中学生・高校生の子どもを持つ親の18.6%がキャッシュレスお年玉の導入意向あり|お年玉に関する調査
お年玉の使い道は「貯金」が最多。「推し活」への支出は約14%にとどまる。
生活者を起点にしたマーケティング支援事業を提供する株式会社ネオマーケティング(所在地:東京都渋谷区)は2025年1月10日(金)~2025年1月15日(水)の6日間、全国の中学生・高校生の子どもを持つ親を対象に「お年玉」をテーマにインターネットリサーチを実施いたしました。
<調査背景>
日本の新年に欠かせない伝統文化の一つであるお年玉。親から子へ、また親族間で受け継がれる風習として長く定着してきました。しかし、キャッシュレス決済の普及や価値観の多様化に伴い、その「渡し方」や「金額」、さらには「使い道」にも変化が見られるようになっています。
そこで今回は、全国の中学生・高校生の子どもを持つ親1,000名を対象に、今年のお年玉事情を調査。
親世代がどのような方法でお年玉を渡しているのか、また子どもたちはそのお年玉をどのように活用しているのかなど、親と子ども、それぞれの視点からお年玉の実態に迫りました。
是非、これからの新しい潮流を読み解くための一資料としてご活用ください。
【調査概要】
調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
調査の対象:全国の30歳以上69歳以下の男女(第一子に中学生か高校生の子どもがいて、かつ現在同居している親のうち、2024年12月から2025年1月に誰かにお年玉をあげた人)
有効回答数:1,000名(長子で中学生の子供がいる親500名、長子で高校生の子供がいる親500名)
調査実施日:2025年1月10日(金)~2025年1月15日(水)
◆「お年玉に関する調査」主な質問と回答
◆今後、お年玉をキャッシュレスであげたいと思うか:18.6%がキャッシュレスお年玉の導入意向あり。
キャッシュレスお年玉に肯定的な立場(「ややそう思う」「とてもそう思う」の合算)が18.6%存在することに加え、「どちらとも言えない」と中立の立場も26.0%と一定数を占めた。
キャッシュレスサービス側が「キャッシュレスのお年玉」を押し出したキャンペーンをおこなったり、親世代のインフルエンサー的存在がキャッシュレスでお年玉をあげることを推奨したりと、何かきっかけがあれば一気に浸透する可能性はありそうだ。
◆今年のお年玉の使い道は:お年玉の使い道は「貯金」が最多。「推し活」への支出は約11%にとどまる。
中学生・高校生共に「貯金」が最多。しかし、高校生になると人付き合い・交流にかかわる費用「外食・レジャー・遊び」「ファッション・洋服」が中学生よりも高い割合に。
昨今は中高生の間でも「推し活」が浸透しているが、お年玉の使い道としては約14%にとどまった。推しのイベントやグッズを購入する機会が1月前半時点(調査時期)でまだ訪れていないということか、もしくは中高生の推し活は“日々のお小遣いの範囲内でできる推し活”(お金をかけない推し活)にとどまっているということを示しているのかもしれない。
第一子に中学生か高校生の子どもがいて、かつ現在同居している親に対し、2024年12月から2025年1月の年末年始の期間にお年玉をあげた相手をお聞きしました。
※以降、2024年12月から2025年1月の年末年始の期間にあげたお年玉を「今年のお年玉」と表現
■昨年12月〜今年1月の年末年始期間にお年玉をあげた相手(n= 1,000)
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「自分の子ども」へお年玉をあげる割合は84.7%と大多数を占めました。「甥・姪」へは49.3%と約半数を占めたものの、「親戚の子ども」へは18.3%にとどまっています。
年末年始に親戚で集まる家庭が多くないのか、お年玉を親戚の子どもにまで及ばせるケースは比較的少ないようです。
続いて、今年あげたお年玉の平均金額をお聞きしました。
■今年のお年玉の金額(n= 1,000)
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平均は8,024円でした。
中央値を見ても5,000円にとどまっており、親から渡すお年玉としては1万円未満がベースになっていることがわかります。
昨年のお年玉と比べた、平均金額の変化をお聞きしました。
■昨年と比べた、お年玉の平均金額の変化(n= 1,000)
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「変わらない」が69.1%で最多に。
一方、増減ありの割合のみで比較すると「減った」(※2)と回答した割合よりも「増えた」(※1)と回答した割合の方が優勢となっています。
物価上昇と値上げラッシュが相次ぐ厳しい状況下でも、子どもの年齢に合わせてお年玉を増額している家庭は少なくないようです。
※1:「とても増えた」「やや増えた」の合算
※2:「やや減った」「とても減った」の合算
どのような方法で今年のお年玉をあげましたかを、お聞きしました。
■どのような方法で今年のお年玉をあげたか(n= 1,000)
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97.7%で「現金(手渡し)」がダントツのトップとなりました。
「PayPay」「楽天ペイ」「d払い」などをメインに、昨今キャッシュレス決済の普及が急速に進んでいますが、年に一回の行事であるお年玉の場合、現金を手渡しする昔ながらの形式を守る家庭が多いようです。
今後、お年玉をキャッシュレスであげたいと思うかをお聞きしました。
■今後、お年玉をキャッシュレスであげたいと思うか(n= 1,000)
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キャッシュレスでお年玉をあげることに否定的な立場(※1)と肯定的な立場(※2)では、前者が優勢でした。キャッシュレスだと、年に一回の行事である「お年玉」としての重みが薄れるように感じてしまう親が多いのでしょうか。
しかし前掲した設問【どのような方法で今年のお年玉をあげたか】で、現状2.1%にとどまっていた「キャッシュレス」でのお年玉ですが、本設問では肯定的な立場(※2)が18.6%存在することに加え、「どちらとも言えない」と中立の立場をとった割合も26.0%と一定数を占めました。
キャッシュレスサービス側が「キャッシュレスのお年玉」を押し出したキャンペーンをおこなったり、もしくは親世代のインフルエンサー的存在がキャッシュレスでお年玉をあげることを推奨したりと、何かきっかけがあれば一気に浸透する可能性はありそうです。
※1:「あまりそう思わない」「全くそう思わない」の合算
※2:「ややそう思う」「とてもそう思う」の合算
ここからは、(前問まで回答いただいていた)親と同居する中学生の子ども・高校生の子ども本人にお答えいただいた設問です。
まずは、今年、お年玉をもらったかをお聞きしました。
■今年、お年玉をもらったか(n= 1,000)
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中学生と高校生では年齢差があるものの、お年玉の取得率自体に大きな差は生じませんでした。
前掲した設問【昨年12月〜今年1月の年末年始期間にお年玉をあげた相手】にて親から子どもへのお年玉付与率は84.7%であったことを踏まえると、親からもらえなくても、毎年親戚からお年玉をもらうという子どもも一定数いそうです。
続いて、今年もらったお年玉の平均金額をお聞きしました。
■今年もらったお年玉の金額(n= 892)
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中学生と高校生で、平均額で約2,000円、中央値で5,000円の差が生じています。
やはりあげる側も、子どもの年齢に応じて金額を変動させている様子がうかがえます。
今年もらったお年玉を、貯金するかお聞きしました。
■今年もらったお年玉は貯金するか(n= 892)
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高校生の方がやや支出率は高いものの、中学生・高校生共に「一部貯金する(した)」ケースが最も多く、約60%を占めています。
さらに「全て貯金する(した)」割合もそれぞれ20%超えに。
子どもながら、堅実な金銭感覚の持ち主が多いようです。
今年のお年玉を何に使う予定か、もしくは既に使った場合はその使い道をお聞きしました。
以下は、上位10項目を表示しています。
■今年のお年玉の使い道(n= 663)
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前掲した設問【今年もらったお年玉は貯金するか】の結果通り、中学生・高校生共に「貯金」率が最多に。
しかし、高校生になると自由度が増し行動範囲が広がるからか、人付き合い・交流にかかわる費用「外食・レジャー・遊び」「ファッション・洋服」が中学生よりも高くなっていました。
また、昨今は中高生の間でも「推し活」が浸透していますが、お年玉の使い道としては「文房具・本」を下回る約14%にとどまっています。
推しのイベントやグッズを購入する機会が1月前半時点(調査時期)でまだ訪れていないということか、もしくは中高生の推し活は“日々のお小遣いの範囲内でできる推し活”(お金をかけない推し活)にとどまっているということを示しているのかもしれません。
■この調査のその他の質問
・お年玉をキャッシュレスであげた理由(複数回答)
・今年お年玉をもらった相手(複数回答)
など
■この調査で使用した調査サービスはコチラ
ネットリサーチ:https://neo-m.jp/research-service/netresearch/
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<例>「生活者を起点にしたマーケティング支援事業を提供する株式会社ネオマーケティングが実施した調査結果によると……」
■「ネオマーケティング」
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