「Idemitsu Art Award 2025」作品募集を6月2日に開始
12 月に国立新美術館にて全受賞・入選作品を展示
2025年5月15日
出光興産株式会社
出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:酒井則明、以下「当社」)は、次代を担う若手作家の発掘・育成を目的とする「Idemitsu Art Award 2025」の作品募集を6月2日(月)に開始します。
「Idemitsu Art Award」は1956 年に創設された※、40 歳までの若手作家を対象とする公募制の美術賞です。本賞は「現物審査」にこだわり、一次審査からすべての応募作品を審査員が実際に観て、審査を行います。
今年は、現代美術の分野で活躍する学芸員や作家など、新任3 名を含む計5 名が審査員を努めます。独創的でエネルギーあふれる作品をお待ちしています。
当社は、心の豊かさを育む「文化」を、企業市民活動の軸の一つに定めています。これからも次代の芸術分野を担う人たちの創造と挑戦、そして成長のエネルギーを支えていきます。
※シェル美術賞として創設され、2022年にIdemitsu Art Awardに改称しました。
■Idemitsu Art Award 2025実施概要
詳細は出光興産コーポレートサイトに掲載の募集要項をご確認ください。
https://www.idemitsu.com/jp/fun/art/method.html
【応募資格】
1985年4月1日以降に生まれた方
※エントリー時に、生年月日を確認できる証明書等の画像をご提出ください
【募集作品】
・平面作品でワイヤーによる吊り展示が可能なもの
・2023年以降に制作され、他の公募展等で入選していない作品
・作品サイズ=162.0cm×162.0cm(S100号)以内
・作品の厚さ、重量=15cm以内(額縁・仮額を含む)、30kg以内
【賞】
賞の内容、点数および賞金額は変更となる場合がございます。
グランプリ・・・・・1点・300万円
審査員賞・・・・・・5点・各30万円
学生特別賞・・・・・1~2点・各10万円
入選・・・・・・・・40~50点
オーディエンス賞・・1点
【出品料】
出品は1人3点まで

26歳以上 |
25歳以下 |
|
---|---|---|
1点 |
7,000円 |
無料 |
2点 |
11,000円 |
7,000円 |
3点 |
14,000円 |
11,000円 |
※25歳以下:1999年4月1日以降に生まれた方
【エントリー期間】
6月2日(月)~7月31日(木)
【出品料支払い期間】
7月1日(火)~8月8日(金)
【作品搬入期間】
送付搬入日:8月21日(木)、8月22日(金)
直接搬入日:8月23日(土)、8月24日(日)
【展覧会】
「Idemitsu Art Award展 2025」 国立新美術館 展示室1B
12月10日(水)~ 12月22日(月)※16日(火)休館
【Webサイト】
https://www.idemitsu.com/jp/fun/art/index.html
【学生支援企画】
①学生特別賞を設定、②展覧会の入場料無料
■審査員 (計5名、敬称略)
・大浦 周(埼玉県立近代美術館主任学芸員)
・鈴木 俊晴(豊田市美術館学芸員)※新任
・竹崎 瑞季(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館キュレーター)
・中村 史子(大阪中之島美術館主任学芸員)※新任
・吉田 晋之介(作家、シェル美術賞2009準グランプリ受賞)※新任
■審査員プロフィール
大浦 周(Itaru Oura)

1981年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科美術史学コース博士後期課程単位取得退学。2013年より埼玉県立近代美術館学芸員。担当した展覧会に「辰野登恵子 オン・ペーパーズ」(2018年)、「New Photographic Objects 写真と映像の物質性」(2020年)、「ボイス+パレルモ」(共同企画、2021年)など。
<コメント>
絵画を描くことは過去の膨大な蓄積に連なることであり、同時にその歴史によって規定されてきた枠組みを問い直すことでもあります。テクノロジーの進化がわたしたちの視覚環境を急激に変え、表現手法の選択肢も多様化する今日、あえて平面上で不変の問いに対峙することが、ひるがえってまだ見ぬ表現を生み出す予感を感じています。
ジャンル固有の表現や技術を深く探究するアプローチであれ、平面の領野を果敢に拡張しようと挑む試みであれ、それぞれの理路と必然を備えた作品との出会いを楽しみに、2回目の審査に臨みたいと思います。
鈴木 俊晴(Toshiharu Suzuki)

豊田市美術館学芸員。近年の主な企画に「ボイス+パレルモ」(2021-22年、埼玉県立近代美術館、国立国際美術館と共同企画)、「ゲルハルト・リヒター」(2022-23年、東京国立近代美術館と共同企画)、「栗本百合子の絵画と空間 — はじまりのまえのはじまり」(2023年、名古屋造形大学ギャラリー)、「枠と波」(2024年)、「玉山拓郎:FLOOR」(2025年)。
<コメント>
ご近所の話で恐縮ですが、清須市はるひ美術館が開館以来継続していた絵画の公募展が終わってしまいました。画家数名に批評家や学芸員が加わる審査員の陣容は、特に第一回から櫃田伸也さんと故・辰野登恵子さんのお二人が長く審査員を務められ、その後もそうそうたる面々が関わってみえて、率直に言って、いつか自分もその末席に加わることができれば、と密かに願いつつ、仕事を続けるモチベーションのひとつにしていました。その終幕を知らされて意気消沈していたところに、はからずも、同じように画家と学芸員が審査員を務める別の公募展からお声がけをいただくことになったのは、きっと何かの縁に違いありません。そういった意気込みで頑張りたいと思います。
竹崎 瑞季(Mizuki Takezaki)
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 キュレーター

神奈川県横浜市出身。早稲田大学大学院文学研究科芸術学(美術史)専攻修了。高知県立美術館学芸員を経て、2017年より丸亀市猪熊弦一郎現代美術館学芸員。近代からの学びや課題を、現代とその先を捉える足がかりとしながらリサーチを行う。これまでに企画した主な展覧会に「高知家の宝もの 村山槐多からヨーゼフ・ボイスまで」(2014年、高知県立美術館)、「まみえる 千変万化な顔たち」(2021年、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)、「今井俊介 スカートと風景」(2022年、同館)、「中園孔二 ソウルメイト」(2023年、同館)、「猪熊弦一郎展 ホノルル」(2024年、同館)など。
<コメント>
前回から審査員をつとめています。審査会では本当に数多くの作品を拝見しましたが、一点一点、直に向かい合うことができるのは、とても貴重な機会だと実感しました。今回も、新たな表現と出会えることを楽しみにしています。
この時代がどのように表されているかとともに、その方が何に向き合おうとしているかという軸を感じ取りたいと考えています。
中村 史子(Fumiko Nakamura)

大阪中之島美術館、主任学芸員。若手作家を個展形式で紹介するOsaka Directory Supported by RICHARD MILLEの小松千倫展(2024年)、KOURYOU展(2025年)を企画、担当。また、2007年〜2023年まで愛知県美術館で学芸員として「放課後のはらっぱ」(2009年)、「魔術/美術」(2012 年)、「これからの写真」(2014年)、「生誕120年 安井仲治」(2023年)等を企画、担当。あいちトリエンナーレにアシスタントキュレーターとして第1回から関わり、「国際芸術祭あいち2022」(2022年)のキュレーターを務める。主な外部企画のキュレーションに「Play in the Flow」(シープラカード・ホテル、タイ・チェンマイ、2017年)があるほか、雑誌や書籍等への寄稿多数。
<コメント>
今年より審査をつとめることとなりました。このアワードは、ワイヤーによる壁面展示が可能な平面作品を対象としています。しかし、絵画作品だけではなく、絵画以外の素材や技法を用いる作り手にも積極的に挑戦していただきたく思っています。何か面白いものを作れそうなら、どうぞ気軽にご応募ください。平面作品のわずかな厚みの中に幾重もの層を詰め込んだ作品、見通せないほどの奥行を備えた作品に出会えればうれしいです。
吉田 晋之介(Shinnosuke Yoshida)

1983年、埼玉県生まれ。2017年、東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻油画研究領域(油画技法・材料)修了、博士号(美術)を取得。
主な個展に、「吉田晋之介展 – PERISCOPE」(2021年、GALLERY MoMo Ryogoku)など。
主なグループ展に、「TARO賞20年 20人の鬼子たち」(2017年、岡本太郎記念館)、「東京アートミーティングⅥ “TOKYO”見えない都市を見せる」(2015年、東京都現代美術館)、「現代美術の展望 VOCA展 —新しい平面の作家たち—」(2013年、上野の森美術館)などがある。
VOCA展2013佳作賞、アートアワードトーキョー丸の内2012長谷川祐子賞など受賞多数。
現在、東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻助教。
<コメント>
このたび、初めて審査に携わらせていただきます。
私自身、本アワードの前身である「シェル美術賞2009」で準グランプリを受賞したことが、作家としての道のりを拓くきっかけとなりました。
多くの出会いと刺激を得たこの賞に、今回は審査員という立場で関わらせていただけることを、大変光栄に思っています。
今回の審査では、絵画で表現することの必然性と、この時代にしか立ち上がらない感覚や問いと真摯に向き合った表現を、注意深く観察したいと思っています。
正直に言えば、私自身「なぜ今、絵画なのか」と問い直す日々のなかにいます。だからこそ、その問いに対する一つの応答のような作品に出会えることを楽しみにしています。
限られた形式や条件だからこそむしろ強く立ち上がってくる、作品に込められた切実な動機や葛藤に、目を凝らしたいと思います。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- イベント
- ビジネスカテゴリ
- 電気・ガス・資源・エネルギー
- ダウンロード