NEC、ジュピターショップチャンネルより「AIリアルタイム字幕システム」を受注

～ライブ放送の字幕制作における放送局のDXに貢献～

日本電気株式会社

2024年3月11日 11時00分

日本電気株式会社（以下NEC）は、ジュピターショップチャンネル株式会社（以下、JSC）よりAIリアルタイム字幕システムを受注しました。本システムは2024年度にBS放送右旋帯域における衛星基幹放送(4K放送)におけるライブ番組での字幕放送として利用開始が予定されています。

放送業界においては、聴覚に障がいのある方やテレビの音声が聞こえにくくなった方にも必要な情報が正しく伝わるよう、テレビの字幕放送が求められています。しかし、字幕放送を実現するには人手による手打ち入力が必要であり、音声認識システムを活用する場合でも字幕内容の正確性を確保するために校正者を複数人配置するなど、運用負荷が大きくなることが課題となっていました。今後は、正確で効率的な運用や自動化を目指すために、高い認識精度と処理速度のある音声認識技術が求められています。

NECが開発した独自のAI音声認識技術（NEC Enhanced Speech Analysis-高性能音声解析-）（注1）は、雑音環境下や自由会話の精度が高い特徴があります。

JSCではライブ放送がメインであり、字幕入力の自動化を視野に「リアルタイム字幕システム」としてご採用いただきました。リアルタイム字幕入力ソフトウェアは、エル・エス・アイジャパン株式会社製を採用しています。

NECは当技術をリアルタイム字幕の他、幅広く放送業務で活用することを目指します。耐騒音性が求められるスポーツ中継やパッケージ字幕の制作、番組制作、アーカイブなどの業務に展開し、放送業界における運用効率化を支援するとともに、すべての人が公平に必要な情報を得られる社会の実現を目指します。