チームラボによるシンガポールでの常設展「FUTURE WORLD」がリニューアルオープン(9月1日)

チームラボ

チームラボによるシンガポールでの常設展
「FUTURE WORLD」(アートサイエンス・ミュージアム)がリニューアルオープン。
2018年9月1日(土)から10作品を新たに展示。

チームラボによる、シンガポールのデジタルアート常設展「FUTURE WORLD: Where Art Meets Science」が、2018年9月1日(土)リニューアルオープン。「Transcending Boundaries(作品の境界を破壊する)」プロジェクトによるデジタルアートを含む10作品を新たに追加し、全19作品を展示。

「FUTURE WORLD: Where Art Meets Science」は、シンガポールのマリーナベイ・サンズの、蓮の花の形をした建物が特徴的なアートサイエンス・ミュージアムに2016年3月にオープン。オープンから2年間、幅広い世代のお客様にお越しいただき、2018年4月には、来場者数が100万人を突破。

詳細: https://www.teamlab.art/jp/e/artsciencemuseum/

▼Transcending Boundaries
作品の境界を破壊する

脳内では、本来、考えや概念の境界が曖昧である。考えや概念は、いろんな他の考えや概念と影響を受け合って存在している。それが、実世界で作品として存在するために物質に媒介される。そして、物質が境界を生んできたのだ。

デジタルテクノロジーによって物質の媒介から解放された作品の境界は曖昧になる。作品は、他の作品と互いに影響を受け合いながら、変化し続ける。作品は独立した存在のまま、作品同士の境界は失われていく。
詳細: https://www.teamlab.art/jp/concept/digital_domain_releases/

【追加作品】
憑依する滝、Transcending Boundaries / Universe of Water Particles, Transcending Boundaries

teamLab, 2017, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi

作品: https://www.teamlab.art/jp/w/waterparticles-transcending/
作品動画: https://youtu.be/bqDeXfWKb-k

水は、無数の水の粒子の連続体で表現し、粒子間の相互作用を計算している。そして、水の粒子の挙動によって、空間上に線を描く。その線の集合をチームラボが考える「超主観空間」によって平面化し滝を描いている。 人が作品の上に立つと、その場は、水の流れを遮る岩のように、その人自身が障害物となり水の流れが変化していく。作品は、人々のふるまいの影響を受けながら、変容し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。 そして、水は、他の作品に影響を与える。

花と人、コントロールできないけれども、共に生きる / Flowers and People, Cannot be Controlled but Live Together - Transcending Boundaries, A Whole Year per Hour
teamLab, 2017, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi

作品: https://www.teamlab.art/jp/w/flowerandpeople-transcendingboundaries
作品動画: https://youtu.be/bqDeXfWKb-k

一時間を通して、一年間の花々が咲いては散り、変化していく。

花は生まれ、成長し、咲き、やがては散り、枯れていく。誕生と死滅を、永遠と繰り返し続ける。 花は、人々がじっとしているといつもより多く生まれ、人々が花に触ったり、歩きまわると、いっせいに散っていく。

作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、鑑賞者のふるまいの影響を受けながら、変容し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。

そして、他の作品に影響を与えたり、他の作品の影響で散ったりする。

春、国東半島に訪れた際、山の中の桜やふもとの菜の花を見ているうちに、どこまでが人が植えたものなのか、どこまでが自生している花々なのか疑問に思った。そこは多くの花に溢れ、非常に心地よい場所だった。そして、花が多いということは、その自然が、人の営みの影響を受けた生態系であることを感じさせる。どこまでが自然で、どこからが人為的なのか、境界が極めてあいまいなのだ。つまり、自然と人間は対立した概念ではなく、心地良い自然とは、人の営みも含んだ生態系なのであろう。そして、近代とは違って、人間が自然を完全に把握することができない、完全にコントロールすることができないという前提で、自然のルールに寄り添った人の長い営みこそが、この心地良い自然をつくったのではないだろうか。この谷間の人里は、近代以前は海路によって栄えたが、陸路中心に変わった近代以降、長らく陸の孤島となった。そこには、近代以前の自然と人との関係が、ほのかに残っているように感じられ、コントロールできないという前提の下での、自然への人為的な行為とはどのようなものなのか考えさせられたのだ。

境界のない群蝶、人から生まれた儚い命 / Flutter of Butterflies Beyond Borders, Ephemeral Life Born from People
teamLab, 2018, Interactive Digital Installation, Endless

作品: https://www.teamlab.art/jp/w/butterflies_ephemerallife_people

「群蝶図」。この群蝶は、人々から生まれ、空間の中を舞う。人々がふれると死んでいく。
人々が空間に入り立ち止まると、人々の体に現れる蛹から蝶が羽化し、足元から飛んでいく。

自分の存在によって、作品は生まれるが、その生まれていく様子は自分からはあまり見えず、他者によって認識されるだろう。

ディスプレイの中に越境し、そして、作品の境界を越境し、他の作品の中を飛び回る。他の作品の中をシームレスに飛ぶことによって、作品のフレームという概念を解き放ち、作品間の境界をあいまいにしていく。群蝶は他の作品の影響を受けながら飛ぶ。

人々が生んだ蝶よりも、人々が殺した蝶の方が多ければ、この作品はなくなってしまう。

この作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。 あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として、以前の状態が複製されることなく、変容し続ける。つまり、今この瞬間の絵は、二度と見ることができない。

The Void
teamLab, 2016, Digital Work, 4 channels

作品: https://www.teamlab.art/jp/w/thevoid

四季千年神田図 - 田染荘 / Four Seasons, a 1000 Years, Terraced Rice Fields - Tashibunosho
teamLab, 2016, Digital Work, 6 channels, 1000 years

作品: https://www.teamlab.art/jp/w/tashibunosho

千年以上変わらず続く田染荘の景色を、自然と共生していく人々の営みとともに、悠久に続く景色として描いている。 1年を通して、作品世界の景色と人々の営みは、日々段々と変わっていく。 1日を通して、作品の世界は移ろう。日の出とともに明るくなり、日の入りが近づくと夕焼けになり、夜が深くなるにつれ暗くなっていく。そして、日々の時間に合わせて人々の営みも変わっていく。 収穫祭の時期には、夜、人々は音楽を奏で踊り出すだろう。 実際の田染荘の日々の日の出や日の入りの時間に連動して、作品世界の日の入りや日の出が起こる。 そして、その時、実際の田染荘で雨が降っているならば、作品世界でも雨が降る。 千年以上変わらず続く田染荘の景色のように、この作品は、毎年、ほとんど変わらず、千年以上悠久に続いていく。しかし、自然の景色が、同じようで、2度と同じではないように、作品の次の年の同じ時は、全く変わらない景色のようで、厳密には同じ絵ではない。つまり、今この瞬間は、二度と見ることができない。毎年、ほとんど変わらないが、厳密には同じではない風景が、永遠と続いていく。

生命は生命の力で生きている / Life Survives by the Power of Life
teamLab, 2011, Digital Work, 6 min 23 sec. (loop), Calligraphy: Sisyu

作品: https://www.teamlab.art/jp/w/life

自然の恵みも脅威も、そして文明の恵みも脅威も、連続的でつながっている。どこかに絶対的な悪意があるわけでもなければ、かといって綺麗ごとでもすまされない。わかりやすい解などないし、感情すら整理できないかもしれない。それでも、あらゆる状況においても“生きる”それを全部肯定したい。生命はうつくしい。 チームラボが設立以来取り組んでいる空間に書く書『空書』。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的に再構築し、蝶や鳥、花などの動植物が宿り、移り変わる季節とともに生命の営みを表現した。「山川草木悉皆成仏(生きとし生けるものすべてに仏性はやどる)」から、禅においては、何ものにも囚われる事のない、自然でありのままの姿こそが仏であると考える。現代に生きる我々の考える生命の心をかたちにした。

Impermanent Life, 人が時空を生み、それぞれの時空が交差する場所には新たな時空が生まれる / Impermanent Life: People Create Space and Time, at the Confluence of their Spacetime New Space and Time is Born
teamLab, 2018, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi

作品: https://www.teamlab.art/jp/w/space-and-time

背景では、桜が咲いては散り、生と死を繰り返す。

そして、人々と空間の接触部分から、一定のリズムと特定の間隔で放射状に広がるように円が生まれ大きくなっていく。生まれてくる円は、背景の世界の明暗だけを変える。

世界はこんなにもやさしく、うつくしい / What a Loving, and Beautiful World
Sisyu + teamLab, 2011, Interactive Digital Installation, Endless, Calligraphy: Sisyu, Sound: Hideaki Takahashi

作品: https://www.teamlab.art/jp/w/whatloving

鑑賞者の影が文字に触れると、その文字がもつ世界が表れ、世界を創っていく。そして文字から生まれたものたちは、世界の中で互いに影響し合う。

投影された世界の裏側には、360度広がる空間があり、文字から生まれたものたちは、空間上のそれぞれの位置や、それぞれが持つ知能や関係性、物理的な影響などによって、互いに影響を受け合いながら、空間上でリアルタイムに計算され、複雑かつ自然な世界をつくっていく。風が吹けば、風の物理的な影響を受け、蝶は火が嫌いだけれども、花が好きで、花に近づいていく。自然の景色に同じ瞬間がないように、同じ瞬間は二度となく、常に初めて見る景色を創り出す。

漢字が亀の甲羅や牛や鹿の骨、青銅器に刻まれていたころ、漢字の一文字は、ひとつの世界の部分を持っていた。漢字を通して鑑賞者どうしが呼び出した世界は、連続し、互いに相互作用を与えながら、世界は創られていく。

スケッチピストン / Sketch Piston – Playing Music
teamLab, 2015-

作品: https://www.teamlab.art/jp/w/playingmusic

指でなぞって線を描いたり、タッチしてボールを出すことで、音楽を奏でる楽器です。

描いた線は、キャンバスの世界に影響し、ボールやキャラクターが跳ねて音を奏でながら、世界は創られていきます。線は、描かれた場所の高さで、奏でる音階が変わります。体験者たちが一緒に、線を描いたり、タッチしてボールを出すことで、みんなで音楽を奏でることができます。

お絵かきピープル&アニマルズ / Sketch People & Animals
teamLab, 2015

作品: https://www.teamlab.art/jp/w/sketchanimals
作品動画: https://youtu.be/CwFP1rLFHmM

この広場では、みんなが描いた人や動物たちが動き出します。
紙に自由に人や動物の絵を描きます。
すると、みんなが描いた人や動物たちが、目の前の大きな広場で動き出します。
人や動物たちは互いにコミュニケーションを取ったり、さわると反応してくれたりします。

【以下の作品も引き続きご覧いただけます】

クリスタル ユニバース / Crystal Universe


すべって育てる! フルーツ畑 / Sliding through the Fruit Field


グラフィティネイチャー / Graffiti Nature


小人が住まうテーブル / A Table where Little People Live


光のボールでオーケストラ / Light Ball Orchestra


お絵かきタウン / Sketch Town


つくる!僕の天才ケンケンパ / Create! Hopscotch for Geniuses


メディアブロックチェア / Media Block Chair


つながる!積み木のまち / Connecting! Block Town


【開催概要】

FUTURE WORLD: WHERE ART MEETS SCIENCE
https://www.teamlab.art/jp/e/artsciencemuseum/
会期: 2016.3.12 (木) - 常設 (リニューアル オープン 2018年9月1日)
会場: アートサイエンス・ミュージアム、マリーナベイ・サンズ (6 Bayfront Ave, Singapore 018974)
時間: 10:00 – 19:00 (最終入場 17:30)
主催: ArtScience Museum
協賛: パナソニック
入場料: 2018年9月1日からの通常料金。
大人 SGD 19.00
シニア / 学生 / 子供 SGD 14.00
ご家族(大人2名+子供2名)SGD 54.00

【チームラボ】
アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、デザイン、そして自然界の交差点を模索している、学際的なウルトラテクノロジスト集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。

チームラボは、アートによって、人間と自然、そして自分と世界との新しい関係を模索したいと思っている。デジタルテクノロジーは、物質からアートを解放し、境界を超えることを可能にした。私たちは、自分たちと自然の間に、そして、自分と世界との間に境界はないと考えている。お互いはお互いの中に存在している。全ては、長い長い時の、境界のない生命の連続性の上に危うく奇跡的に存在する。

47万人が訪れた「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」、「ミラノ万博2015」日本館をはじめ、シリコンバレー、ロンドン、シンガポールなど国内外で常設展およびアート展を開催。東京・お台場に、「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」、東京・豊洲に超巨大没入空間「チームラボ プラネッツ TOKYO DMM.com」をオープン。2018年9月9日までフランス・パリにて「teamLab : Au-delà des limites」、2018年10月28日まで御船山楽園(佐賀・武雄)で「earth music&ecology  チームラボ かみさまがすまう森」を開催中。8月30日からAmos Rex(フィンランド・ヘルシンキ)で、オープニング展「teamLab: Massless」を開催中。

チームラボの作品は、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(オーストラリア・シドニー)、南オーストラリア州立美術館(オーストラリア・アデレード)、サンフランシスコ・アジア美術館(サンフランシスコ)、アジア・ソサエティ(ニューヨーク)、ボルサン・コンテンポラリー・アート・コレクション(トルコ・イスタンブール)、ビクトリア国立美術館(オーストラリア・メルボルン)に永久収蔵されている。

teamLab: https://www.teamlab.art/jp/
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YouTube: https://www.youtube.com/c/teamLabART

【アートサイエンス・ミュージアム】
マリーナベイ・サンズの施設であるアートサイエンス・ミュージアムは、アート、サイエンス、テクノロジーそして文化の相互関係を探求している文化施設です。
2011年2月のオープン以来、蓮の形が特徴的なこのアートサイエンス・ミュージアムでは、レオナルド・ダ・ヴィンチ、サルバドール・ダリ、アンディ・ウォーホル、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ、マウリッツ・エッシャーなど、世界の主要アーティストの大規模な展覧会が開催されています。
さらにビックデータ、粒子物理学、自然史、海洋生物学、宇宙探査など、科学的にも非常に重要な展覧会も開催され、 また、世界各地の有名な博物館やギャラリーと提携して国際的な展覧会も開かれています。独自に展覧会も企画し、幅広い層の観客に教育、イベント、活動、学習の機会を提供しています。

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会社概要

チームラボ株式会社

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URL
https://www.teamlab.art/jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区神田小川町2-12 小川町進興ビル 受付 6階
電話番号
-
代表者名
猪子寿之
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
2001年04月