10月の倒産、前年から82件増 10月としては「リーマン直後」以来の増加、倒産要因は不況型から後継者難へ
全国企業倒産集計2022年度10月報 別紙号外リポート
帝国データバンクは、2022年10月の倒産増加要因について調査分析を行った。
<調査結果(要旨)>
特に、倒産件数の増加幅では前年同月から82件の増加となった。過去10年(120カ月)では8番目の多さ、10月単月の増加幅としてはリーマン・ショック直後の2008年10月(前年同月+148件)以来、14年ぶりの高水準となった。
2008年10月は大手ゼネコンやマンション開発など建設・不動産業界の倒産が急増。「製造業」(+41件)も急激な内外需の縮小と円高進行で急増した。一方、2022年10月は減少した前年の反動増の側面がある一方、「物価高」「円安」「人手不足」のトリプルパンチで、特に原材料の大幅な値上がりが続く食品関係の業種が増加した。
倒産要因にも変化がみられる。2008年10月は販売不振など「不況型倒産」が80.3%を占めた。一方、2020年10月は76.6%と低く、代わって「代表者の病気・死亡」(4.2%、2008年10月:0.8%)の割合が高かった。倒産要因が経営者の後継者問題に移っている点も特徴的だ。
- 10月としては「リーマン直後」以来の増加
- 倒産要因が経営者の後継者問題に移っている
各10月 倒産件数増減推移
特に、倒産件数の増加幅では前年同月から82件の増加となった。過去10年(120カ月)では8番目の多さ、10月単月の増加幅としてはリーマン・ショック直後の2008年10月(前年同月+148件)以来、14年ぶりの高水準となった。
2008年10月は大手ゼネコンやマンション開発など建設・不動産業界の倒産が急増。「製造業」(+41件)も急激な内外需の縮小と円高進行で急増した。一方、2022年10月は減少した前年の反動増の側面がある一方、「物価高」「円安」「人手不足」のトリプルパンチで、特に原材料の大幅な値上がりが続く食品関係の業種が増加した。
倒産要因にも変化がみられる。2008年10月は販売不振など「不況型倒産」が80.3%を占めた。一方、2020年10月は76.6%と低く、代わって「代表者の病気・死亡」(4.2%、2008年10月:0.8%)の割合が高かった。倒産要因が経営者の後継者問題に移っている点も特徴的だ。
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