愛知県豊橋市がさすまた等を用いた不審者対応訓練を市職員対象に実施しました。
愛知県高浜市役所で男が刃物を振り回して火をつけ、市職員3人が負傷した事件を受け、同県豊橋市は2024年8月、豊橋警察署の協力を得て、市役所庁舎内への不審者侵入を想定した対応訓練を実施しました。
事件は、半月ほど前の7月16日にありました。豊橋市役所でも起こりうることで、本庁舎の職員を対象に行いました。
訓練は市役所資産経営課の執務室を架空の窓口に設定し、不審者がカウンターの職員に因縁をつけ、激高しながら刃物を振り回し、ペットボトルに入った灯油をフロアにまくという想定で進められました。
職員約50人を2班に分け、それぞれの班ごとに分かれ不審者対応役と一般市民役を設定し、さすまたや警察官が使っている盾で不審者をけん制したり、防御したり、市民の避難誘導、110番通報など、警察官が到着するまでを確認しました。そして、不審者役と市民役を交代し、再度訓練を実施しました。
訓練後は、豊橋警察署の警察官がさすまたの使い方を説明し、警察官の実演と職員の体験がありました。さすまたは長くて相手と一定の距離を保てますが、先端部を両手で持たれてしまうというデメリットがあるため、上下に振りながら、相手の顔や足元をけん制するよう助言がありました。この際、さすまたを持っている人が相手に近づかずにけん制するのがポイントです。
また、さすまたについて「相手を制圧するものではありません。警察官が来るまでの時間をかせぐものです」と説明。このほか、切りつけてきたり、刺してきたりした際、盾による対処法の紹介もありました。
訓練の終了にあたり、豊橋警察署の地域課長は「来庁者、自身の安全確保が最優先。そして早めの110番通報です」と話し、訓練の様子を撮影していることから「動画を見て繰り返し訓練を」と呼びかけていました。
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