“仕切ることでつながる「インターフェンスプロジェクト」”で未来社会の街づくりを目指す
近畿大学附属小学校・幼稚園にて、楽しく景観をつくるデザインワークショップを実施
【「インターフェンスプロジェクト」始動の背景】
コロナ禍をきっかけの一つとして、人と人のコミュニケーションの在り方が大きく変化する中、3者は人同士のほどよい距離や気配、それを保つ空間について、産学連携で共同研究を行ってきました。DNPは、新しいコミュニケーション空間の提案として、2021年に「気配のつくりかた」展*2を開催しました。見る角度で透過率が変わる特殊なファブリック(布・生地)を活用することで、人の気配を感じながら、“緩やかに人と人がつながる空間づくり”を提案しました。また共和鋼業と近畿大学は、2021年に工業資材であるネットフェンスにカラフルなチューブを取り付けて絵や文字をデザインする「グラフィックフェンス」を共同開発しました。空き地・工事現場・道路・公園・学校・テニスコートなどの敷地や空間を仕切ると同時に、フェンス自体が情報発信のインターフェースとして、新たなコミュニケーション空間、都市景観を生み出していくという独創的なアイデアです。DNPが開催した「気配のつくりかた」展での出会いをきっかけに3者が連携し、インターフェンスプロジェクトが始動しました。3者は、空間を「仕切ることでつながる」を共通のテーマに、新たなコミュニケーション空間を生み出すとともに、つながりや街づくりについて検討していきます。
【「インターフェンスプロジェクト」の概要】
インターフェンスは、日本のモノづくりを支える大阪府東大阪市の共和鋼業の技術力に、生活空間を彩る製品を開発・提供するDNPのデザイン力と、常に新しいことにチャレンジする近畿大学の学術的な知見などを掛け合わせて開発しています。
空間を隔てると同時に向こう側の風景を見渡せるネットフェンスに、つながりやコミュニケーションを誘発する仕組みやデザイン要素を加えることによって、「仕切ることでつながる」未来のインターフェースを実現します。
DNP、近畿大学、共和鋼業の3者は、インターフェンスを活用して未来の街づくりを考えるプロジェクトを推進していきます。基本となるコンセプトとシステム、デザインフォーマットを構築・提案し、より具体的な発想や展開について、多方面の企業・個人と共創・コラボレーションしていきます。
【プロジェクト第一弾のデザインワークショップの概要】
開催日時 : 2024年2月19日(月)、2月20日(火)、2月21日(水) 8:45~12:25
開催場所 : 近畿大学附属小学校・幼稚園(奈良市あやめ池北1-33-3、近鉄奈良線「菖蒲池駅」から徒歩約1分)
開催概要 : ネットフェンスにカラフルなスポンジボールを取り付けてグラフィックを描くことで、校内環境をデザインします。多くの園児・児童が参加して、身の回りにある景観や空間を自分たちの手で共同制作する体験を促します。ワークショップでは、子どもたちが互いにコミュニケーションをとる機会を提供し、みんなで楽しみながら街づくりを学びます。
【今後の取り組み】
“仕切ることでつながる「インターフェンスプロジェクト」”は、2025年開催の大阪・関西万博に向けて、「TEAM EXPO 2025」プログラムの共創チャレンジにエントリーしています。今回のデザインワークショップでは、「いのち輝く未来社会のデザイン」という万博テーマのうち、サブテーマ「いのちをつなぐ、コミュニティーを形成する、社会を豊かにする」の実現に向けて、インターフェンスを使って未来を担う子どもたちの主体性・社会性・美意識を育み、子どもたちがわくわくする街づくりを目指します。社会に根差した街づくりを念頭に、人々の生活空間をより豊かに・街の景観を美しくすることに貢献し、サステナブルで豊かな未来の実現に取り組んでいきます。
大日本印刷株式会社 本社:東京都新宿区 社長:北島 義斉
近畿大学 所在地:大阪府東大阪市 学長:細井 美彦
共和鋼業株式会社 本社:大阪府大阪市 社長:森永 耕治
*1 「インターフェンス」は商標登録申請中です。
*2 「気配のつくりかた」展について → https://www.dnp.co.jp/news/detail/10161518_1587.html
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