エボラ出血熱 リベリア、エボラ再終息宣言 【報道参考資料】
今後は復興へ注力
※本信は、ユニセフ本部の発信情報をもとに日本ユニセフ協会が作成・配信しています。
※原文は http://www.unicef.org/media/media_83074.htmlでご覧いただけます。
【2015年9月3日 モンロビア(リベリア)発】
ユニセフ(国連児童基金)は3日、 リベリアが改めてエボラ終息宣言を出したことを歓迎するとともに、エボラの蔓延により何千もの子どもやコミュニティの人々の命が奪われたこの国が、今後は復興へ注力できるようになることへの期待を表しました。
「過去17カ月間、子どもたちやその家族は、恐ろしい日々を過ごしました」と、ユニセフ・リベリア事務所代表のシェリドン・イェットは述べます。「エボラが蔓延する以前でさえも、リベリアの子どもたちは、質の高い保健や教育、社会サービスに十分にアクセスできていませんでした。あまりに多くの子どもたちが学校に通えず、保健や衛生、社会サービスを利用できなかったのです。私たちは今、これまで以上に厳しい状況を乗り越えなければなりません」
リベリア政府の統計によると、国内の子ども4,500人以上が、片親または両親、あるいは主となる保護者をエボラで失っています。エボラの影響を最も受けているリベリア、ギニア、シエラレオネの3カ国を合わせると、そういった子どもの数は1万9,300人に上ります。さらに多くの子どもたちが、エボラの感染拡大により、隔離されたり、親しい人が死亡する姿を目撃したり、数カ月間にわたって学校に通うことができなかったり、保健サービスへアクセスできなかったりと、何らかの形でエボラの影響を受けています。
「ユニセフは今、コミュニティレベルにおける教育や保健、その他サービスへのアクセスの改善に焦点をあてています。さらには人々の健康を脅かす、はしかや百日咳、エボラなどの脅威にリベリアが将来直面したときのために、最善の備えを確保することも重要です」(イェット代表)
ユニセフは保健施設や学校において安全な水や衛生設備を利用できるようにするほか、コミュニティ内にある保健施設や定期予防接種、栄養強化などのサービスへのアクセスの改善を重視し、リベリアの保健システムの強化を支援しています。また、親が子どもを学校に通わせやすくするため、学習教材を提供したり、学校の再建や社会サービスの拡大、そして、妊産婦と子どもの死亡を減らす取り組みを支援しています。
リベリアは42日間感染者が出なかったことから、5月9日に初のエボラ終息宣言を出しましたが、翌6月に新たな感染が確認されていました。
新たな感染を受け、リベリア政府とユニセフ、コミュニティなどが早急に対応した結果、感染した患者の治療を行うとともに、安全のための厳格なガイドラインに則った方法で遺体が埋葬され、エボラの感染拡大を抑え込むことができました。リベリアで最後のエボラ患者となった女性は、7月23日に病院から退院しています。
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■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(http://www.unicef.org/)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (http://www.unicef.or.jp/)
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