いきものディスカバリー通信vol.1「コツメカワウソ」
いつでも、どこかで“何かが起きている”サンシャイン水族館がお届け!水族館&いきものを深堀!発見がいっぱい!
※本リリースPDFはこちらよりダウンロードいただけます→https://prtimes.jp/a/?f=d20364-20210610-7675.pdf
- 4,000件を上回るご応募ありがとうございました!コツメカワウソ3姉妹の名前決定!
サンシャイン水族館ではこの赤ちゃん3頭の名前を決める「コツメカワウソの赤ちゃんの名前募集」を行い、全国から4,000件を超えるご応募の中から、この度名前が決定いたしました。名前と共にその名前に込められた想いや名前が決まるまでのエピソードを紹介します。
生後19日頃の様子
両親と3姉妹(生後3ヶ月頃)
人懐っこい性格をそのままに、たくさんの人を笑顔にさせる存在になってほしいという気持ちを込めて。
てまり
ひだまりや太陽、ひまわりなどのような明るい、希望を与えてくれる存在になってほしいという気持ちを込めて。
ひまり
番小さく、たくさんの愛を受けて育ってほしいという願いを込めて。
あいり

~館長コメント~ 皆さんの愛がこもった名前をこんなにもたくさんご応募いただき感激です。 てまり、ひまり、あいりは明るさ、楽しさ、元気を感じる素敵な名前ですね。 本当にありがとうございました! (サンシャイン水族館 館長 丸山 克志) |

~飼育スタッフコメント~ 出産後、まずは元気に育ってもらえるよう、親子の環境を整えることを第一に考えて対応してきました。その後、活発に動くようになり、離乳をした3ヶ月頃からは少しだけ安心して見ることができ、名前についても考えられるようになりました。名前がないと給餌中などに不便なことも多く、日誌には仮名でもなく番号で表記していました。 今回の名前募集については大変多くのご応募があり、多くの皆さんにコツメカワウソや名前を考える時間を作っていただき、とても感謝しています。この名前を聞くだけで明るく、元気になってもらえたら嬉しいです。名前が決まってからは、名前で呼ぶたびにそれぞれの名前がぴったりであると感じ、この名前に愛着が増してきました。3姉妹にはサンシャイン水族館のまさに太陽のような存在になってほしいと思っています。今後の成長が非常に楽しみです。 (サンシャイン水族館飼育スタッフ 芦刈 治将) |
- 飼育スタッフが解説!コツメカワウソ赤ちゃん成長記&両親カワウソの子育て奮闘記
●両親協力しての仔育て
設置したカメラの映像や日々の観察などから、コツメカワウソは両親で子育てをする様子が確認できました。母カワウソは授乳と子の排便を促す行動が終始見られました。一方、父カワウソは、子を守り、排便を促し、安全な場所に移動したり、毛布をかけてあげたりなど、思いやりのある育児行動をいくつも確認することができました。
●母カワウソによるバランスのいい授乳
子は3頭ともメスで、どの子も成長に大きな差がなく、母カワウソのバランスのよい育児の結果ではないかと考えています。母カワウソが、授乳の順番をコントロールしたり、授乳を促す行動を観察することができました。
●声を使い分ける?鳴き声による家族コミュニケーション
コツメカワウソが鳴き声でコミュニケーションを取る場面はこれまでも確認できていましたが、育児をしている時は、より明確なボイスコミュニケーションを取っているように感じられました。今回、飼育スタッフが聞き取れた鳴き声は、親が子に注意を促しているような「キューキュー」、甘えた感じに子が鳴く「クゥクゥ」など少なくとも5種類はありました。
●“赤ちゃん” の時期はあっという間
生後3ヵ月を過ぎると、より子ども達が活発に動けるようになり、体重も1㎏を越え、同時に離乳をすることもわかりました。今は完全に離乳し、ニジマスやワカサギを食べています。
●カワウソ一家の成長&育児の様子はYouTube&Twitterでも配信中!
☆YouTube「サンシャイン水族館公式チャンネル-Sunshine Aquarium-」
(https://www.youtube.com/user/SunshineAquarium)
☆Twitter「サンシャイン水族館」(https://twitter.com/Sunshine_Aqua)

~“かわいい” のその先へ~ 生まれた頃は、白い毛に覆われて、眼も開いておらず、動きも少なかった小さなコツメカワウソ達が、この4ヵ月で立派に成長しました。この3姉妹には、まずは元気に育ってほしいという思いと同時に、我々は、知られざるコツメカワウソの生態などを観察から得ていこうと思っています。 コツメカワウソは確かに表情や容姿、動きが非常にかわいらしい生き物です。しかし、そのかわいさの裏側には、さらに魅力的な生態や行動があることを、今回の妊娠・出産・育児をするコツメカワウソを見ていて発見することができました。 コツメカワウソの「かわいらしさ」は大きな魅力である一方で、それ以外のものを見えづらくしてしまう可能性も持ち合わせています。サンシャイン水族館は「“かわいい” のその先へ」をモットーに、飼育下でしか得られないコツメカワウソの行動や生態についても、データを蓄積・発信していきます。 (サンシャイン水族館飼育スタッフ 芦刈 治将) |
- サンシャイン水族館とコツメカワウソのこれまで
現在は「カワウソの水辺」水槽及びバックヤードにて、計11頭のコツメカワウソを飼育しています。
- “かわいい”のその先へ カワウソについて飼育スタッフが伝えたいこと

カワウソの現状を考える 「世界カワウソの日」 毎年5月の最終水曜日はInternational Otter Survival Fundにより「World Otter Day(世界カワウソの日)」とされ、世界のカワウソの現状を知ってもらい、保全へと繋げるよう、世界中で様々なイベントが行われています。 日本は最大の密輸先とされ、密輸では生まれたてのカワウソが劣悪な環境の中で運び込まれるため、大半はその輸送中に死んでしまうという現状がありました。2019年にはワシントン条約の改正で、無償、個人・事業者を問わず、商取引が禁止となり、ペットに限らず新規の移動や販売することは原則禁止となりました。他にも環境悪化など、生息数を減らしている要因は多々あり、サンシャイン水族館では、世界カワウソの日に合わせてカワウソが置かれている厳しい現実も伝えるイベントを実施します。 |
なぜカワウソを取り巻く環境は悪化したのか?彼らの生息する環境を脅かさない、壊さないために、私たちは何ができるのか?このようなことにぜひ関心をもってもらいたいと日頃から考えています。サンシャイン水族館では、カワウソの「かわいらしさ」というキャッチーな魅力を活かし、もう一歩踏み込んでもらうための情報発信を続けていきます。そして、サンシャイン水族館の飼育しているコツメカワウソが、この問題を考えるきっかけ、最初の一歩となることを目指します。
私たちの生活の中でも、プラスチック製品の使用を控えてエコバッグを使う、電気を小まめに消して省エネを心掛けるなどの小さな行動の積み重ねが大きな力となり、カワウソを守ることに繋がると考えています。ぜひ身近なことから、何か行動してみませんか?
●カワウソの生態~生き物の魅力の発信~
小型犬くらいの体のサイズで、容姿がかわいらしいため、容易に飼えると思われがちですが、飼育は非常に難しいのがカワウソです。飼育されている生き物には飼育下でしか知り得ない情報・発見があり、それをお伝えしていく使命が水族館にはあります。今回の3姉妹の出産では、育児の方法や親から子への教育の様子など、多くの方に生き物の魅力を届け、感じていただきたいと考えています。
その魅力をいかに発見できるか?いかに伝えられるか?これは野生動物を飼育している水族館の重要な役割です。これからも、サンシャイン水族館の飼育スタッフは生き物を飼育し、接していく中で、得られた新たな発見や知見を皆さんにお伝えしていきます。
いきものディスカバリー通信 次号もお楽しみに!
※本リリースPDFはこちらよりダウンロードいただけます→https://prtimes.jp/a/?f=d20364-20210610-7675.pdf
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■サンシャイン水族館 概要
所在地:東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル・屋上
営業時間:9:30~21:00、10:00~18:00(9月8日~)
※最終入場は終了1時間前 ※変更の場合あり
入場料金:大人(高校生以上)2,400円、こども(小・中学生)1,200円、幼児(4才以上)700円
※変更の場合あり
問合せ先:サンシャイン水族館 03-3989-3466
URL:https://sunshinecity.jp/
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