ライフサイエンス事業の開始に関するお知らせ
株式会社マクロミル(本社:東京都港区、代表執行役社長 グローバルCEO:佐々木徹、以下、当社)は、未病・健康維持に係るヘルスケア領域※1におけるリサーチや生化学データの取得(いわゆる「ヒト臨床試験※2」の実施支援を含む)、及びヘルスデータベース構築・利活用支援などに取り組むため、「ライフサイエンス事業」を開始しましたので、下記の通り、お知らせします。
記
1.事業開始の趣旨
昨今、社会の高齢化や医療技術の進展によりヘルスケア市場は拡大を続けています。このうち、特に政策課題である健康寿命の延伸のため、未病・健康維持に係るヘルスケア領域の拡大が予測されており、医療・介護事業者に限らず食品、化学、旅行、情報通信事業者等の多くの企業がこの領域に参入しています。
その一方、ヘルスケア業界においては、健康無関心・低関与者に対するヘルスケアサービスの利用促進のハードルの高さ、ヘルスケアサービスの費用対効果算出の難しさ、公的医療サービスの存在によるヘルスケアサービスの必然性の作りがたさ、などといった多くの課題があります。こうした課題の解決には、客観的かつ強いエビデンスに基づくサービスの機能訴求や、データを最大限に活用したビジネスモデルの構築を行うことなどが必要です。
当社は、自社で保有する国内で130万人を超える大規模な消費者パネル(以下、自社パネル)を強みに、意識データに加えて様々な行動データ(購買情報・EC購買情報、広告接触履歴、インターネット・アクセス・ログ、位置情報など)を取得し、それらの多様なデータを、属性データ(性別、年齢、居住地など)と紐づけて一元的に管理しています。また顧客ニーズに応じて、脳波・心拍・視線等の生体反応の計測や視線データの定量分析等、取得するデータ範囲を拡大し、顧客企業のマーケティング活動を支援してきました。
こうした中、当社では顧客企業から当社の自社パネルを活用した未病・健康維持に係るヒト臨床試験や、生化学データ(血液や唾液など)の取得及びそのデータの利活用に関するご相談を頂く機会が増えてきました。このため、2020年に専門部署を設置し、自社パネルを通じたサービス提供実績を積み、事業化を検討してきました。
この度、これまでの実績を踏まえ、国内約2,800社を超える幅広い顧客企業と強固な関係を基に、未病・健康維持分野のヘルスケア領域におけるさらなるニーズの拡大を見込み、新規事業として「ライフサイエンス事業」を開始することにしました。
2.ライフサイエンス事業の概要
当社が「ライフサイエンス事業」を開始することで、未病・健康維持領域のヘルスケアビジネスに取り組む顧客企業は、当社が保有する国内で130万人、人口の約1%に相当する大規模な自社パネルを通じて、必要とするリサーチや生化学データの取得(いわゆる「ヒト臨床試験」を含む)が実施できるようになります。具体的には、消費者パネルの同意の下で生化学データを取得できる体制を整備し、以下の2つの事業に取り組む方針です。
1. ヒト臨床試験の実施支援
特定保健用食品の申請、機能性表示食品の届出、各種エビデンス取得などの目的のために実施する臨床試験の受託を行います。当社が保有する業界最大級の自社パネルや、アンケートを中心としたデータ収集の仕組み・ノウハウを活用し、高品質で自由度の高い臨床試験サービスを提供します。試験の企画・プロトコルの策定からデータ解析・報告書の作成、その後の論文化や機能性表示の届け出まで一気通貫でサポートします。
2. ヘルスデータベース構築・利活用支援
顧客企業がデータを活用した研究開発(疾患メカニズム解明、予測アルゴリズムの開発など)、パーソナライズされたヘルスケアサービス・商品の開発、効果的なヘルスケアマーケティング等に活用するためのヘルスデータベースの構築を支援します。これまで当社が取り組んできた顧客企業のDMP構築支援の実績を活かし、企業のニーズに合わせて、生化学データの継続的な取得(必要に応じてマクロミルが保有する他のパーソナルデータと統合)、データの蓄積・管理のための環境構築、データ利活用のための可視化支援などを行います。
当社は、これら2つの事業に取り組む上で、外部パートナーとの協業を積極的に進める方針です。その一環として、まずは下記2社と業務提携を行い、各社との協業を通じて事業目的の早期実現を目指します。
(ヒト臨床試験関連)
ヒト臨床試験において、独自の郵送検査キット・生体マーカーを活用した試験の企画・解析に強みを持つ株式会社ヘルスケアシステムズとの業務提携を通じて、多様なヒト臨床試験の実施を実現します。また、同社の郵送検査と当社の強みであるオンラインでのデータ収集やWebアンケートを組み合わせた、オンライン臨床試験も強化します。詳細は本日公表の「マクロミルとヘルスケアシステムズが業務提携」をご参照ください。
https://www.macromill.com/wp-content/uploads/files/press/release/pdf/20210513_macromill_hc-sys.pdf
(ヘルスデータベース構築・利活用支援関連)
ヘルスケア市場で注目されている代謝物を網羅的に解析するメタボローム※3解析に強みを持つヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社との業務提携を通じて、心身状態の把握や将来の疾患予兆・予測につながる生化学データの取得・解析を実現します。これにより、顧客企業が、これらの生化学データを含む多様なデータを統合し、活用するためのヘルスデータベースの構築が可能となります。詳細は本日公表の「マクロミルとヒューマン・メタボローム・テクノロジーズが業務提携」をご参照ください。
https://www.macromill.com/wp-content/uploads/files/press/release/pdf/20210513_macromill_hmt.pdf
当社は、中期経営計画において、リサーチの枠を超えて顧客企業のデータ利活用を支援する「リサーチ」×「DATA」の会社へと進化することを掲げています。未病・健康維持領域のヘルスケアビジネスに取り組む顧客企業に対しても、自社パネルを通じたリサーチとデータ利活用を訴求し、当該領域での事業拡大を目指します。
※1 未病・健康維持に関するヘルスケア
病気ではない未病状態における健康の維持や増進のための行為や健康管理のこと
※2 ヒト臨床試験
食品・化粧品・サプリメントなど非医薬品の領域で、有効性や安全性を示すために行う試験
※3 メタボローム
生体内に含まれる代謝物質の総体(すべて)のこと
以 上
【株式会社マクロミル 会社概要】
商号: 株式会社マクロミル
代表者: 代表執行役社長 グローバルCEO 佐々木徹
所在地: 東京都港区
設立: 2000年1月31日
主な事業:マーケティング・リサーチおよびデジタル・マーケティング・ソリューションの提供
URL: https://www.macromill.com/
1.事業開始の趣旨
昨今、社会の高齢化や医療技術の進展によりヘルスケア市場は拡大を続けています。このうち、特に政策課題である健康寿命の延伸のため、未病・健康維持に係るヘルスケア領域の拡大が予測されており、医療・介護事業者に限らず食品、化学、旅行、情報通信事業者等の多くの企業がこの領域に参入しています。
その一方、ヘルスケア業界においては、健康無関心・低関与者に対するヘルスケアサービスの利用促進のハードルの高さ、ヘルスケアサービスの費用対効果算出の難しさ、公的医療サービスの存在によるヘルスケアサービスの必然性の作りがたさ、などといった多くの課題があります。こうした課題の解決には、客観的かつ強いエビデンスに基づくサービスの機能訴求や、データを最大限に活用したビジネスモデルの構築を行うことなどが必要です。
当社は、自社で保有する国内で130万人を超える大規模な消費者パネル(以下、自社パネル)を強みに、意識データに加えて様々な行動データ(購買情報・EC購買情報、広告接触履歴、インターネット・アクセス・ログ、位置情報など)を取得し、それらの多様なデータを、属性データ(性別、年齢、居住地など)と紐づけて一元的に管理しています。また顧客ニーズに応じて、脳波・心拍・視線等の生体反応の計測や視線データの定量分析等、取得するデータ範囲を拡大し、顧客企業のマーケティング活動を支援してきました。
こうした中、当社では顧客企業から当社の自社パネルを活用した未病・健康維持に係るヒト臨床試験や、生化学データ(血液や唾液など)の取得及びそのデータの利活用に関するご相談を頂く機会が増えてきました。このため、2020年に専門部署を設置し、自社パネルを通じたサービス提供実績を積み、事業化を検討してきました。
この度、これまでの実績を踏まえ、国内約2,800社を超える幅広い顧客企業と強固な関係を基に、未病・健康維持分野のヘルスケア領域におけるさらなるニーズの拡大を見込み、新規事業として「ライフサイエンス事業」を開始することにしました。
2.ライフサイエンス事業の概要
当社が「ライフサイエンス事業」を開始することで、未病・健康維持領域のヘルスケアビジネスに取り組む顧客企業は、当社が保有する国内で130万人、人口の約1%に相当する大規模な自社パネルを通じて、必要とするリサーチや生化学データの取得(いわゆる「ヒト臨床試験」を含む)が実施できるようになります。具体的には、消費者パネルの同意の下で生化学データを取得できる体制を整備し、以下の2つの事業に取り組む方針です。
1. ヒト臨床試験の実施支援
特定保健用食品の申請、機能性表示食品の届出、各種エビデンス取得などの目的のために実施する臨床試験の受託を行います。当社が保有する業界最大級の自社パネルや、アンケートを中心としたデータ収集の仕組み・ノウハウを活用し、高品質で自由度の高い臨床試験サービスを提供します。試験の企画・プロトコルの策定からデータ解析・報告書の作成、その後の論文化や機能性表示の届け出まで一気通貫でサポートします。
2. ヘルスデータベース構築・利活用支援
顧客企業がデータを活用した研究開発(疾患メカニズム解明、予測アルゴリズムの開発など)、パーソナライズされたヘルスケアサービス・商品の開発、効果的なヘルスケアマーケティング等に活用するためのヘルスデータベースの構築を支援します。これまで当社が取り組んできた顧客企業のDMP構築支援の実績を活かし、企業のニーズに合わせて、生化学データの継続的な取得(必要に応じてマクロミルが保有する他のパーソナルデータと統合)、データの蓄積・管理のための環境構築、データ利活用のための可視化支援などを行います。
当社は、これら2つの事業に取り組む上で、外部パートナーとの協業を積極的に進める方針です。その一環として、まずは下記2社と業務提携を行い、各社との協業を通じて事業目的の早期実現を目指します。
(ヒト臨床試験関連)
ヒト臨床試験において、独自の郵送検査キット・生体マーカーを活用した試験の企画・解析に強みを持つ株式会社ヘルスケアシステムズとの業務提携を通じて、多様なヒト臨床試験の実施を実現します。また、同社の郵送検査と当社の強みであるオンラインでのデータ収集やWebアンケートを組み合わせた、オンライン臨床試験も強化します。詳細は本日公表の「マクロミルとヘルスケアシステムズが業務提携」をご参照ください。
https://www.macromill.com/wp-content/uploads/files/press/release/pdf/20210513_macromill_hc-sys.pdf
(ヘルスデータベース構築・利活用支援関連)
ヘルスケア市場で注目されている代謝物を網羅的に解析するメタボローム※3解析に強みを持つヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社との業務提携を通じて、心身状態の把握や将来の疾患予兆・予測につながる生化学データの取得・解析を実現します。これにより、顧客企業が、これらの生化学データを含む多様なデータを統合し、活用するためのヘルスデータベースの構築が可能となります。詳細は本日公表の「マクロミルとヒューマン・メタボローム・テクノロジーズが業務提携」をご参照ください。
https://www.macromill.com/wp-content/uploads/files/press/release/pdf/20210513_macromill_hmt.pdf
当社は、中期経営計画において、リサーチの枠を超えて顧客企業のデータ利活用を支援する「リサーチ」×「DATA」の会社へと進化することを掲げています。未病・健康維持領域のヘルスケアビジネスに取り組む顧客企業に対しても、自社パネルを通じたリサーチとデータ利活用を訴求し、当該領域での事業拡大を目指します。
※1 未病・健康維持に関するヘルスケア
病気ではない未病状態における健康の維持や増進のための行為や健康管理のこと
※2 ヒト臨床試験
食品・化粧品・サプリメントなど非医薬品の領域で、有効性や安全性を示すために行う試験
※3 メタボローム
生体内に含まれる代謝物質の総体(すべて)のこと
以 上
【株式会社マクロミル 会社概要】
商号: 株式会社マクロミル
代表者: 代表執行役社長 グローバルCEO 佐々木徹
所在地: 東京都港区
設立: 2000年1月31日
主な事業:マーケティング・リサーチおよびデジタル・マーケティング・ソリューションの提供
URL: https://www.macromill.com/
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