三菱ロジスネクスト、トラックへの荷積み自動化の実証実験を完了、実運用を開始
無人搬送技術を活用し、物流の「2024年問題」対応に貢献
◆ フォークリフトのオペレーター不足や、トラックの滞留時間削減などの課題解決に対応
三菱重工グループの三菱ロジスネクスト株式会社(社長: 間野 裕一、本社: 京都府長岡京市、以下、三菱ロジスネクスト)は、物流サービスなどを手掛ける鴻池運輸株式会社(代表取締役会長兼社長執行役員:鴻池 忠彦氏、本社:大阪市中央区、以下、鴻池運輸)と共同で実施していた無人フォークリフト(AGF: Automated Guided Forklift)によるトラックへの荷積み自動化システムの実証実験を完了しました。本システムは、鴻池運輸において今月から実運用を開始しています。
現状、トラックへの荷積み作業は、屋内物流における棚やコンベヤーなどの固定設備に対する荷役とは異なり、トラックの車種や停車位置の違いに応じて積載位置の補正が必要となります。また、トラックの滞留時間削減に伴う搬送時間の制約もあるため、有人フォークリフトでの作業が中心となっています。
今回の実証実験を通じて、これらの課題に対応する制御とセンシングに関する新たな技術を開発し、所定の駐車スペースに停められた任意のトラックに、AGF 2台で積載を行う自動化システムを構築しました。これにより、変化する積載位置に応じてAGFが自らの判断で最適に稼働し、有人フォークリフト作業と同等の精度と時間でトラックへの荷積みが行えます。なお、今回の積載条件であれば大型トラック1台に対し15分以内で満載が可能です。引き続き、鴻池運輸での実運用から得られる知見をもとに改良と機能追加を行い、能力の向上を図っていく予定です。
三菱ロジスネクストは、今後も長年培った技術力を生かした製品開発に取り組み、「物流2024年問題」に代表される物流業界の課題解決に向けたソリューションを提供していきます。
■三菱重工業株式会社
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