【CCCMK総研レポート】大人の学び・習い事は、空いた時間は学びにチャレンジ。利用者層が変化しそうな習い事も
CCCマーケティング株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:北村和彦)が設立した7000万人の思いを紡ぐ研究所「CCCマーケティング総合研究所」(以下「CCCMK総研」)は、このたび、「生活者の意識調査 ~学び・習い事~」(https://www.cccmk.co.jp/thinktanks/column-16)を実施し、その結果をまとめました。
大人向けの習い事には、資格取得などキャリアアップを目的としたものから、趣味として楽しむものまでさまざまな内容があります。最近はオンラインレッスンや短期間で学べるものなど、学びやすさも重視された講座も増えてきました。今、大人の間ではどのような習い事が人気なのでしょうか。CCCMK総研が2020年11月10日~13日に20~79歳男女のT会員の方を対象に行った調査の結果をご報告します。なお、ここでの「学び・習い事」とは知識や技術などを習得するために、料金を支払って受講するものとし、オンラインの講座やアプリでのコンテンツ提供講座、通信教育、1回だけなど短期の講座も含むとしています。
- 「学び・習い事」は約2割の方が経験。運動系が人気
2019年4月からの1年と2020年4月以降の学び・習い事の内容を見るとゴルフ、テニスなどのスポーツ、フィットネス・筋トレ、ヨガ・ピラティスなどの体を動かすものが上位を占め、英語・英会話、楽器が続きます(図2)。各時期のランキング上位に登場する顔ぶれにあまり変化はありませんでした。図3の2020年4月以降の受講形式のグラフを見ると、運動系は対面式での受講が中心ですが、「英語・英会話」ではオンラインなど対面以外の方法で受講しているケースも多いようです。
- 「実際に学んだ」と「学びたい」でギャップがあるものも
「学んだ経験あり」と「今後学びたい」を性別・年代別に見ていくと、その構成が異なるものがあります。「フィットネス・筋トレ」では、学んだ経験があるのは女性で年齢が上がるにつれて高くなっているのに対し、今後学びたいと思っているのは男女の若い年代ほど高くなっています(図5)。ここ数年ではフィットネスジムが増加していたり、最近では新型コロナウイルスの影響で自宅で体を鍛える人が増加するなど、性別・年齢を問わずフィットネス・筋トレを始める方も増えているのでしょう。2020年4月以降に経験した習い事の割合が減っていますが、新型コロナウイルスの不安がなくなればこれまでの利用者とは違った方がレッスンを始める可能性が十分にありそうです。
- 学びのネックは「時間」。続けやすさや・始めやすさも重要
「今後学び・習い事の教室/スクールを決める(継続する)際に決め手となること」では、「料金が安い(51.6%)」「料金に見合った成果を得られる(45.5%)」に続き、「スケジュールなど続けやすいシステムになっている(43.9%)」「気軽に始められ、気軽に辞められる(39.5%)」が挙げられました(図7)。
働き方改革や新型コロナウイルスの影響で外出時間が減ったことで、以前より時間に余裕ができた方もいると考えられますが、習い事の種類によっては現在学んでいる方と学びたい方の性別・年代の層が異なるものや、学びたいのに実際にはチャレンジしていない方が多く見られるものがありました。今学びたい人が誰であるか、学びやすい環境や条件は何であるか把握し、適したサービスやシステムを開発していくことで、新しい学びにチャレンジする方が増えていきそうです。
【調査設計】
調査地域:全国
調査対象者:男女20~79歳のT会員
サンプル数:2,988サンプル(人口構成比に合わせて回収)
調査期間:2020年11月10日(火)~11月13日(金)
実査機関:CCCマーケティング株式会社(Tアンケートによる実施)
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