【国立科学博物館】コレクション特別公開「早春の植物」のご案内~園内を散策して、可憐な花々に春の息吹を感じませんか~
国立科学博物館 筑波実験植物園(園長 細矢 剛)において、来る2023(令和5)年2月23日(木・祝)から3月21日(火・祝)まで、コレクション特別公開「早春の植物」を開催いたします。【URL:https://tbg.kahaku.go.jp/event/2023/02soshun/】
早春の明るい林床では、この時期にしか見られない花々の競演が楽しめます。筑波実験植物園では、セツブンソウやフクジュソウ、カタクリなど、早春のわずか数週間のみ花を咲かせ夏には姿を消してしまう、春植物やスプリング・エフェメラルなどと呼ばれる植物が観察できます。特に「春の小路」では、50種類をこえるスイセンをはじめ、新たに植栽した数多くの早春の植物を観ることができます。また普段は非公開エリアにある見ごろを迎えた早春の花の野生種や園芸品種のコレクションも随時公開します。
植物の種類や気候により開花のタイミングが異なるため、植物園のスタッフブログで開花状況を紹介します。このイベントにあわせて配布する「早春の花めぐりマップ」を手に、早春の植物園をゆったり散策しながら、可憐な花々のリレーをお楽しみください。
【筑波実験植物園URL:https://tbg.kahaku.go.jp/】
- コレクション特別公開「早春の植物」開催概要
【主 催】国立科学博物館 筑波実験植物園
【会 期】令和5年2月23日(木・祝)~令和5年3月21日(火・祝)計23日間
(休園日:2月24日(金)、27日(月)、3月6日(月)、13日(月)、20日(月))
【場 所】筑波実験植物園 教育棟および園内
【展示構成】
①早春の植物に関するパネル展示と花の展示(教育棟)
早春の植物の特徴や多様性、園内で観察できる場所などを紹介するパネル展示を行います。また普段はバックヤードで育成しているコレクションの特別公開や、早春の植物のアクリル樹脂標本の展示などもあります。園内散策用の「早春の花めぐりマップ」も配布します。さらに教育棟周辺には、ウェルカムフラワ―として、早春の花の寄せ植えなども展示します。
②園内各所での早春の花の展示
園内には「早春の林床」、「春の小路」、「クリスマスローズの回廊」など、早春に咲く花が観察できるスポットが多くあります。特に、「春の小路」には50品種をこえるスイセンをはじめ、この展示にあわせて植栽した植物も多数あります。教育棟で配布される「早春の花めぐりマップ」を手に、園内をゆったりと散策してください。クイズラリーもご用意しています。
【関連事業】
①展示案内「早春の植物園散歩」
【日 時】令和5年2月26日(日)、3月11日(土)各日とも13:00~(30分程度)
【講 師】国立科学博物館 植物研究部 多様性解析・保全グループ 村井 良徳 研究主幹
【集合場所】教育棟
【定 員】各回先着15名(事前予約不要、各回とも15分前から整理券を配布します)
- 2021年開催時の展示の様子
早春の植物のコレクションの展示
- 園内で楽しめる早春の花
関東以西の石灰岩地などに自生する日本固有のキンポウゲ科の多年草で、温帯の夏緑樹林の林床などで早春に花を咲かせます。里山に春の訪れを告げる代表的な花ですが、自生地の開発や園芸採取などで数が減り、絶滅が危惧されています。園内では節分を過ぎた頃から芽を出し、2月中旬~下旬頃が見頃です。
■フクジュソウ Adonis ramosa
キンポウゲ科の多年草で代表的な春植物です。江戸時代に数多くの園芸品種が作出されました。例えば当園に多数植栽され2月~3月上旬に見頃を迎える‘福寿海(ふくじゅかい)’のように、現在にまで受け継がれている品種もあります。
■オオミスミソウ Hepatica nobilis var. japonica f. magna
キンポウゲ科の多年草で、早春の林床で可憐な花を咲かせます。野生種に見られる変異などをもとに多様な園芸品種が作出され「雪割草」の名で流通しています。屋外エリアでの野生種の展示(2月下旬~3月中旬が見頃)のほか、バックヤードで開花したコレクションも展示する予定です。
■カタクリ Erythronium japonicum
ユリ科の多年草で、アジアの東部や北部に分布し、日本では北海道~九州までの山地の林床で群生が見られます。代表的な春植物で、植物園内各所の林床で3月中旬頃から開花します。
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