以上:インストラクターが同乗し、実技を学習後、独り立ち試験に合格し、デビューが実現しました。
Q4. 外国人ドライバーを受け入れることの大変さ、苦労、今後の方針などについて教えてください。
日本初ということで、初めてのことが続きました。外国人を受け入れるということで、職場環境や宗教上の配慮など学びながら整えていきました。イユスさん本人も入社してから約1年半の間、勉強をしていろいろな試験を受けて大変だったと思いますが、これからも勉強は続きます。まずは小型バスで経験を積み、運転技術や接客スキルを磨きながら、将来的には大型観光バスへのステップアップを目指して育成していきます。
Q5. イユスさんにはどんなドライバーになって欲しいですか?
安全安心は当たり前なのですが、社内外、国内外を問わず、みんなに愛される乗務社員になって欲しい。お客様と接する時間は短いのですが、その中でもイユスさんの人柄で、「次もイユスさんにお願いします!」と言ってもらえるようなリピーターさんが生まれるといいと思います。
引き続き運転技術を磨き、ステップアップできるよう私たちもサポートし、本人の夢実現に向かって一緒に頑張っていきたいと思います。
Q6. 今後も外国人採用を拡大していく予定はありますか?
両備グループの経営理念を理解し、安全・安心な運転と誠実な接客ができる方であれば、国籍を問わず採用を行なっていきます。多様な人材が力を発揮できる体制と環境づくりをさらに進め、事業の持続性を高めていきたいと考えています。
会社概要
■ニッコー観光バス株式会社
所在地:本社営業所(東京都品川区八潮3-2-32)、千住営業所(東京都足立区千住緑町1-4-16)、営業部(東京都港区芝浦3-2-16)
代表者:代表取締役COO 松本修明
設 立:1998年4月15日
資本金:9,500万円
従業員数:約90名
業務内容: 一般貸切旅客自動車運送事業、特定旅客自動車運送事業、旅行業法に基づく旅行業、上記に附帯する一切の業務
■両備グループ
事務局:岡山県岡山市北区下石井2-10-12 杜の街グレースオフィススクエア 両備ホールディングス株式会社本社内
代表者:両備グループCEO 小嶋光信
上記以外の主なグループ企業:両備ホールディングス株式会社、岡山電気軌道株式会社、和歌山電鐵株式会社、神戸ベイクルーズ株式会社、岡山交通株式会社、株式会社両備システムズ、株式会社両備エネシス、両備ホームズ株式会社など
宇宙一本気(マジ)な乗務社員採用プロジェクト とは
コロナ禍で浮き彫りになった公共交通や物流事業における乗務担当社員不足の課題は、人やモノの流れを止めてしまう可能性があるほどの深刻な社会課題となっています。そこで、2024年問題と言われる労働時間等の基準改正が目前に迫った2023年6月、交通と物流を守るためには乗務担当社員の確保が急務と立ち上げたのが 「宇宙一本気(マジ)な乗務社員採用プロジェクト」です。両備グループの交通運輸事業セクション(トランスポーテーション&トラベル部門)は1年にわたり乗務社員200人採用という目標を掲げ採用活動を実施しました。これをシーズン1とし、2024年11月からは、シーズン2に突入しました。整然とした交通網の維持は、地域の魅力アップにつながります。シーズン2では、安全でホスピタリティあふれ、人口が減らない地域を創るべく、両備グループは次の100年につながる安定的な総合運輸交通サービスの基盤づくりを目指しました。
プロジェクトサイト▶ https://uchu1prj.jp/majisaiyo/
■宇宙一本気(マジ)な乗務社員採用プロジェクト キャンペーン参加会社
<バス・鉄軌道ユニット(バス事業・鉄軌道事業会社)>
両備バスカンパニー(岡山県岡山市|両備HD)、岡山電気軌道株式会社(岡山県岡山市|自動車事業本部・電車事業部)、株式会社井笠バスカンパニー(岡山県笠岡市)、株式会社中国バス(広島県福山市)、ニッコー観光バス株式会社(東京都品川区)、和歌山電鐵株式会社(和歌山県和歌山市)
<トランスポート・フェリーユニット(物流事業・旅客船事業会社)>
両備トランスポート株式会社(岡山県岡山市|勤務地:群馬県、埼玉県、新潟県、福井県、岐阜県、愛知県、滋賀県、大阪府、岡山県、広島県、山口県、福岡県)、国際両備フェリー株式会社(岡山県岡山市)、神戸ベイクルーズ株式会社(兵庫県神戸市)、津エアポートライン株式会社(三重県津市)
<タクシーユニット(タクシー事業会社)>
岡山交通株式会社(岡山県岡山市)、岡山両備タクシー株式会社(岡山県岡山市)、両備バスカンパニー津山支店 津山タクシー事業部(岡山県津山市)
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