今日から値上げ、「パック牛乳」など833品目 来年値上げ、早くも2000品目超え 円安要因
「食品主要105社」価格改定動向調査(11月)
帝国データバンクは、上場する食品メーカー主要105社における価格改定動向について調査を行った。
<調査結果(要旨)>
牛乳中心に833品目で値上げ 半年ぶり1000品目割れも、昨秋の2倍と高水準
値上げ率平均のうち、11月単月では15%だった。既に値上げが済んだ1~10月を含めた年内11カ月のうち、9・10月の16%に次いで3番目に高い水準だった。春先から続く小麦や食用油価格の上昇に加え、原油高に伴う包装資材や容器、物流費の高騰、今夏から急速に進行した円安水準などが重なり、食品分野を問わず大幅な価格アップに踏み切るケースが多かった。
生乳価格上昇でパック牛乳などが一斉値上げ 心理的なインパクトは年内でも有数の大きさに
年間で最も多いのは加工食品で8536品目。次いで調味料(4808品目)、酒類・飲料(3977品目)などが続いた。乳製品(1033品目)は、今年に入り11カ月目で年内累計1000品目を突破した。
牛乳など日配品の値上げで、消費者の「インフレ実感」一気に鮮明化へ
約6700品目に上る食品で値上げが行われた10月以降、高まりつつある消費者のインフレ実感は、11月以降値上げされる「パック牛乳」など日配品の値上げにより、一気に鮮明化するとみられる。ただ、年内の「値上げラッシュ」は10月を最大の山場としてピークアウトしているほか、12月の値上げもゼリー類など局所的なものにとどまる。そのため年末まで当面の間、消費者生活面では新たな値上げから遠ざかる見通しとなる。
足元では1ドル150円前後で推移する円安局面のなか、来年の値上げ予定品目数は早くも2000品目を超え、その多くで「円安」が要因として挙げられている。今後も大きく引き上げられる予定の電気・ガス代など、コスト上昇圧力が解消される望みは当面薄いなか、来年2~3月をピークに「値上げラッシュ」が再来する可能性が高い。
- 牛乳中心に833品目で値上げ 半年ぶり1000品目割れも、昨秋の2倍と高水準
- 生乳価格上昇でパック牛乳などが一斉値上げ 心理的なインパクトは年内でも有数の大きさに
- 牛乳など日配品の値上げで、消費者の「インフレ実感」一気に鮮明化へ
牛乳中心に833品目で値上げ 半年ぶり1000品目割れも、昨秋の2倍と高水準
2022年の食品値上げ(10月31日時点)品目数月別
値上げ率平均のうち、11月単月では15%だった。既に値上げが済んだ1~10月を含めた年内11カ月のうち、9・10月の16%に次いで3番目に高い水準だった。春先から続く小麦や食用油価格の上昇に加え、原油高に伴う包装資材や容器、物流費の高騰、今夏から急速に進行した円安水準などが重なり、食品分野を問わず大幅な価格アップに踏み切るケースが多かった。
生乳価格上昇でパック牛乳などが一斉値上げ 心理的なインパクトは年内でも有数の大きさに
主な食品分野 価格改定の動向
年間で最も多いのは加工食品で8536品目。次いで調味料(4808品目)、酒類・飲料(3977品目)などが続いた。乳製品(1033品目)は、今年に入り11カ月目で年内累計1000品目を突破した。
牛乳など日配品の値上げで、消費者の「インフレ実感」一気に鮮明化へ
牛乳棚イメージ
約6700品目に上る食品で値上げが行われた10月以降、高まりつつある消費者のインフレ実感は、11月以降値上げされる「パック牛乳」など日配品の値上げにより、一気に鮮明化するとみられる。ただ、年内の「値上げラッシュ」は10月を最大の山場としてピークアウトしているほか、12月の値上げもゼリー類など局所的なものにとどまる。そのため年末まで当面の間、消費者生活面では新たな値上げから遠ざかる見通しとなる。
足元では1ドル150円前後で推移する円安局面のなか、来年の値上げ予定品目数は早くも2000品目を超え、その多くで「円安」が要因として挙げられている。今後も大きく引き上げられる予定の電気・ガス代など、コスト上昇圧力が解消される望みは当面薄いなか、来年2~3月をピークに「値上げラッシュ」が再来する可能性が高い。
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