AEA2023 太陽光の反射と熱放射に優れ省エネと脱炭素へ貢献する高性能冷却塗料を開発 I2Cool Limited (香港)が優勝

太陽光エネルギーで電力を供給かつ蓄電可能なEV充電器を開発Yanekara Inc.(日本)が準優勝と柏の葉賞を受賞 アジア各国・地域から選ばれた起業家が競う柏の葉を舞台としたイノベーション・アワード

三井不動産株式会社

 今年12年目を迎えるアジア各国・地域から選ばれた起業家が競う、柏の葉を舞台としたイノベーション・アワード「アジア・アントレプレナーシップ・アワード(以下、AEA)2023」が、2023年10月26日(木)に柏の葉を舞台に開催されました。


 ファイナルセッションでは、既に厳しい選考のプロセスを経て勝ち上がってきたファイナリスト10社が世界に影響を与え社会を変える事業の革新性、経済的・社会的影響力、事業実行力、競争優位性、マネジメント力、戦略の整合性、そして日本企業との連携・日本での事業展開の可能性などについてそれぞれのプレゼンテーションを行いました。


 見事優勝に輝いたのは、太陽光の反射と熱放射に優れたテクノロジーを活用し、電気やオゾン層を破壊する冷媒を必要としない「省エネと脱炭素化へ貢献する高性能冷却塗料」を開発したスタートアップである香港のI2Cool Limitedです。本テクノロジーは商業的な成功をおさめるだけでなく、社会的に与えるインパクトが大きく、そして日本だけでなくグローバルにも貢献することが高く評価され、満場一致で決定されました。

 更に本年新たに創設された柏の葉スマートシティにおける事業実証のサポートが受けられる「柏の葉賞」は、「太陽光エネルギーでEVに電力を供給かつ蓄電可能な最先端の双方向EV充電器とEVの充放電タイミングを制御するクラウドソフトウェア」を開発する、柏の葉に拠点を置く日本のスタートアップ、Yanekara Inc.が受賞しました。


AEA2023のポイント

  • 優勝は太陽光の反射と熱放射に優れ省エネと脱炭素へ貢献する高性能塗料を開発する、I2Cool Limited(香港)

  • 準優勝と柏の葉賞は太陽光エネルギーで電力を供給かつ蓄電可能なEV充電器を開発する、Yanekara Inc.(日本)

  • 芳川 裕誠氏(Carbide Venturesジェネラルパートナー / トレジャーデータ 創業者&取締役会長)と各務 茂夫先生(AEA運営委員会委員長 / 東京大学大学院工学系研究科 教授 / 東京大学産学協創推進本 部 副本部長 / 日本ベンチャー学会会長)による特別講演を開催

  • AEAアルムナイ(Lifeform AI CEO Dr. Karlos Ishac)による講演を開催

  • 2024年2月にAEAファイナリスト、アルムナイが集うネットワーキングイベントを柏の葉で開催予定


■ アーカイブ動画

※AEA2023のアーカイブ視聴はこちらからご覧ください: URL: https://aea2023archive.peatix.com/


■ AEAについて [WEB]:https://aea.events/j/aboutaea2023/

 AEAは、成長著しいアジア全体から、知恵や技術を駆使してチャレンジする若き起業家を呼び込み、大手民間企業からスタートアップ支援者まで、「公・官・学」が一体となったアジアのイノベーション創造におけるエコシステム(生態系)構築を目指したイノベーション・アワード。世界のあらゆる課題の解決に果敢に挑むアントレプレナー(起業家)は、新しい経済活動を産み、産業を創造し雇用を作りだす源であり、世界中でイノベーションの要として位置づけられています。


■AEA2023 受賞企業一覧

<優勝>

I2Cool Limited(香港) [WEB]:https://i2cool.com/

サハラ砂漠の蟻の皮膚から着想を得た、太陽光の反射と熱放射に優れたテクノロジーを使い電気やオゾン層を破壊する冷媒を必要としない、省エネと脱炭素化へ貢献する高性能冷却塗料を開発。

建築、新エネルギー、物流、電力、化学、自動車など様々な産業で適用可能となり、エネルギー消費量、二酸化炭素の排出量を削減する。

・Co-Founder YIHAO ZHU氏からのコメント

「ありがとうございます。第一位を受賞したことを嬉しく思います。皆様がプレゼンを理解してくださったこと、マーケティングチーム、プレゼンを行った仲間、全てに感謝します。様々な業界に訴求できることが分かりましたので、長期的な視野を持って社会に、そして日本に貢献していきたいと思います。グローバルコミュニティに役立つ技術をこれからも提供していきたいと思います。」


・授賞理由

審査員すべてが、まず社会的に与えるインパクトを評価しました。またそのインパクトによって商業的な成功をおさめるだけでなく、日本や本国の市場へも貢献することになりますし、ひいてはグローバルにも貢献することになると考えました。審査員すべてが優勝に賛同いたしました。


<準優勝>

Yanekara Inc. (日本) [WEB]:https://yanekara.jp/

太陽光エネルギーでEVに電力を供給かつ蓄電可能な最先端の双方向のEV充電器、YaneBoxを開発。従来より安価で軽量、効率が高くエネルギー損失を最小に抑えることを実現。また、EVの充放電タイミングを制御するクラウドソフトウェアも開発しており、太陽光パネルとEVを遠隔でコントロールも可能となっている。

・Co-Founder and COO 吉岡大地氏からのコメント

「Yanekaraを選んで頂きありがとうございます。このような賞をいただけて大変光栄です。アワードを企画してくださった皆様に感謝を申し上げます。こちらの賞を受賞できた喜びをチームのみんなと分かち合いたいと思います。皆様の期待を背負っていることを感じております。私達のビジネスを活かして、皆様方、日本の社会にこれからも貢献していきたいと思います。」


・授賞理由

ベンチャーがこれから日本で成功し続けていくためにはどのようなことに注力しなければいけないかということ、24~36ヶ月の短期間でどういうことを行えばよいかということをきちんと理解していたところに、審査員が非常に感銘を受けました。

 

<第3位>

Castomize Technologies Pte. Ltd. (シンガポール) [WEB]:http://castomize.co/

高度な製造技術とカスタマイズされたポリマーを使用した、患者や医療従事者にとって快適性、利便性、効率性を追求した4Dプリントギプスを開発。最小限の資源の使用とプロセスを実現し、低コストで医療廃棄物を減少し環境にも優しく持続可能性が高い。

・CEO ABEL JUN HIENG TEO氏からのコメント

「ありがとうございます。まさか3位をいただけるとは思っていませんでした。私たちの影響力をさらに拡大し、貢献していきたいと思います。」


・授賞理由

創設者が持っているビジョンに大変感銘を受けました。そのビジョンが明確なロードマップを持っていたこと、非常にプロフェッショナルな技術を持って発表に臨んだというところが評価のポイントです。


<柏の葉賞>

Yanekara Inc.(日本) [WEB]:https://yanekara.jp/

太陽光エネルギーでEVに電力を供給かつ蓄電可能な最先端の双方向のEV充電器、YaneBoxを開発。2年間の事業実証(PoB)プロジェクトを柏市と東京大学での実施を計画しており、4つのユースケースを前提に財務的な実現可能性を検証する。EVのカーシェアリング分野もPoBの視野に入れている。

・Co-Founder and COO 吉岡大地氏からのコメント

「ありがとうございます。こちらの賞を受賞したことを光栄に思います。柏の葉がイノベーションのハブとしてPoBを推進されていることを存じており、私達にとって柏の葉でまずビジネスを展開することは非常に意味深いことだと考えています。柏の葉からビジネスを開始し、世界に広げていきたいと思っています。」


・授賞理由

三井不動産は『柏の葉から世界の未来を作るビジョンを提供する』というビジョンを掲げています。Yanekaraの事業成長のシナリオ及び柏の葉でのPoCプランが柏の葉のビジョンとマッチしており、 事業の実行性とターゲットが明確だったため選出いたしました。


<特別賞 ライフサイエンス賞>

AIRS Inc. (韓国) [WEB]:http://ai-robot-surgery.com/

3D画像を活用した最先端の手術用ロボットとナビゲーションシステムで外科手術の精度を高め、接骨を改善し再手術のリスクを防ぐ。骨折手術の放射線被ばくを90%削減し、手術時間の50%短縮も実現。


・CEO SANGHYUN JOUNG氏からのコメント

「選んでいただきありがとうございます。このような素晴らしい賞を受賞できるとは思っていませんでした。ビジネスを日本に展開して高齢者、患者さんに貢献したいと思います。」


・授賞理由

新規性、ソリューションがもたらすベネフィット、実現可能性等を総合的に評価し選出しました。臨床的な活用性も有望で、臨床で適用される可能性は高いと思われます。


<特別賞 日本ベンチャー学会賞>

Dai3mimi Health-Tech Limited (香港) [WEB]:http://www.dai3mimi.io/

特許取得済みの音響技術、素材伝導システムを使い頭蓋骨を通して内耳に直接伝える、高齢者の認知症予防や難聴、耳鳴りなどへ痛みがなく快適で、低コストの革新的な聴覚ソリューション


・Founder , CEO & Product Creator STEPHEN LAM氏からのコメント

「この賞をいただけたことを嬉しく思います。Dai3mimiのポータルが日本の皆様に貢献し高齢化の問題を克服できることを期待しています。」


・授賞理由

まずプロダクトが美しく洗練されています。そしてパラダイムの転換の可能性を秘めています。プレゼンテーションビデオも完成度が高くマーケティング能力の高さも評価しました。臨床試験も克服できることが予測されます。

 

<特別賞 IP Bridge賞>

Yanekara Inc.(日本)

・Co-Founder and COO 吉岡大地氏からのコメント

「ありがとうございます。こちらの賞を受賞できたことに驚いています。この喜びをチームメンバーとも共有したいと思います。日本におけるエネルギーシステムの変革をリードしていきたいと思います。」


・授賞理由

太陽光発電の有効利用の解決策として、今後急速に普及するであろうEVをインフラとして利用する事に着目しているところを評価しました。EMSが広く普及しクリーンエネルギーの有効利用によって、日本における発電コストの問題が解決されることが期待できます。

 

<特別賞 富士通アクセラレーター賞>

Yanekara Inc.(日本)

・Co-Founder and COO 吉岡大地氏からのコメント

「とても光栄です。富士通様との協業によって私たちのビジネスを加速していきたいと思います。ありがとうございます。」


・授賞理由

富士通ではSDG’sや環境問題への取り組みやお客様へのソリューション拡充を目指しており、当社との親和性や将来の協業可能性を見込めることから選出させていただきました。」

 

<オーディエンス賞>

Castomize Technologies Pte. Ltd. (シンガポール)

・CEO ABEL JUN HIENG TEO氏からのコメント

「非常に嬉しいです、ありがとうございました。」


<特別賞:マイクロソフト賞>

ファイナリスト全10社


AIRS Inc. / 韓国

Dai3mimi Health-Tech Limited / 香港

Liaoning Jiayu Technology Co., LTD / 中国

Huijia Health Corporation / 台湾

I2Cool Limited / 香港

Nabsolute Co., Ltd / タイ

Ostic Pharma Pvt Ltd / インド

BioPhenolics Inc. / 日本

Castomize Technologies Pte. Ltd. / シンガポール

Yanekara Inc. / 日本


■ 各賞について

【アジア・アントレプレナーシップ・アワード】

・優勝                   :賞金300万円

・準優勝      :賞金100万円

・第3位                 :賞金50万円

・柏の葉賞             :賞金200万円、柏の葉での実証サポートを提供、来年度柏市が検討しているスタートアップ支援新規補助金の申請要件に該当


【特別賞】

・マイクロソフト賞:

採択後は、下記のリソースをご提供致します。

l Microsoft Azure 最大$150,000 /4年

l Visual Studio Enterprise / l GitHub Enterprise / l Microsoft 365 / l PowerPlatform / l Dynamics365 /l Partner Solution: / Ø OpenAI / Ø Bubble / Ø Miro / Ø Stripe / Ø Linkedin

 

・富士通アクセラレーター賞:

富士通の推進するスマートシティ関連プロジェクトの共創パートナーとなりうるスタートアップに、富士通担当部門メンバーとのディスカッションの場を提供します。


・IP Bridge賞:

人々の未来づくりに貢献し、提供プロダクトが日本における実装可能性を秘めているベンチャーに対し、(株)IP Bridgeによる知財支援(2023年末までに最大3回)のサービスが贈られます。


・ライフサイエンス賞:

1. 来日時のLINK-Jネットワーク内企業との1on1 mtg設定の打診、内容によってはLINK-J HPへの注目ニュースの掲載

2. LINK-J HPへの受賞企業のインタビュー記事の掲載

3. (日本企業の場合)LINK-J会員権1年間分無料

※LINK-J(一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン)

ライフサイエンス領域において人的交流・技術交流を促進し、シーズやアイデアの事業化を支援することで、新産業創造のエコシステム構築を目指している。


・日本ベンチャー学会賞:

一般社団法人日本ベンチャー学会より、問題解決が最もチャレンジングで、アントレプレナーシップ(”企業家精神”) に満ちたチームに対し授与されます。

 

・オーディエンス賞:

ファイナルセッション参加企業の中からオンライン配信を視聴いただいたオーディエンスの投票で最大の票を集めた企業に授与されます。


■ 特別講演とアルムナイ講演について

 

【特別講演】

特別講演として、芳川 裕誠氏(Carbide Venturesジェネラルパートナー / トレジャーデータ 創業者&取締役会長)と各務 茂夫先生(AEA運営委員会委員長 / 東京大学大学院工学系研究科 教授 / 東京大学産学協創推進本部 副本部長 / 日本ベンチャー学会会長)に登壇いただき、「グローバルで勝ち残るスタートアップ経営、事業成長のキードライブとは」をテーマに、グローバルなスタートアップエコシステムとのつながりやチーム作りの重要性などについて貴重なお話をいただきました。


【アルムナイ講演】


 今年はさらにAEAアルムナイであるAEA2021年セミファイナリストのDr. Karlos Ishac(Lifeform AI CEO)に「AEAが未来への架け橋に。筑波大学発スタートアップが掴んだ日本企業との実証プロジェクト」をテーマに講演いただき、惜しくも授賞は逃したものの、その後もAEAと継続的に繋がり自ら手を挙げたことでチャンスをたぐり寄せた日本企業との実証プロジェクト、そこで得られた価値などついてお話いただきました。


■ アーカイブ動画

※AEA2023のアーカイブ視聴はこちらからご覧ください: URL: https://aea2023archive.peatix.com/


2024年2月にAEAファイナリスト、アルムナイが集うネットワーキングイベントを柏の葉で開催予定

 AEAは2012年の初開催からこれまで、ジェトロや東京大学の他、アジア各地のインキュベーター、アクセラレーター、大学等のスタートアップ支援機関などの専門家からなるノミネーターが見極めた、アジア17の国・地域から275社の確かな技術力を持ったスタートアップが集まり、社会課題解決に繋がるビジネスアイデアを競い合ってきました。過去出場企業は、その後IPOやM&AなどのEXITを達成し、事業を大きく成長させています。

 本年度はAEA当日とは別にフォローアップイベントとして、AEA2023およびこれまでの参加企業、柏の葉拠点のスタートアップを交えたアルムナイイベントを企画しております。柏の葉にリアルで集いスタートアップの経営者同士でネットワーキングや意見交換などを行っていただける、絶好の機会となります。このイベントを通してAEA受賞企業と日本の企業とのビジネスマッチング、AEAアルムナイ・コミュニティの構築を行い、AEAを起点としたスタートアップ支援、新産業創出をさらに推進してまいります。


■協賛・後援一覧


■共催者 概要
※三井不動産HPをご確認ください。


■ 三井不動産グループのSDGsへの貢献について https://www.mitsuifudosan.co.jp/esg_csr/

三井不動産グループは、「共生・共存」「多様な価値観の連繋」「持続可能な社会の実現」の理念のもと、人と地球がともに豊かになる社会を目指し、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)を意識した事業推進、すなわちESG経営を推進しております。当社グループのESG経営をさらに加速させていくことで、日本政府が提唱する「Society 5.0」の実現や、「SDGs」の達成に大きく貢献できるものと考えています。また、2021年11月には「脱炭素社会の実現」、「ダイバーシティ&インクルージョン推進」、2023年3月には「生物多様性」に関し、下記の通りグループ指針を策定しました。今後も、当社グループは街づくりを通じた社会課題の解決に向けて取り組んでまいります。


【参考】
・「脱炭素社会実現に向けグループ行動計画を策定」
 https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2021/1124/
・「ダイバーシティ&インクルージョン推進宣言および取り組み方針を策定」
 https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2021/1129_02/
・「グループ生物多様性方針を策定」
 https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2023/0413/

*なお、本リリースの取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)における5つの目標に貢献しています。


目標 3  すべての人に健康と福祉を

目標 8  働きがいも経済成長も

目標 9  産業と技術革新の基礎をつくろう

目標10 人や国の不平等をなくそう

目標17 パートナーシップで目標を達成しよう

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ビジネスカテゴリ
商業施設・オフィスビル
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会社概要

三井不動産株式会社

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業種
不動産業
本社所在地
東京都中央区日本橋室町2丁目1番1号
電話番号
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代表者名
植田 俊
上場
東証プライム
資本金
-
設立
1941年07月