日本SF大賞2冠作家・酉島伝法が9年の歳月を費やした長編『奏で手のヌフレツン』ついに刊行!
著者新境地、感動の書き下ろしエンタテインメント巨編が12月4日発売
奏でよ、全地に響く、生命の賛歌を――
大森望氏(書評家・翻訳家)より「SF史を見渡しても、これほど独創的なデビュー作はほとんど例がない」「現代日本SFの極北にそそり立つ異形の金字塔にして、SF的想像力の最長到達点を示す里程標」と絶賛された「皆勤の徒」でデビューした酉島伝法さんは、2013年、同作を含む連作集で第34回日本SF大賞を受賞。2019年には、初の書き下ろし長編『宿借りの星』で、自身2度目となる第40回日本SF大賞を受賞という、飛浩隆さんに次ぐ史上2人目の偉業を成し遂げました。
それから約4年の月日を経て、待望の書き下ろし長編『奏で手のヌフレツン』がついに誕生。
本作は、酉島さんが初めて日本SF大賞を受賞した2014年、『書き下ろし日本SFコレクション NOVA+ バベル』(大森望責任編集、河出文庫)に発表された同題の短編をもとに、構想も新たに書き下ろされた酉島さんの新境地、9年の歳月を費やして生まれた感動のエンタテインメント長編です。
クライマックス感全開のプロローグ「序」を終えると、往年のテレビアニメ「世界名作劇場」や、19世紀に活躍した作家チャールズ・ディケンズを思わせる、魅力的で生活感あふれる物語が静かに始まろうとします。
ところが、この奇妙な世界には、壮絶な謎が秘められていたのです。
2023年の最後を飾るに相応しい、最高の長編SF作品をぜひお楽しみください。
【あらすじ】
球地(たまつち)――
人々はそこに散在する八つの聚落(じゅらく)で生活していた。
その球面世界を、五つの太陽が絶え間なく巡っていた。
リナニツェたちの聚落の太陽は死に、太陽は四つになった。
リナニツェは生きのび、奏で手(かなでて)の過去を封印した。
そしてリナニツェはジラァンゼを生み、ジラァンゼはヌフレツンを生んだ。
親子三代にまたがる壮大な物語が、いま幕を開ける。
聞こえるだろうか、地に満ちる生命の賛歌が――
【著者紹介】
酉島伝法(とりしま・でんぽう)
1970年、大阪府生まれ。作家、イラストレーター。2011年、「皆勤の徒」で第2回創元SF短編賞を受賞し、デビュー。2013年刊行の連作集『皆勤の徒』で第34回日本SF大賞を受賞。2019年刊行の第一長編『宿借りの星』で第40回日本SF大賞を受賞。他の著書に『るん(笑)』『金星の蟲』、『旅書簡集 ゆきあってしあさって』(高山羽根子・倉田タカシと共著)等。
【書誌情報】
書名:奏で手のヌフレツン
著者:酉島伝法
仕様:四六判変形/並製/504ページ
発売⽇:2023年12⽉4日
税込定価:2,640円(本体2,400円)
ISBN:978-4-309-03158-3
装丁:川名潤
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