経済産業省の「新国際資源戦略」を踏まえたJOGMEC の新たな取組について
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:細野 哲弘)は、経済産業省から発表された「新国際資源戦略」(令和2年3月30日発表)を踏まえ、2020年4月1日より新たな取組を開始します。
経済産業省は、総合資源エネルギー調査会資源・燃料分科会の提言を踏まえ、令和2年3月30日にエネルギーレジリエンスの向上に向けた資源の確保に加えて、アジア大の視点、気候変動問題を一つとして捉えていくための政策指針となる「新国際資源戦略」を発表しました。JOGMECは、本戦略で言及されている「石油・LNG等のセキュリティ強化」、「レアメタル等の金属鉱物のセキュリティ強化」、「気候変動問題への対応」への具体的な対応として以下の取組を開始します。
これらの取組により、上流開発企業の活動を促進し、我が国へのエネルギー資源・鉱物資源の安定供給に貢献して参ります。また、LNGの調達先の多様化や金属鉱物の安定的な供給を確保するため、JOGMECにLNGの積替・貯蔵基地や金属鉱物の製錬事業に対する出資等業務を追加するなどのJOGMEC法の一部改正について閣議決定がなされており、今後同改正法が成立した際には、更なる支援の施策を実施していく予定です。
1.石油・天然ガス探鉱・開発関連
(1)気候変動に配慮した油ガス田開発促進
気候変動問題に配慮した取組を伴う石油・天然ガス上流開発案件(上流開発と一体のCO2EOR(注1)、CCS(注2)、植林事業、洋上風力事業等)を積極的に支援するため、出資・債務保証支援において、こうした取組の重要性を踏まえた総合的な判断を行うことにより案件採択等を実施します。また、こうした案件に対し、債務保証料率の引き下げ(0.2%)を行います。
(注1)CO2EOR: CO2圧入による増進回収(EOR=Enhanced Oil Recovery)
(注2)CCS: CO2回収・貯留(Carbon dioxide Capture and Storage)
(関連リンク) 気候変動に配慮したプロジェクトの支援の強化について(ページ最下段の関連基準等を参照)
(URL)http://www.jogmec.go.jp/oilgas/financial_003.html
(2)シェール開発支援強化
日本企業のシェール開発におけるオペレーション経験・ノウハウの蓄積を一層促進するため、日本企業がオペレーターとして参画するシェール開発案件の債務保証料率の引下げ(0.1%)を行います。
(関連リンク) シェール開発プロジェクトの支援の強化について(ページ最下段の関連基準等を参照)
(URL)http://www.jogmec.go.jp/oilgas/financial_003.html
(3)探鉱出資のフロンティア案件への効率的適用(探鉱活動支援強化)
(ア) 日本企業によるタイムリーな探鉱権益取得を促進するため、権益取得後に地震探査作業を実施するプロジェクト(試掘対象構造の摘出前の段階)について、探鉱出資の採択審査基準を明確化します。
(関連リンク)出資及び債務保証採択審査基準(ページ最下段の関連基準等を参照)
(URL)http://www.jogmec.go.jp/oilgas/financial_002.html
(イ) 従来とは異なる新たな探鉱概念に基づく油ガス田の発見が増加している状況を踏まえ、こうした案件への日本企業の参画を促進するため、探鉱出資に新たな支援スキームを導入します。
(関連リンク) パイオニア探鉱に係る出資について(ページ最下段の関連基準等を参照)
(URL)http://www.jogmec.go.jp/oilgas/financial_002.html
(4)海外地質構造調査の柔軟化
探査の高難度化・多様化等に対応するため、JOGMEC の海外地質構造等調査において、三次元地震探査等の多様な調査の推進や、従来の国営石油会社のみならず 国際大手石油会社等をパートナーとした共同調査を進めます。
(関連リンク)海外地質構造調査
(URL)http://www.jogmec.go.jp/oilgas/field_surveys_003.html
(5)企業買収の支援強化
日本企業による石油・天然ガス上流企業のM&Aを促進するため、外部アドバイザーを活用し、買収先企業の発掘・紹介等を行います。また、企業と共同でデューデリジェンスを行うなど、厳格性を保ちつつ審査の迅速化を図ります。
2.金属資源開発関連
(1)供給源多角化の促進関連
日本企業による金属鉱物資源の上流権益参画と開発への取組を促すため、債務保証制度において保証予約による運用を追加します。
(関連リンク) 金属鉱物海外開発資金債務保証細則(ページ最下段の関連規程を参照)
(URL)http://www.jogmec.go.jp/metal/financial_014.html
(2)産業基盤等の強化
金属鉱物資源の生産を支える産業基盤や技術基盤の強化を図るため、JOGMECが公募により大学等と実施する研究開発において、リサイクル技術や、情報通信技術の適用といったテーマを設けて公募し、これらの分野での研究開発を促進します。
■新国際資源戦略
経済産業省の資源エネルギー分野の諮問委員会である総合資源エネルギー調査会資源・燃料分科会から2月26日に提出された「新・国際資源戦略策定に向けた提言」を踏まえ、3月30日に策定・発表された資源・エネルギーに係る政策。資源・エネルギーを取り巻く環境の変化に対応すべく、石油・LNG等のセキュリティ強化、レアメタル等の金属鉱物のセキュリティ強化、気候変動問題への対応の3つの柱から構成され、JOGMECに対して複数の政策の実行を求めている。
(経済産業省ウェブサイト)
(URL)https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200330009/20200330009.html
リリース本文はこちら↓
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_15_000001_00042.html?mid=pr_200401
これらの取組により、上流開発企業の活動を促進し、我が国へのエネルギー資源・鉱物資源の安定供給に貢献して参ります。また、LNGの調達先の多様化や金属鉱物の安定的な供給を確保するため、JOGMECにLNGの積替・貯蔵基地や金属鉱物の製錬事業に対する出資等業務を追加するなどのJOGMEC法の一部改正について閣議決定がなされており、今後同改正法が成立した際には、更なる支援の施策を実施していく予定です。
1.石油・天然ガス探鉱・開発関連
(1)気候変動に配慮した油ガス田開発促進
気候変動問題に配慮した取組を伴う石油・天然ガス上流開発案件(上流開発と一体のCO2EOR(注1)、CCS(注2)、植林事業、洋上風力事業等)を積極的に支援するため、出資・債務保証支援において、こうした取組の重要性を踏まえた総合的な判断を行うことにより案件採択等を実施します。また、こうした案件に対し、債務保証料率の引き下げ(0.2%)を行います。
(注1)CO2EOR: CO2圧入による増進回収(EOR=Enhanced Oil Recovery)
(注2)CCS: CO2回収・貯留(Carbon dioxide Capture and Storage)
(関連リンク) 気候変動に配慮したプロジェクトの支援の強化について(ページ最下段の関連基準等を参照)
(URL)http://www.jogmec.go.jp/oilgas/financial_003.html
(2)シェール開発支援強化
日本企業のシェール開発におけるオペレーション経験・ノウハウの蓄積を一層促進するため、日本企業がオペレーターとして参画するシェール開発案件の債務保証料率の引下げ(0.1%)を行います。
(関連リンク) シェール開発プロジェクトの支援の強化について(ページ最下段の関連基準等を参照)
(URL)http://www.jogmec.go.jp/oilgas/financial_003.html
(3)探鉱出資のフロンティア案件への効率的適用(探鉱活動支援強化)
(ア) 日本企業によるタイムリーな探鉱権益取得を促進するため、権益取得後に地震探査作業を実施するプロジェクト(試掘対象構造の摘出前の段階)について、探鉱出資の採択審査基準を明確化します。
(関連リンク)出資及び債務保証採択審査基準(ページ最下段の関連基準等を参照)
(URL)http://www.jogmec.go.jp/oilgas/financial_002.html
(イ) 従来とは異なる新たな探鉱概念に基づく油ガス田の発見が増加している状況を踏まえ、こうした案件への日本企業の参画を促進するため、探鉱出資に新たな支援スキームを導入します。
(関連リンク) パイオニア探鉱に係る出資について(ページ最下段の関連基準等を参照)
(URL)http://www.jogmec.go.jp/oilgas/financial_002.html
(4)海外地質構造調査の柔軟化
探査の高難度化・多様化等に対応するため、JOGMEC の海外地質構造等調査において、三次元地震探査等の多様な調査の推進や、従来の国営石油会社のみならず 国際大手石油会社等をパートナーとした共同調査を進めます。
(関連リンク)海外地質構造調査
(URL)http://www.jogmec.go.jp/oilgas/field_surveys_003.html
(5)企業買収の支援強化
日本企業による石油・天然ガス上流企業のM&Aを促進するため、外部アドバイザーを活用し、買収先企業の発掘・紹介等を行います。また、企業と共同でデューデリジェンスを行うなど、厳格性を保ちつつ審査の迅速化を図ります。
2.金属資源開発関連
(1)供給源多角化の促進関連
日本企業による金属鉱物資源の上流権益参画と開発への取組を促すため、債務保証制度において保証予約による運用を追加します。
(関連リンク) 金属鉱物海外開発資金債務保証細則(ページ最下段の関連規程を参照)
(URL)http://www.jogmec.go.jp/metal/financial_014.html
(2)産業基盤等の強化
金属鉱物資源の生産を支える産業基盤や技術基盤の強化を図るため、JOGMECが公募により大学等と実施する研究開発において、リサイクル技術や、情報通信技術の適用といったテーマを設けて公募し、これらの分野での研究開発を促進します。
■新国際資源戦略
経済産業省の資源エネルギー分野の諮問委員会である総合資源エネルギー調査会資源・燃料分科会から2月26日に提出された「新・国際資源戦略策定に向けた提言」を踏まえ、3月30日に策定・発表された資源・エネルギーに係る政策。資源・エネルギーを取り巻く環境の変化に対応すべく、石油・LNG等のセキュリティ強化、レアメタル等の金属鉱物のセキュリティ強化、気候変動問題への対応の3つの柱から構成され、JOGMECに対して複数の政策の実行を求めている。
(経済産業省ウェブサイト)
(URL)https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200330009/20200330009.html
リリース本文はこちら↓
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_15_000001_00042.html?mid=pr_200401