健康管理DXシステム「AYUMI Scan」「JR西宮駅南西地区第一種市街地再開発事業施設建築物新築工事【B・C街区】」作業所でゼネコン初の測定会を実施
~全国労働衛生週間を利用し、建設現場作業員に対して転倒労災防止に向けた啓発を推進~
東急不動産株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:星野 浩明、以下「当社」)は、当社が参加組合員として参画し、株式会社竹中工務店(本社:大阪市中央区、取締役社長:佐々木正人、以下「竹中工務店」)が施工する分譲マンション「ブランズタワー西宮」を含む「JR西宮駅南西地区第一種市街地再開発事業施設建築物新築工事【B・C街区】」(以下「本物件」)の作業所において、当社と株式会社 AYUMI BIONICS(本社:東京都中央区、代表取締役:田脇 裕太、以下 「AYUMI BIONICS」)が企業・自治体向けに提供する「健康づくりサービス」の1つ、健康管理DXシステム「AYUMI Scan・AYUMI Board」(以下「本システム」)を用いた測定会(以下「本測定会」)を2025年10月2日に実施いたしましたのでお知らせいたします。
本システムは、スマートフォンやタブレット端末のカメラ機能を用いて、足腰筋力など従業員の心身機能を測定・一覧化し、転倒労災等の発生を未然に予防するための健康管理DXシステムです。ゼネコンで本システムによる測定会を実施するのは初めてで、今後も本システムの導入企業を増やしていきたい考えです。
■実施の背景
労災件数は、近年増加の一途をたどっており、その背景には高年齢労働者の増加があります。労働者全体に占める60歳以上の割合が約19%なのに対して、労災件数に占める60歳以上の割合は約30%にのぼります。また、休業見込み期間は年齢が上がるにしたがって長期間になっており、高年齢労働者の休業による職場への影響は、今後ますます増大すると思われます。
事故の型別でみると、労災の中で最も多いのが「転倒」であり、さらに年齢階層別では、「転倒による骨折等」の発生率が特に60歳以上で著しく上昇します。これには、加齢による身体機能の低下等が影響しているものと考えられます。
各企業は、厚生労働省が定めた「高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン(エイジフレンドリーガイドライン)」に則り、高年齢労働者の身体機能低下の把握と労働災害防止に努めています。そして、取組みのさらなる普及を図るため、2026年4月には改正労働安全衛生法が施行され、高年齢者の特性に配慮した作業環境の改善や作業の管理が努力義務化されます。
また、建設業は、他業種と比べて高齢化が顕著(60歳以上の割合が約26%)であり、今後も就業者の高齢化・若年者の入職の減少が見込まれ、中長期的な担い手の確保・育成が喫緊の課題となっています。
このような背景に鑑み、当社は竹中工務店と連携し、全国労働衛生週間(2025年10月1日~7日)の機会を活用して、高年齢労働者だけでなく、本物件の建設工事に従事する全世代の作業員向けに、当社がAYUMI BIONICS※とともに企業・自治体向けに提供する本システムを活用し、転倒予防をはじめとした労災防止の啓発を行うため、本測定会の実施に至りました。
※同社は慶應義塾大学のベンチャーキャピタルである“慶應イノベーション・イニシアティブ”から出資を受けて設立された企業であり、代表の田脇氏は経済産業省が推進する2019年度の未踏スーパークリエータに認定されています。
■本システムの概要・特徴
当社が販売代理を務める、AYUMI BIONICSが開発した心身機能測定アプリ「AYUMI Scan」は、スマートフォンやタブレット端末のカメラ機能を用いて、足腰筋力・バランス力・敏捷性・認知機能など、複数項目の測定が5分程度で可能です。測定結果は、ダッシュボード機能を備える「AYUMI Board」にリアルタイムに反映され、部署ごとの特徴や一人ひとりの経時変化を確認し、結果に応じた個別サポートを可能とします。
また、当社では、本システム導入先の要望や測定結果の傾向に応じて、対面またはオンラインによる自体重運動プログラム“ラクティブ”、セミナー等の多彩なフォローアップサービスを提供しています。
(サービスサイトURL:https://www.greenwellstyle.com/)

■本測定会の概要
本測定会には、竹中工務店および各協力会社の作業員80名が参加し、本システムを用いて転倒リスクを測るため、足腰筋力、バランス力および敏捷性を測定し、その場で結果レポートの配布と簡易的なフィードバックを実施しました。測定中のお互いへの声援や、結果レポートの見せ合いなど、和気あいあいと測定に取り組まれる場面が多く見られました。




【本測定会の結果】
測定参加者80名のうち、足腰筋力とバランス力の総合評価となる足腰年齢について、60歳以上の7割が実年齢よりも若いという良好な結果でした。一方で、敏捷性テストによる反応速度については、30歳以下の約5割が要改善(1秒超)であるのに対し、60歳以上では9割が要改善という結果が示され、加齢による敏捷性低下の影響が顕著に確認されました。
【竹中工務店様のコメント】
この度、本物件の作業所において、東急不動産のご協力のもと、健康管理DXシステム「AYUMI Scan」による測定会を実施させていただきました。
弊社では作業所における安全管理を重要課題としており、労災リスクの軽減に取り組んでおります。今回導入させていただいた「AYUMI Scan」は、短時間で簡単に測定ができ、科学的根拠に基づいた分析結果を提供するため、作業員の皆様からも非常に好評をいただきました。
特に印象的だったのは、測定を通じて作業員同士が自然と健康や安全について話し合う場面が生まれ、作業所全体の安全意識の醸成にもつながったことです。
最後に、今回の測定会の実現にご尽力いただいた東急不動産に心より感謝申し上げます。
■今後の展望
建設業では、元請企業と多様な協力会社が連携しており、建設現場の安全と品質は、各社の高い技術力と専門性に支えられています。当社は、高年齢労働者の割合がますます増加し、建設現場における重要性が高まるなか、各社の連携を労災防止の観点でも一層高めていくことが重要だと考えています。
今後、当社は、建設現場で働く高年齢労働者をはじめとした全世代の作業員が、短時間の測定で心身機能を確認しながら、安心して働くことのできる環境づくりを目指し、元請企業および協力会社との間で、本システムおよび当社のフォローアップサービスを活用した健康増進、労災防止の取組みを進めてまいります。
■会社概要
名 称 : 東急不動産株式会社
所在地 : 東京都渋谷区道玄坂一丁目21番1号 渋谷ソラスタ
代表者 : 代表取締役社長 星野 浩明
事業内容 : 総合不動産デベロッパー、企業や自治体向け運動指導・セミナー・測定会等の提供
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