刀は、我が心の道しるべ。富山の刀匠・宮本貞秀をモデルに描く一代記『刀匠一代(一筋の光)』発売!

パレードブックスは、2025年11月7日(金)に『刀匠一代(一筋の光)』(著・宮本躬木子)を全国書店にて発売いたします。

パレードブックス

『刀匠一代(一筋の光)』(著・宮本躬木子)
18歳で両親を亡くし、幼い弟と途方にくれていた光介。
お不動さまの力を借り、導かれるように刀の道に引き込まれていく。
厳しい師匠の指導のもと、一人前の刀鍛冶となった光介は刀剣造りに没頭するが、やがて戦争が世間に暗い影を落とすようになる――。

主人公の胸に秘めた決意、そして目標に向かってひたすら困難にめげずに努力と実行力で貫きとおした精神力が力強く描かれた一冊。

あらすじ

18才の時に突然3ヶ月の間に両親を亡くし、幼い弟を抱えて途方にくれていた主人公・光介。この先どうすればよいか、精神的にも肉体的にも絶望が襲い全く眠れない日が続く。その時自分を救ってくれたのは、神の力だった。

その後、若き日伴侶との出逢いがあり、そして親友と呼べる友人も出来る。これからと言う時に、その友人も突然の事故で失ってしまった。2度目の悲しみにおそわれた。むなしい日々をおくっていた時、ある人との出逢いから、導かれるように刀の道に引き込まれて行く。そして刀の魅力にとりつかれた光介の人生が始まって行くのだった。

厳しい師匠の指導の元、何度も心が折れそうになりながらも刀鍛冶になると言う固い決意は揺らぎがなかった。1人前の刀鍛冶になると言う強い信念があったからだ。そして月日が経ち、やがて師匠に言われた。もう、教える事はなくなったと。師匠は厳しくも深い愛情で光介を1人前にしてくれたのだった。

故郷に帰った光介は黙々と師匠の教えを守りながら刀剣造りに没頭し、やがて刀剣所を作る事を決意する。世の中は戦争に突入する気配があったからだ。弟子入りする者が、どんどん増えて来た。現在の鍛冶場はもう狭すぎた。そして、10名あまりで刀剣研究所を立ち上げた。

戦争が始まると、刀の注文も、日増しに増えて来た。戦地に行く男子に持たせる為だった。毎日刀造りに追われた日々が続くのだった。そうこうしているうちに、若い弟子達は次々に召集令状が来て、戦争に取られて行った。

そんな時、とうとう光介にも召集令状が届いた。光介は若くはなかったが、召集年齢が若者だけでは無くなっていた。召集令状が来た時には、娘が2人になっていた。生きて帰れるかもわからない先の事を考えると、召集令状は、死の宣告のようにも思え、打ちのめさせられた。召集令状を貰うと、あっというまに召集される。行き先は、舞鶴の海軍部隊だった。

階級は、一等兵で、下から2番目の低い階級だった。ここでも助けられた。刀鍛冶だったために、刀を作る事を命じられた。刀の工房を作って貰い、弟子達も数名呼んでも良いと毎日刀作りをさせられた。

家で刀を作っているのとは、訳が違い、ましてや、階級は、一等兵である。一等兵のなすべき事をしながら刀作りをする毎日である。時々偉い方に刀の進捗状態を報告させられる。それが又大変な出来事であった。お偉いさんの部屋は、奥の奥にあった。長い長い廊下の先の部屋にある。そこにたどりつくまでには、自分より目上の上等兵が角角に立っているのだ。

そのために光介には、少佐がついてくれていた。呼び出された時だけ、自分についてくれるのだ。少佐は足が早いのだ。案の定、角では「きさま、一等兵の分際でどこにいく」と怒鳴られるのだ。そしてその都度少佐が戻って来て「いいのだ、奥に呼ばれている」と説明してくれるという繰り返しだった。それが、光介の一番苦手な出来事であった。

それでも刀を作っているので外地へ行くのは免れた。朝の朝礼で全員を集めて光介の真横で切られるのだ。ここまで外地に行けと。呼ばれる理由は、色々ある。衛生検査、手旗信号のテストと。一等兵はどんな時でも呼び出しをうけるのだ。そのたびに冷や汗をかく。

そんな中でも楽しみがあった。家族の慰問があるのだ。長い時間をかけて家族が会いに来てくれる。普段食べれないものを持って来てくれる。光介にも妻のちい子が2人の娘を連れて慰問に来てくれた。

待っているのは、光介ばかりではなく、独身の弟子達がいまかいまかとちい子を待っているのだ。ちい子はそんな弟子達を見つけると、途端に嫌な顔をする。いつもの事である。

横取りされると身構えるのだ。

ちい子の思いは崩れ、案の定アッと言う間に弟子達の手に渡り跡形もなくなってしまうのだった。

そんな出来事もあったが、戦争も激しくなり、そして終盤を迎える事になる。天皇陛下のお言葉で戦争は、終わりを迎えた。

舞鶴で終戦を迎えた光介は、一路故郷に向かうのだった。

故郷の焼けただれた光景を間の辺りに見て、いかに大変な戦争だったのか、生きて帰れた事に改めて感謝する光介だった。戦争が終わると刀造りは、禁止されてしまった。

これから、何をして生きて行ばよいのか模索しながらも、怪我もなく、無事に帰れた事に改めて神の力自分の信じたお不動尊に手を合わせるのだった。

そして、お不動さまに誓った言葉を思いだす光介だった。

お不動様を山の上から広く見渡せるところに安置する。神との約束だけは、絶対に守らなければならないと。そして1人では出来ない為、各部落の長である人達にお願いに上がる光介だった。そしてやがて念願が叶い、小高い山の上には大勢の村人と、開眼式を迎える大僧正がいた。

その日は、どんより曇った天気だった。そして段々真っ暗になって来た。今にも凄い雨が降りそうな中、みんなが無事に終わる事だけを願っていた。東の空からは、雨の混じったくもが、西のそらからは、同じく雨の混じったくもが、地上に届き、両方から、行ったりきたりと、山の頂上を中心にして、押し寄せては引き返しを繰り返している不思議な光景が続いていた。近づいたら一挙に凄い雨になることがわかった。人々は儀式が無事に終わる事だけを願っていた。儀式も無事に終わり、大僧正も無事に山から降りると同時に凄い雨に見舞われた。

そして光介は、各村の人々のおかげで神との約束をはたす事が出来たのだった。

著者プロフィール

宮本躬木子(本名・美輝子)

1946年7月生まれ、獅子座

富山県富山市生まれ(旧大山町)

雄山高校卒業 調理師免許取得

母の旅館業、スキー場レストランを引き継ぎ長年従事する。その後、カフェレストラン及び人形ギャラリー、和雑貨店、花遊庵を開店する。(現在休業中)

書籍情報

書籍:刀匠一代(一筋の光)

著者:宮本躬木子

出版社:パレード

発売日:2025年11月7日

ISBN:978-4-434-36376-4

仕様:四六判/並製/90ページ

価格:800円+税

Paradebooks:https://books.parade.co.jp/category/genre01/978-4-434-36376-4.html

Amazon:https://amzn.to/4nUvciP

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【会社概要】

商号:株式会社パレード

大阪本社:大阪府大阪市北区浮田1-1-8

東京支社:東京都千代田区西神田2-8-5 SHONENGAHO-1 5階

代表取締役:原田直紀

設立:1987年10月20日

資本金:4000万円

事業内容:広告企画・アートディレクション、グラフィックデザイン全般、Webサイト企画・制作、出版事業『パレードブックス』

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会社概要

株式会社パレード

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URL
http://www.parade.co.jp
業種
サービス業
本社所在地
大阪府大阪市北区浮田1-1-8
電話番号
06-6485-0765
代表者名
原田直紀
上場
未上場
資本金
4000万円
設立
1987年10月