音が違えば、学びが変わる。音に敏感な子どもたちにも配慮した新・正誤判定音を専門機関と共同開発
すららネットの全教材に2025年4月15日より実装
AIを活用したアダプティブな対話式 ICT 教材の開発と提供を行う株式会社すららネット(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:湯野川孝彦)は、「すらら」「すららドリル」など全教材※において、学習中の問題への解答に対する正誤判定音を刷新し、2025年4月15日より実装します。新しく実装する正誤判定音は、“音で人の気持ちをデザインする”専門機関、井出 音 研究所との共同開発により、音に敏感な子どもたちにも配慮した、耳にやさしく、かつ学習意欲を喚起する“多様性に配慮した音設計”を実現しました。
※探究学習教材「Surala Satellyzer」を除く
音に敏感な子どもたちにも配慮。“音”からも意欲喚起とモチベーション向上につなげる
当社はこれまでも、アニメーションキャラクターによる双方向のレクチャーや、ゲーミフィケーション機能などを通じて、学習への意欲喚起やモチベーション維持といったUXデザインに独自の視点から取り組んできました。また、一人ひとり異なる学力や認知特性に合わせるといった、多様性への対応を踏まえた個別最適な学びを提供しています。今回の正誤判定音の刷新も、そうした取り組みの一環であり、音に敏感な子どもたちにも配慮して欲しいというユーザーから寄せられたご要望にお応えする形で実現したものです。
特に今回の改良で注力したのが、不正解音の設計です。学習者を否定するのではなく、「次も頑張ろう」と思えるような優しく柔らかい音に仕上げました。繰り返し耳にしてもストレスを感じにくい響きです。当社の教材は、勉強に苦手意識をもつ子どもたちや、不登校・発達障がいの子どもたちにも幅広く利用されています。そのため、「頑張ったことは認められている」と感じられるような音づくりを大切にしました。
一方で正解音は、より一層達成感を引き出し、成功体験を積み重ねられるよう、優しさと力強さを併せ持った音に設計しています。
当社は、教育ICTの進化において、技術革新だけでなく「学習者の気持ちに寄り添うこと」も重要だと考えています。“音”もまた、学習意欲を高め、モチベーションを支える大切な要素のひとつです。これからも、多様な子どもたちに可能な限り対応していけるよう、教材開発を進めてまいります。
音の専門機関と共同開発
新しい正誤判定音は、“音で人の気持ちをデザインする”専門機関、井出 音 研究所と共同開発によって誕生しました。
同研究所は、長年にわたり学校チャイム、公共交通機関の音サインなどの設計において実績を誇り、「音の持つ情動効果」を科学的に活用した開発に定評があります。特に「人に安心感や行動のきっかけを与える音」の設計においては国内随一の知見を持ち、今回の当社AI教材の正誤音開発にもその技術と哲学が深く反映されています。
開発を担当した同研究所の浦上氏は、次のように語ります。「『すらら』のコンセプトと、すららネット社の皆様の子どもたちに対する思いに共鳴し、音作りを進めました。人間の聴覚の音響的特性と、音響心理学的特性、音色や音高推移等の音楽的特性を多面的に踏まえて、不正解音については、間違いであることが分かりつつも過度に影響せずにその先に繋がっていくことを心掛けて制作しました。正解音は繰り返し聴いても不快になりにくいよう、また“うれしい”“ほめられた”“やった!” という喜びや自己肯定感を感じられるよう設計しました。不正解音との差を極端に広げすぎないようにしたのは、学習時に気持ちの落差が大きくなりすぎず、次の問題にもスムーズに取り組めるようにするためです。音に過敏な方々に対する通知音等にも応用できると考えています。」
こうして設計された正誤判定音サンプルは、「すらら」を導入している放課後等デイサービスに通う、音に敏感な子どもたちにも実際に聞いてもらいました。その中で、最も評価の高かった音源を最終的に採用しています。
すららネットでは今後も、ユーザーの感覚や声にしっかり耳を傾けながら、より楽しく、そしてより学習効果につながる学習体験を届けるための教材開発・アップデートを続けてまいります。
<正誤判定音アップデート対象教材>
すらら/すららドリル/ピタドリ/Surala Math/すらら にほんご/すらら漢字アドベンチャー/everyday TOEIC
■井出 音 研究所
井出 音 研究所(Ide Sound Lab.)は、音の潜在的な可能性を追求し、広い分野に応用展開していく音の専門家集団です。音・音楽・音響の様々な技術・理論・ノウハウを駆使し、学校チャイム・公共施設・医療・教育・車両・商業施設等、多岐にわたる分野の音を開発しています。主な実績として、元祖JR新宿・渋谷駅発車メロディー、愛知万博、上海万博、浜名湖花博、表参道ヒルズ、東京銀座資生堂ビル、TOYOTAi-REAL、TOYOTA Concept-愛i、SHARP AQUOSなど。アメリカ最大のがんセンター MD Anderson Cancer Centerで音楽療法の臨床研究を行いPhase 2に至った他、科学と音楽の融合に取り組んでいます。
■株式会社すららネット
すららネットは、「教育に変革を、子どもたちに生きる力を。」を企業理念とし、AIを活用したアダプティブな対話式ICT教材「すらら」「すららドリル」を、国内では 2,600校以上の学校、塾等約25万人の児童生徒に提供しています。全国の公立学校、私立学校、大手塾等での活用が広がる一方で、不登校や発達障がい、経済的困難な状況の子どもたちにも学習機会を届けることで、教育課題の解決に取り組んでいます。2017年には、代表的な EdTech スタートアップ企業として東証マザーズ市場(現東証グロース市場)に上場しました。
・コーポレートサイト https://surala.co.jp/
・サービスサイト https://surala.jp
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
- 種類
- 商品サービス
- ビジネスカテゴリ
- 学校・大学学習塾・予備校・通信教育