弁護士ドットコム、アンダーソン・毛利・友常法律事務所と株式会社みらい翻訳と共同で、国内初の法務領域における“マルチエージェント連携”実証実験を開始

弁護士ドットコム株式会社

 弁護士ドットコム株式会社(東京都港区、代表取締役社長 兼 CEO・弁護士:元榮 太一郎、以下当社)は、アンダーソン・毛利・友常法律事務所(東京都千代田区、以下AMT)、株式会社みらい翻訳(東京都渋谷区、代表取締役社長:鳥居 大祐、以下みらい翻訳)と共同で、法務業務の革新を目的とした実証実験を開始します。

 本実証実験では、AIエージェントをつなぐ標準プロトコル「MCP(Model Context Protocol)」を活用し、マルチエージェント連携の有効性を検証します。特定分野に特化したAIと汎用チャット型AIを連携させ、法律実務の現場で実用性を検証する取り組みは国内初※となります。

※自社調べ 2025年10月10日現在

■背景:AIエージェントが連携して仕事する“マルチエージェント時代”に向けた法律分野の第一歩

 近年、業務を自律的に遂行する「AIエージェント」が次々と登場し、複数のエージェントが連携して一つのタスクをこなす「マルチエージェント」の時代が到来すると言われています。しかし、その具体的な連携事例、特に専門領域における実用例はまだ多くありません。これまで法律実務の現場では、一般的事項の調査、リーガルリサーチ、文書作成など、目的に応じて異なる

AIサービスを個別に利用する必要がありました。これは、サービスごとにインターフェースが異なり、その都度同じ文脈をプロンプトとして入力し直さなければならないなど、ユーザー体験の分断が課題となっていました。

 今回、AMT、みらい翻訳、弁護士ドットコムの3者が連携し、マルチエージェント運用の実証を行うことで、法律分野における実用的なAI協調のモデルケースを提示します。

■概要:汎用チャット型AIとリーガル特化型AIを連携し、機密情報を安全に扱う法務実務の現場でマルチエージェントの有効性を検証

 本実証実験は、MCP を活用し、みらい翻訳が開発するセキュアな汎用チャット型AIエージェントと、当社のリーガル特化型AIエージェント「Legal Brainエージェント」を連携させ、実際の法務業務のユーザー体験が向上し、生産性が飛躍的に向上するかを検証します。AMTは法務知見の提供と実務シナリオでの生産性向上の検証を担い、従来は外部利用に慎重だった高機密業務にもAI活用の道を開く取り組みです。この取り組みは法律業界におけるセキュアAI運用の標準モデルとなることが期待されます。

〈実証実験について〉

1. シームレスなAI連携による体験向上

 みらい翻訳が開発するセキュアな汎用チャット型AIエージェントと、弁護士ドットコムが提供するリーガル特化型AIエージェント「Legal Brainエージェント」を連携させます。これにより、ユーザーは汎用チャット型AIからリーガル特化AIを呼び出し専門的な回答を得ることが可能になります。ユーザーが複数のAIツールを切り替えることなく、一般的な質問から高度なリーガルリサーチまでをひとつの汎用チャット型AIエージェントで完結できる利便性を検証します。

2. 汎用AIと専門AIの連携の有効性を検証

 AI間連携の過程で、認証や権限設定、出力の責任範囲を明確化し、通信経路の暗号化などによって機密情報の安全性を確保します。これらの検証を通じ、従来は外部利用を避けてきた高機密な法務業務にも、安全かつ効率的にAIを活用できる環境の実現可能性を評価します。

■実証実験に際しての各社コメント

・アンダーソン・毛利・友常法律事務所 パートナー弁護士 清水 亘氏

 圧倒的な効率でスマートかつセキュアにリーガル業務をサポートする、画期的なAIツールが登場しました。現場の声を踏まえて開発されたこのツールは、さらに進化を続けます。シンプルなUIで複数のAIエージェントを使いこなす、新しい体験をぜひ。リーガルが、真の付加価値に集中するチャンスです。

・株式会社みらい翻訳 代表取締役社長 鳥居 大祐氏

 翻訳を超えて、法務へ。この度の、アンダーソン・毛利・友常法律事務所様、弁護士ドットコム様との取り組みを通じて、当社のAI開発力と自然言語処理の知見が、法務業務の生産性向上という新たな領域に貢献できることをうれしく思います。AIを中心に3社のノウハウがつながれば、法務業務の様式に変革をもたらすインパクトが出せると確信しております。

・弁護士ドットコム株式会社 リーガルブレイン開発部 部長 稲垣 有二

 今回の実証実験は、弊社のリーガル特化型AIエージェント『Legal Brainエージェント』を、汎用チャット型AIと安全に連携させるという新たな挑戦です。MCPを活用したマルチエージェント連携により、従来分断されていたユーザー体験をシームレスにつなぎ、専門家がより効率的かつ安心してAIを活用できる環境を実現できると考えています。本取り組みを通じて、法務実務の現場におけるAI活用の新たな可能性を提示し、業界全体の進化に貢献してまいります。

■Legal Brain エージェントとは

   当社が独自開発したAI基盤技術「Legal Brain」を搭載したリーガル特化型AIエージェントです。自然言語入力によりユーザーの調査意図を理解し、根拠となる出典(※1)のリンクを明示した上で、法的論点を自動抽出し、箇条書きでわかりやすく構造的に示します。これにより、複雑で膨大な時間や手間がかかっていたリサーチ業務を大幅に短縮し、弁護士や法務部員などを始めとする専門家が、より付加価値の高い業務に専念できる環境づくりに寄与します。

※1:関連する法令、判例、専門書籍、ガイドライン等


■アンダーソン・毛利・友常法律事務所について https://www.amt-law.com/

本社:東京都千代田区大手町1-1-1 大手町パークビルディング

事業内容:アンダーソン・毛利・友常法律事務所(AMT)は、国内外の企業法務を広く扱う国内最大規模の総合法律事務所で、クロスボーダー取引、M&A、コンプライアンス、紛争解決、金融・インフラなど幅広い分野で豊富な実績を有しております。「YOUR PARTNER FOR INNOVATIVE CHALLENGES」を掲げ、依頼者へ実践的なソリューションを提供いたします。


■株式会社みらい翻訳について https://miraitranslate.com/company/

本社:東京都渋谷区渋谷二丁目22番3号 渋谷東口ビル 2F

代表者:代表取締役社長 鳥居 大祐

事業内容:株式会社みらい翻訳は「言語の壁を取り除く」をビジョンに、世界のすべての人々に英語を母語とする人々と同じ体験を与えるべく、AI自動翻訳プラットフォーム『FLaT』や『みらい翻訳Plus』を開発。90万ID超を組織実装してきました。現在は、AI実装を通して<言語コミュニケーション><言葉>にまつわる広範な課題を解決するランゲージサービスプラット フォーマーとして事業を拡大しています。

◆弁護士ドットコム株式会社について:  https://www.bengo4.com/corporate/

本社:東京都港区六本木四丁目1番4号 黒崎ビル

設立日:2005年7月4日

資本金:545百万円(2025年6月現在)

代表者: 代表取締役社長 兼 CEO・弁護士 元榮 太一郎

上場市場:東京証券取引所グロース市場

事業内容:「プロフェッショナル・テックで、次の常識をつくる。」をミッションとして、人々と専門家をつなぐポータルサイト「弁護士ドットコム」「税理士ドットコム」「BUSINESS LAWYERS」、契約マネジメントプラットフォーム「クラウドサイン」を提供

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

弁護士ドットコム株式会社

111フォロワー

RSS
URL
https://www.bengo4.com/corporate/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区六本木4-1-4 黒崎ビル6F
電話番号
03-5544-8416
代表者名
元榮太一郎
上場
東証グロース
資本金
4億6000万円
設立
2005年07月